晴れ後豪雨・・・12/13野毛屋

部下の結婚披露宴に出た後、同じく披露宴に出席していた会社の後輩(仮にサマー)と蒲田に繰り出して痛飲した土曜日。

それでも日曜日は目覚ましをかけなくても5時に起きてしまうのだから、自分の釣欲には恐れ入る。

若干前夜の酒が残っていたが、寝ぼけまなこで準備を済ませ出発！
途中で弁当と飲み物を買い込み、高速をひた走りながら、何か大事な事を忘れているような違和感を感じ続けていた。

そしてその原因に思い当たったのは目的地に程近い金沢八景駅前で信号待ちをしていた時のことだった。

「俺、レインウエア、忘れた・・・。」

・・・。

雨が降るような予報ではないけど、風が強く波高は2mの予報。俺の超高級ダウンジャケット(嘘)と高級ジーンズ(嘘)を海水で濡らす訳にはいかない。

帰るしかないかと思った瞬間俺の目に飛び込んで来たのはセブンイレブンの看板だった！
縋るような思いで駆け込むと、売ってましたよ簡易レインウエアが！
防寒性はまるでないけど南極観測船に乗り込む訳でもないし、多少寒かろうが死にはしないぜ！
ありがとう、コンビニエンス！これでなんとか釣りはできる。

ただでさえ寝坊した上に余計なハプニングもあって宿に到着したのは6時半。
右舷ミヨシ三番手という微妙な釣座となったけど贅沢など言えません。

高いウネリをものともせず激しい衝撃と共に爆走した第二忠丸がスローダウンしたのは富津～竹岡間の房総半島側ポイントだった。

キャビンから出ると風切音が耳をつんざくような暴風が吹き荒れ、俺の安物のレインウエアはパタパタとみすぼらしい音を立ててはためいた。
ウネリも結構酷く、薄曇りで気温も低く、なかなかタフなコンディションだ。

潮色は先週に比べると幾分緑がかっており、金曜日の大雨と土曜の強風の影響か少し濁りが入った様子。

なんとなく目が合ったオレンジ系のエギをセレクトしていざスタート！

今日の先発メンバーはコレだ！

指示タナに仕掛けを落とし込んでしゃくる。強風に長竿が煽られてやりづらいなあ、などと思っていたら、
“ドンッ！”
「ドンッ？」
「お、真ん中で一人のったぞ！」キャプテン勇治がアナウンス。
「イキナリキタアア～～～～！！！」
開始早々本命をゲットしてしまった。

更に次の流しで
“ズドンッ！”
「ズドンッ？」
「お、真ん中で同じ人にのったぞ！」
「またキタアア～～～～～！」
揚がってきたのは良型のスミイカだった。

快進撃は続く。

更にその次の流しで
“ズンッ！”
「ズンッ？」
「また同じ人にのったよ！」
「またまたキタアア～～～～～！」
竿はフルベンド、強い引き、揚がってきたのはまたアオリ。しかも型も悪くない！

「・・・。」

7時15分に金沢八景を出港した第二忠丸がポイントに到着したのは8時。
しかし8時20分の時点で俺の釣果は早くも前回乗船時の1日分に並んでしまった。

　　　　　アオリ、スミ、アオリと早くも3杯。

嬉しい反面、訳がわからない。

あれほど苦労した今シーズンのアオリがこんなに簡単に釣れちゃってもいいのだろうか？
しかも今日の釣座は胴の間だし、周りを見ても全然釣れてないし・・・。

寝坊して朝飯食っていなかったので、イカも釣れたことだし一休みしてパンを貪り食っていたら、操舵室からキャプテン勇治がニョキっと顔を出し、「おい、今日はやけに余裕じゃないか！もうこないだと同じ数釣っちゃったからか？」とニヤニヤしながら言ってきた。パンを頬張っていた俺は苦笑いを返しただけだったが、この船長の記憶力は恐ろしい。
一週間前の乗船時にアオリ2杯、スミイカ1杯という釣果で終えたのは間違いない事実だが、そんな数は同船者のめちゃワルI氏だって覚えていないに違いない。

このままのペースでいったら、アオリ20杯ぐらい釣れちゃうんじゃないか?と心配になってきたが、上げ潮が流れ始めると俺の快進撃はぱたりと止み、潮先のアングラーがポツポツ釣るいつもの感じに戻ったのだった。

それでも午前中にスミイカを2杯追加。
特に後から釣った方は取り込むまでアオリと完全に勘違いしていた程強烈な引きの大型であった。

刺身はアオリが一番好きだが、肝を使った料理ならスミイカに分があるというのが最近の私的イカ論。
既に大満足だ。

例え午後はただの1杯も釣れなかったとしても・・・。

天候は急回復、午後は釣り日和だったのだが…。

【釣果】
7時15分出船、15時20分沖揚がり
アオリイカ　2杯
スミイカ　3杯

【タックル】
ロッド：マニアス・アオリスペシャル350
リール：スピードマスター201
ライン：PE2号、ハリス：フロロ6号

【ヒット・ルアー】
YAMASHITA　ブラウンゴールドオレンジベリー 3.5号
YO-ZURI マーブルサクラダイ 4号

【本日の総括】
う～ん、何なのでしょう、この感じ？

頭爆釣、後はポツポツ、その後撃沈…。
難しいなあ、やっぱり…。

キャプテン勇治直伝、アオリの皮の湯引きポン酢一味＆肝のレアボイル。旨かった…。