ノッコミ・・・4/4・・・野毛屋

第二忠丸がスローダウンしたのは竹岡沖だった。
いつになく房総半島が近くにみえるなあと思っていたら、船長の指示タナは12m。
5mのハリスを勘案しても水深は18m程の浅場だ。

一流し目は空振り、だが次の流しでも指示タナは同じ12m、こんなとこにアオリいるのかな、と思った瞬間、
「いたぞ!いたぞ!」
まるで新種の生物でも発見したかのような興奮したキャプテン勇治の咆哮が東京湾にこだました!

船を見渡すと右舷トモ2番手のアングラーのロッドが曲がっている!
しかし上がってきたのは良型のゴマイカだった。
「なんだよ、ノッコミのアオリかと思ったのによ!」と何故か声を荒げるキャプテン勇治。
まあまあ、ゴマイカに罪はありませんから!

そして同じ流しのその直後、
“ドン!”しゃくった俺の竿が衝撃と共に止まった。
“キターーーーー!!!!!!!”
なんかあんまり引かないから俺もゴマイカかな、なんて思ったら、中オモリ水面に現れた途端、突如そいつは真横に走り始めた!
ああああ、中オモリを掴めない~~~~~!
「おお、それアオリだぞ!そして多分足1本だ!」
言うが早いか、操舵室から飛び出してタモを持ったキャプテン勇治が駆け寄った。
海面に姿を現したのは良型のアオリ、そして本当にエギのカンナには触手1本が掛かっているのみだった。なんで分かったの?

「おおお、肉厚だから見た目以上に重いぞ!」と取り込んだタモを手渡してもらった。
本当にズッシリ!(帰宅後の計量で1.2kg)
船中1号でノッコミのアオリちゃんゲットに成功で気分も上々!
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この日はその後も竹岡沖の浅場を攻め続けた。
最も浅い指示タナはなんと7m!
しかしノッコミアオリの個体数はまだ少ないようで、ポツリポツリとは上がるものの数が伸びない。

12時半を過ぎて「今から深いとこやりますから。」とアナウンスがあり、船は久里浜沖へ移動、そしてウイリー船の野毛屋第三忠丸と並ぶような格好で指示タナ40m前後のやや深場を攻めた。

ここではイカ五目の様相、本命のアオリに加えヤリイカ、ムギイカスルメイカ、マルイカと多彩なイカたちがポンポン上がった。
俺も一流しでスルメ、ヤリ、ヤリの三連チャンがあったり、「万策尽きた・・・」とキムヨナ並みの燃え尽き症候群に陥っていたDDVセンパイもヤリイカとマルイカを釣り上げボウズ脱出!
最近外道が元気でマルボウズのリスクが低く安心感がある。

そして3時20分にSTOP FISHING!
トップ3杯、二番手2杯2人、11人で船中10杯と本命は厳しかったけど、全員がお土産を確保できたし、キャプテン勇治は最後まで上機嫌だった。
「剣崎でノッコミが始まるまでなんとか粘りたいんだけどな。2kgオーバーの強烈な引きを一度味わわせてやりたいんだよ!」

そんな訳で第二忠丸のターゲットが鯛に切り替わるのはもう少し先になりそうだ。

【釣果】
7時15分出船、15時20分沖揚がり
アオリイカ1杯
ヤリイカ3杯
スルメイカ1杯

【タックル】
ロッド:マニアス・アオリスペシャル350
リール:スピードマスター201
ライン:PE2号、ハリス:フロロ6号

【ヒット・ルアー】
YAMASHITAグリーン4号
YAMASHITA光宮グリーン4号

【本日の総括】
エモーショナル・アンド・エキサイティング、野毛屋。
最近色々あって気分も沈みがちなのだが、心の底から楽しめてすっかりリフレッシュ!
本人は知る由もないだろうけど、俺はキャプテン勇治に随分と救われているのだ。
来週もなんとか乗り切れそうだ!

釣って楽しいだけじゃなく、食って美味しいのもイカの素晴らしいところ。

ゲソとエンペラとアスパラのガーリックバター炒めは最近の俺の定番。
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刺身はわさび醤油とゴマ油塩で!
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ウマイ!

スルメは塩辛にしたので暫く楽しめそうだし、いや~、イカって本当にイイモンですねぇ~~~。
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ゴマ油と塩のマッチングがグー!