奥沢ラ・クープで乾杯!

ちょっと前の日曜日のこと。

戸籍上の配偶者の38回目の誕生日が近いのでこの日の釣りはお休み。
夕方から揃って衆院選の投票に行った後に東急目黒線奥沢駅近くのフレンチ・レストラン「ラ・クープ」で久し振りにちゃんとしたディナーを(勿論俺の払いで…)摂ることにした。

さて、この「ラ・クープ」という店、料理の味とコスト・パフォーマンスも勿論非常に高レベルだが、それらより高いのがオーナー・シェフと奥様のホスピタリティ。
肩肘張らずに普段着で行けるフレンチ・レストランでありながら、最高の料理と最高のもてなしを満喫出来る最高の店で、我々は我々的に大事だと思われるシチュエーションで切り札的にお世話になってきた。

格式張った店がお好みの方には物足りないかもしれないが、普段モツだのホッピーだの野蛮な飲食物をメインにしている我々には充分過ぎるのです。

グラス・シャンパンで乾杯した後に今宵のメニューの作戦をじっくり練る。

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前菜は揃ってフォアグラのポワレ蜂蜜ソース。ここの一番人気メニューだ。
その柔らかさとコクのある旨味は背徳的。なにしろ非人道的行為の末に生まれる食材としての成り立ちそのものが背徳的なのだ。このパンチに負けないようなワインを、ということで銘柄忘れたけどボルドーのミディアムの赤をオーダー。
いや~、旨い!そして料理と共に供されるパンが実に旨い。
“たった今焼きあがりました!”的にホクホクのサクサクのモチモチなのだ!
世田谷のドマーニのパンこそが長い間我々のパン史上最高峰だったのだが、その座をラ・クープに明け渡した感が否めない。

続いてマッシュルームのポタージュ。これがカップを舐め回したい程の美味!
パンとワインが進んで進んでメインが来る前に満腹になっちゃいそうだ!
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メイン一品目は白身魚タカサゴポワレ・ワインソース」。ソースは白ワインベースの白いソースと赤ワインベースの赤いソースのWソース。魚貝豚骨Wスープの六厘舎もビックリの濃厚な味で意外にも赤ワインと相性がいい!あまりの旨さに写真を撮るのも忘れて貪り食ってしまった。

メイン二品目に俺は黒豚の網焼きピクルスソースを、戸籍上の配偶者は乳飲み子牛のローストブルーチーズソースをセレクト。
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豚はジューシーで旨く、ピクルスソースはほのかな酸味がいい感じで、意外に思えた付け合せのオクラが適度なアクセントになっており、ほんと~~~に旨い!

仕上げに俺はデザートを、戸籍上の配偶者はフロマージュをオーダー、締めのコーヒーだかキャッフェだかエスプレッソを飲んで終了!

場末の居酒屋フェチの俺だが、年に一度位はこんなディナーも良いものだ。
肩が凝るような食事は今更御免だけど、適度な緊張感を持って非日常的料理を味わうという場が人生を豊かにする効果があるということを我々は経験的に知っている。