大白子祭・・・6/6野毛屋

白子入りフグが全体の7割ですと?
日曜日は2隻出しですと?

そりゃ行かない手はないなと、俺は野毛屋に出掛けた。

しかし前日なかなか寝付けなかった為に4時に一旦起きたものの二度寝してしまい大寝坊!大急ぎで支度をして野毛屋へ向かい、6時40分頃に到着してみれば案の定大混雑。でも2隻出しだからマッタク問題ないでしょう。

俺の顔を見た勇治船長は「おお、何故かまだ1番良い席空いてるからここでやれよ!」と健太郎船の左舷ミヨシの札を手渡してくれた。
「ここだったら腕の無さをカバーできるからよ!」
「・・・。」
いきなりキツイ先制パンチをお見舞いされてしまった。
マッタク、油断のならないお方だ。


さて、定時に出発した第一忠丸、なんか中の瀬を通過して進路を東に取っている。
何処へ向かってるんだろう?

そして富津岬の北側を通過し、東京湾アクアラインが間近に迫ってきた工業地帯でスローダウン。ここは木更津キャッツ・アイぢゃないか!

すると常連さんが「各宿ポイントは伏せてるけど今木更津沖で白子持ちが大漁なんですよ。東京湾中のフグ船がここに集結してるんじゃないすかね?」
う~ん、確かに船が多い。
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合図があって実釣開始!

この日船長はアンカーを打たず、拾い釣りの様相だ。
一流し目で左舷ミヨシ二番手で本命が上がるも、後が続かないとみるとすぐに移動。暫くはこの繰り返しだった。

場所は変われどポイントの水深は7~8m程の浅場、そして何処に行っても潮があまり効いていないのでラインも流されず、オマツリも少なくて釣りやすい。
しかも天気は良好、風は無風、海はベタ凪、条件は最高だ。


たまにアタリを感知しても魚を掛けられないまま時間が過ぎていったが、10時を過ぎた頃、
“ガツン!”
空しゃくりした竿に衝撃が走った!
“キターーーーーーー!”
しかし強烈な引きで今までに釣ったことのあるフグとは比にならない強さ、またアカエイでも掛けちゃったかなと心配になったが、左右に走りながらパンパンに膨らんだフグが上がってきた!
「でけえ!」
今までに見たことのない丸々太ったショウサイフグ、本当にガマガエルみたいでオスであれば間違いなく白子持ちだろう。
更に3人がバタバタっと本命を釣ったのを見て、船長はここでようやく初めてアンカーを下ろした。

このポイントで10分に1尾ペースでフグを釣り上げ、バラシが2回あったけど11時の時点で俺のバケツには4尾のフグが、しかも1尾を除いて30cmオーバーの良型が入っていたのだった。
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しかもベタ凪の海のおかげでアタリを取り易く、一回目のアタリで掛けられなかったフグを三度目のしゃくりで掛けた時にはアドレナリンが出まくって大興奮!
“やべえ、フグ釣りってこんなにも楽しかったのか!!!”

しかし、潮が止まるとフグの活性は極端に落ち、午後はまた拾い釣りの様相を呈した。

トロトロと上げ潮が流れ始めると、船中でポツリポツリとフグが上がり始めた。

俺もショウサイを2尾、そして最後の流しでアカメを釣り上げ沖揚がりを迎えた。
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この日は一日中このような工業地帯を攻め続けた。


【釣果】
7時15分出船、15時15分沖あがり
ショウサイフグ6尾、アカメ(ヒガンフグ)1尾

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:SHIMANO カルカッタコンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
微細なアタリをキャッチして掛ける面白さ。
掛かるとギュンギュン横に走る引きの強さ。
そして食って旨い。

いや~、初めてフグのカットウ釣りの面白さを理解した気がする。

この日の竿頭は11尾。
一方俺はバラシが分かっているだけで3回。
ここが腕の差なんだろうなあ。

帰港後船長に獲物を捌いてもらったら、1尾は既に白子を放出していたが、3尾から大きな白子が出てきた。
ショウサイフグの白子ってこんなにもデカイのか!
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期間限定の白子祭、存分に楽しまねば大損だ。