Danger Devil Vacation・・・12/20野毛屋
そんな訳で羽田かみやでカワハギのリベンジを目論んでいた日曜日。
ところがDDVセンパイから“今年の釣り納めに野毛屋のアオリ船に乗りたい”とのメールが舞い込んだので付き合うことにした。
正直なところ、我が家の冷凍庫は前週釣ったイカで溢れており、これ以上イカを入れる余裕など全くない。
しかし急に多くの休日出勤がバタバタっと決まり、大晦日まで休みがなくなってしまった俺もこれが今年の釣り納めになってしまう可能性が高まっていた。
DDVセンパイのみならず、俺としても釣り納めは野毛屋で!という思いが強かったのだ。
正直なところ、我が家の冷凍庫は前週釣ったイカで溢れており、これ以上イカを入れる余裕など全くない。
しかし急に多くの休日出勤がバタバタっと決まり、大晦日まで休みがなくなってしまった俺もこれが今年の釣り納めになってしまう可能性が高まっていた。
DDVセンパイのみならず、俺としても釣り納めは野毛屋で!という思いが強かったのだ。
下げ潮をあてにして左舷トモ2番手にDDV、3番手に俺という布陣で臨んだのだが、予報では北西だったはずの風がいざ現着してみたら南西の強風が吹き荒れており、目論見とは逆にミヨシが潮先になってしまった。
それでも2週連続でアオリ2杯をゲットしている俺は、“終了までにはなんとかなるだろう”と楽観的に考えていた。
冷凍庫が満タンなので、スミイカが釣れ過ぎたら貰ってくれないか?などとDDVにお願いまでするおめでたさ。或いはこの慢心が原因だったのだろうか?
冷凍庫が満タンなので、スミイカが釣れ過ぎたら貰ってくれないか?などとDDVにお願いまでするおめでたさ。或いはこの慢心が原因だったのだろうか?
トップで5杯、隣のDDVも2杯のアオリを釣り、アオリが釣れていない他の殆どの客もスミイカは釣っていた。
しかし沖揚がり定時の3時の時点で右舷トモ3番手のアングラーと、左舷トモ3番手の俺だけが丸ボウズという大悲惨状態に陥っていたのだ。
「取り舵も面舵も3番手だけ取り残されちまったなあ。」とキャプテン勇治。
彼が何時まで粘るのかはわからない。
釣り納めかもしれない釣行で丸ボウズだけはなんとしても避けなければならない。
「取り舵も面舵も3番手だけ取り残されちまったなあ。」とキャプテン勇治。
彼が何時まで粘るのかはわからない。
釣り納めかもしれない釣行で丸ボウズだけはなんとしても避けなければならない。
このロス・タイムが今年の総決算、俺は全身全霊をかけて必死にしゃくった。
すると船がスミイカの群れに突っ込んだようで5人連続でスミイカがのった!
しかしのせたのは全員右舷。そして、
「あ~あ、遂に最後のひとりになっちゃったぞ・・・。」
「!」
なんと今のプチ・フィーバーで右舷トモ3番手の丸ボウズ同志がスミイカを釣ってしまった!
しかしのせたのは全員右舷。そして、
「あ~あ、遂に最後のひとりになっちゃったぞ・・・。」
「!」
なんと今のプチ・フィーバーで右舷トモ3番手の丸ボウズ同志がスミイカを釣ってしまった!
すると、
“ドンッ!”
「キタアア~~~~~!」
“フッ・・・”
「バレたあああああー!」
2m巻いた所で消えた手応え、俺は再び指示タナにエギを落とし込んで涙を堪えてしゃくり始めたのだが、
「すいませ~ん、じゃあ今日はこれで揚がっていきますからあ!」
沖揚がりを告げるキャプテン勇治の非情なアナウンスが響いた。
「・・・。」
諦めきれずもうひとしゃくりしてから反応が無いことを確かめると、俺はリールのハンドルを回しはじめた。
すると、
「?」
なんか重い。
ハンドルがなんか重いぞ!
もしや回収を始めたエギにマルイカでものったか!?
中オモリを掴み、ハリスを手繰ると
「!」
ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、スミイカが、スミイカがボクのエギにのってる!
“ドンッ!”
「キタアア~~~~~!」
“フッ・・・”
「バレたあああああー!」
2m巻いた所で消えた手応え、俺は再び指示タナにエギを落とし込んで涙を堪えてしゃくり始めたのだが、
「すいませ~ん、じゃあ今日はこれで揚がっていきますからあ!」
沖揚がりを告げるキャプテン勇治の非情なアナウンスが響いた。
「・・・。」
諦めきれずもうひとしゃくりしてから反応が無いことを確かめると、俺はリールのハンドルを回しはじめた。
すると、
「?」
なんか重い。
ハンドルがなんか重いぞ!
もしや回収を始めたエギにマルイカでものったか!?
中オモリを掴み、ハリスを手繰ると
「!」
ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、ス、スミイカが、スミイカがボクのエギにのってる!
「船長~~~~!」
まるで飼い猫が捕まえた獲物を飼い主に持って来るように、俺はその小さなスミイカをキャプテン勇治に差し出した。
「おい、気をつけろ、スミ吐くぞ!」と怒鳴るキャプテン勇治は笑顔だった。
「パチンコで最後の1球でフィーバーした感じだね!」とDDV。
実は最もホッとしたのは俺以上に隣にいたDDVセンパイだったのかもしれない…。
まるで飼い猫が捕まえた獲物を飼い主に持って来るように、俺はその小さなスミイカをキャプテン勇治に差し出した。
「おい、気をつけろ、スミ吐くぞ!」と怒鳴るキャプテン勇治は笑顔だった。
「パチンコで最後の1球でフィーバーした感じだね!」とDDV。
実は最もホッとしたのは俺以上に隣にいたDDVセンパイだったのかもしれない…。
【ヒット・ルアー】
YAMASHITA ブラウンゴールドオレンジベリー 3.5号
YAMASHITA ブラウンゴールドオレンジベリー 3.5号
【本日の総括】
大変不満の残る釣行だったが、ある意味ドラマチックとも言える結末、悪いなりにも記憶にだけは残る釣りとなったのでまあ良しとしよう。0と1を隔てる壁は余りにも高いのだ。
大変不満の残る釣行だったが、ある意味ドラマチックとも言える結末、悪いなりにも記憶にだけは残る釣りとなったのでまあ良しとしよう。0と1を隔てる壁は余りにも高いのだ。
道具を片付けていたところ、スパンカーを畳みにトモへやって来た中乗りエストシ君(仮名)の右手には彼が釣った良型のアオリが握られており、彼はそれをおもむろに俺に差し出した。
「え?いいの?」と問う俺に、
「いいからいいから。こんな状況悪いのに毎週来てくれてるんだからなあ。」とエストシ君(仮名)の代わりに答えるキャプテン勇治。
二人の気持ちが本当に嬉しかったので、遠慮なく有り難く頂戴した。
(おかげで旨い晩飯にありつけた。)
「え?いいの?」と問う俺に、
「いいからいいから。こんな状況悪いのに毎週来てくれてるんだからなあ。」とエストシ君(仮名)の代わりに答えるキャプテン勇治。
二人の気持ちが本当に嬉しかったので、遠慮なく有り難く頂戴した。
(おかげで旨い晩飯にありつけた。)
思い返せば俺が生まれて初めて独りで釣船に乗ったのは、昨年大晦日の野毛屋でのことだった。
あれからもう1年。或はあれからまだ1年。
どちらの思いもある。
しかしいずれにせよ、俺のあまりパッとしない人生がこの船宿と船頭との出会いによって幾分色彩豊かになったことだけは間違いない。感謝。
どちらの思いもある。
しかしいずれにせよ、俺のあまりパッとしない人生がこの船宿と船頭との出会いによって幾分色彩豊かになったことだけは間違いない。感謝。
残念ながら今年は大晦日には営業しないという野毛屋釣船店。
30日まで仕事が続く俺にとって、恐らくはこれがここでの2009年釣り納めになってしまった。
ということで俺に果たされた使命、我等がバンドのギタリストfIVEさんにアオリ釣ってもらうというミッションが来年に持ち越しになってしまった!
30日まで仕事が続く俺にとって、恐らくはこれがここでの2009年釣り納めになってしまった。
ということで俺に果たされた使命、我等がバンドのギタリストfIVEさんにアオリ釣ってもらうというミッションが来年に持ち越しになってしまった!
更に俺の中で芽生えつつあるジンクス、則ち“DDVセンパイと釣りに行くと何故か俺は釣れない”ということも早急に払拭せねばなるまい。
そんな訳で野毛屋釣り初め式も新年早々に決行せねばなるまい。
準備はいいかい?fIVEさん、DDVセンパイ!
準備はいいかい?fIVEさん、DDVセンパイ!
<追記>
ところで俺が単独で仕掛けようと思っていた羽田かみやのカワハギ船のこの日の釣果はトップ50枚、以下38枚、34枚と続きツ抜けできなかったのは1人のみと今シーズン最大の爆釣DAYだったらしい。
しかもこの日は別船で「第一回かみやカワハギチャンピオンシップ」なるイベントが催されていた為にカワハギ乗合船は7名と日曜にしてはガラガラだったそうだ。これって千載一遇のチャンスだったのかな…?
ところで俺が単独で仕掛けようと思っていた羽田かみやのカワハギ船のこの日の釣果はトップ50枚、以下38枚、34枚と続きツ抜けできなかったのは1人のみと今シーズン最大の爆釣DAYだったらしい。
しかもこの日は別船で「第一回かみやカワハギチャンピオンシップ」なるイベントが催されていた為にカワハギ乗合船は7名と日曜にしてはガラガラだったそうだ。これって千載一遇のチャンスだったのかな…?
・・・。
そんな訳で本記事のタイトルを、我が友DDVセンパイに捧げます。