fは小文字でなければならない・・・蒲田「豚番長」

サラリーマンの宿命、人事異動。
今年も弊社恒例のこの時期がやってきた。

自己実現の場”としての会社を諦めてから早7年。
しかし肩の力が抜け、頑張り過ぎない方が周りと軋轢を産まないことを学んだ。(最近では“力抜きすぎだ”なんて言われますけどね、えへへ。)
部署だって『何処でもいいや』と思い始めてから何故か異動もなく、今回も担務の変更はあったが部署の異動はなし。
それでも会社や仕事が嫌いな訳ではないし、たまにやり甲斐のある仕事に巡り会うこともあって、そんな時は充実感もあるしありがたいとも思う。

しかし中には己の価値観だけを信じ、がむしゃらに突っ走っちゃう人達もいる。
そういう人って、勿論頑張り過ぎるぐらいに頑張ってはいるのだけれど、往々にして周りが見えていない事が多いのだ。

理不尽な(と本人は思っている)異動の内示を受けた同僚と色々話し、そんな事を考えた。

こういう人々こそたまには釣りバカ日誌でも見て、デンスケ・ハマザキの生き様を学ぶ事が必要なのかもしれない。(リアル・デンスケこと釣り歴四十余年を誇る弊社のアラカン・アングラーちょいワルH氏の生き様を間近に見ている俺は特に釣りバカ日誌を見る必要を感じない。)

ところでネガティブな感情を浴び続けると、その感情自体は俺のモノではないのに負の残滓が体内に蓄積してしまうことがある。
こういうものはなるべく早く洗い流すに限るということ、これも釣りと仕事とバンドから学んだ人生を楽に生きるコツのひとつである。

そんな訳で会社帰りに蒲田で下車すると、俺の足は豚番長へと向かった。

いつものように笑顔で迎えてくれる番長とペーさん。そしてこの日は見慣れぬ青年がバイトで入っていた。
しかしここの店員は新入り含め皆さんガタイがイイ。
昔キックボクシングをやっていたという番長、格闘技仲間でも集めているのだろうか?

三冷ホッピーの白からスタート、焼き物の前におでんの大根とちくわぶ、そしてオススメという豚タンを貰う。
タンのおでんなど初めてだが、これがまるでタンシチューのようにトロトロで実に旨い。来る度に新しいメニューに出会える確率が高いのも豚番長の魅力である。

三冷の黒を追加し、レバー、カシラ、テッポウ、チレを塩で、シロをタレで各1オーダー。
いつもながら旨い。
定番メニューのクオリティが安定していることもまた豚番長の魅力である。
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「どうすか、この帽子?」と唐突に番長。
「!」
この日番長は今はなきロッテ・オリオンズの帽子を被っていた。
今を遡ること30年前、村田兆治の大ファンだった俺はロッテ・オリオンズ子供会に入っていたという過去を持つ。なんてこった。
興奮した俺は番長に「その帽子は何処で買ったんですか?」と質問攻め、そしてその後しばしオリオンズ談議に夢中になったのだった。
思いもよらぬ出会いがあること。これもまた豚番長の魅力なのだ。

潮時ではあったが、もう少し飲みたい気分だった俺は三冷ホッピーの黒とガツポンを追加。
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旨い酒と料理に舌鼓、そして完食完飲。
最後にここでのシメの定番となってきたグラッパ、じゃなくて赤豚ハイボールを飲んでお会計。
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2000円あれば充分に酔える番長で2800円も払ったこの日はいささか飲み過ぎだったのかもしれない。
しかしいささか飲み過ぎたお陰で同僚と話した事により体内に蓄積された負の残滓は綺麗サッパリと洗い流すことができたのだった。
THANK YOU VAN-CHOOOOOO!!!





安易に同調することも同情することもなく、俺は公正に振る舞った(と思う)。
後は本人の問題なのだ。

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