勤務時間内飲酒祭・・・西新宿おおの屋
時刻はまだ4時であったが、これ以上会社に居てもやるべきことが無かったので、適当な行き先をホワイトボードに書き込むと俺は会社を出た。
カラッと晴れた夕方の東京は暑くもなく寒くもなく散策日和。
CDショップや釣具店を見て回っても特に欲しいものは見当たらなかったので適当に散策を切り上げると、書店で文庫本を1冊購入してから西新宿の立ち飲み屋・おおの屋へ向かった。
6時前だというのに店内は既に満員、更に外にまで人が溢れていたが、店長が上手くスペースを作ってくれてそこに入り込んだ。
まずは定番のレバ刺しと生ビール。
この日のレバ刺しはいつもに比べるとやや臭みが気になったが、250円という破格のプライスを考えればやはり最高のコスト・パフォーマンスと言えよう。
次いでハラミ、カシラを1本ずつ、そして初めて頼んだ上タン塩。
旨い。
いや、旨過ぎる。
いや、旨過ぎる。
まるで牛タンのようにカットされた上タン塩は歯ごたえ良く驚愕の旨さ、しかもこのボリュームで250円とは!
料理2品、串2本、生ビール1杯、抹茶ハイ2杯で1610円、食べ物も飲み物もクオリティがそこそこ高く、更に新宿という立地も考慮すればこのコスト・パフォーマンスは驚異的だ。
店を出ると7時だというのに辺りはまだ明るかった。だから夏ってヤツは嫌いなのだよ、マッタク。
『いったい俺は何をやっているのだろう?』
明るさの残る平日の新宿の街をほろ酔い加減で歩いていると、そう自問せざるを得ないのだった。
バランスを取る為に足掻いているのか、自らバランスを崩して破滅へ向かっているのか、自分でもよくわからなかった。
今の自分がやるべき事は何だろう?
しかしどれだけ考えてみたところで、とりあえずこの読みかけの本を読み終える事以外には何もないように思えたのだった。
しかしどれだけ考えてみたところで、とりあえずこの読みかけの本を読み終える事以外には何もないように思えたのだった。
・・・。
そんな訳で家に帰るとよく冷えた安物の白ワインを飲みながら一冊読み終えてやりましたわよ。
「ダーティ・ワーク」、とても面白かったです。