秋深し・・・西新宿大野屋

秋めいてきた。
というか、すっかり秋である。

もう蝉も鳴かないし、冷房は不要だし、日増しに日没が早くなるし、近所のスーパーでは秋刀魚が1尾77円まで下がった。

秋の訪れはなんとんく物哀しいけど、「汗かき・暑がり・虫嫌い」の俺にとっては心底ホッとする季節でもあるのだ。

暑くもなく、寒くもない。その上杉花粉も飛ばない。旨い食材もどんどん出てくる。
やはり秋はいい。

先日、新宿で仕事を終えた時に時刻はまだ6時であったが、既にトップリと日は暮れていたのだった。
明るいうちから酒を飲むのも悪くはないが、そこはかとない罪悪感が付き纏うもの。
でも日さえ暮れてしまえばコッチのもんだ。
という訳で俺の足は自動的に立ち飲みの名店、大野屋へと向かったのだった。
やはり秋は最高だ。

さて生憎とこの日は月曜日だったのだが、月曜には市場からの入荷の都合で俺の愛する大野屋のレバ刺しがない。(月曜の夕方から何をしているのだろうと思わないでもが、まあソレはソレとして。)
幾分がっかりしながらも、まずは生ビール350円、そしてレバ刺しの代わりという訳ではないけどブリの刺身250円をチョイス。

スーパーの特売だってブリが250円で買えないご時世、この営業努力は素晴らしい。

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まあ脂のノリでいえばブリというよりイナダ~ワラサクラスだけど、当然ながら文句などあろうはずがないのだった。

そしてビールのオカワリと一緒に煮込み250円也と、カシラ、レバー、ハラミ、シロを1本ずつ注文。シロのみタレ、そしてレバーだけ軽焼と付け加える。

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様々な臓物が一緒くたに煮込まれた具沢山で男らしい煮込み。これが250円で提供されているとは恐ろしい…。

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“軽く”と言ったはずなのに、ウェルダンで出て来てしまったレバー…。
生は好きなのに焼いたレバーが苦手な俺は困ってしまったのだが、ここのレバーはしっかり焼いても相当に旨かった!
俺基準では“良い肉を使っている証左にほかならない”、ということになる。

食料より先にビールがなくなってしまったので、抹茶ハイ300円を追加して終了。

安くて旨いし、立って飲むから酔い潰れることもなく長居もしない。
健全で健康的で経済的な“立ち飲み屋”という業態がドンドン好きになってきた2009年秋。