依存症・・・富士屋本店

「自分が弱かった。」

薬物犯罪で逮捕された人は、このようにコメントするケースが多いように思う。


―― 人は弱い生き物である・・・これは一般論だ。

だからかどうかはわからないけど、薬物に限らず何らかの対象に依存する人は多い。

アルコール、ギャンブル、ゲーム、携帯電話、仕事、ペット、女、男、etc...。

かくいう俺も、かつてはギャンブルに依存していた時期があったし、今ではアルコールと釣りに依存していると言える(と思う)。

ところで釣りに依存すると、困った事に用が無くても釣り具店に行ってしまうようになる。
そして、特に今買う必要の無い物まで買ってしまったりするのだ。(あれ?何で俺カワハギ用の中オモリと仕掛け買ってるんだ?)

危うくこの日は新しいアオリ竿を買ってしまいそうになった。
しかし、1時間の格闘の末に誘惑を断ち切る事に成功した。
とりあえず今日は俺の勝ちだ。しかし次回は竿が勝つかも知れぬ…。

そして更に困った事にフィッシング・ジャンボ上州屋渋谷店の斜向かいには立ち飲みの最高峰、富士屋本店がある。

…この勝負にはあっさり敗北、俺は吸い込まれるように天国への階段を降りた。

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ナスミソ、椎茸天ぷら、瓶ビール

客は引っ切り無しに入って来る。
そして外国人の姿もチラホラ。そういえばここに来る度に外人客の姿を見ているような気がするのは気のせいだろうか。

純和風の居酒屋でありながら、大英帝国のパブ文化の香りもそこはかとなく漂うこの雰囲気、むしろ外国人には親しみやすいのかもしれない。(そういえば以前知り合ったアメリカ人が、日本の居酒屋のお通しはおかしい!ってやたらと怒っていたのを思い出した)

サクッと飲み食いして950円。
この高いコスト・パフォーマンスは大きな魅力だ。一応渋谷だぜ、ここ。



余りにのめり込むと、家庭内に不穏な空気が漂う事もあるかもしれない。
しかし健康を損なう事もなく、逮捕される訳でもなく、経済的に甚大な損害を与える訳でもなく、道義的にもとる訳でもない。
依存する対象として釣りとは余りに健全で健康的な選択なのではないだろうか?

かくいう俺も釣りにのめり込んで以降、以前に比べ随分健全で健康的になった。

キャバクラや韓国パブに入れあげ依存している周りの輩(結構いるのだ、これが!)に比べると随分マシな気がする。と釣り依存症の自己を正当化しちゃったりして…。


ところで釣り歴四十余年を誇る弊社のアラカン・アングラー・ちょいワルH氏(62)のお仲間には、釣りとゴルフとオネーチャンに依存しちゃってる方がいるそうだ…。

こういう依存過多な人って人並み外れて弱いのだろうか?
或は単に強欲なだけなのかもしれないけど…。
いずれにせよ、結果的に釣りが好きという共通項はあるけれど、方向性とかベクトルは俺とは随分違うような気がするなあ。

あれ、これも自己正当化か?