魁!男船…8/16トレードウインズ

お盆休みに大渋滞のニュース映像ががバンバン放映されてたけど、俺はと言えば車を運転したのは墓参りに行った時だけ。

・・・。

お盆休み最後の日の16日は、何も予定がない。
という訳で前日急遽思い立ち、池田船長に予約の電話を入れたのだった・・・。

さて当日は5時出船。

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俺を含め総勢5名の客で、俺以外は互いに見知った常連さんだ。
なんとなく身のオキドコロに困るというか、一人浮いた感じがするのが否めない感じだったのだが、船長も常連さんも皆さん気さくで、こちらもすぐにリラックス。まずはやれやれ、と言った感じだ。

さて、「今から沖に出るとポイント到着時に丁度潮止まり」ということで、始めは多摩川河口でシーバスのトップ・ゲーム。キャスティングの練習をしようという粋な計らいだ!当然シーバス・タックルなど持ち込んでいないワタクシ、明らかにオーバーパワーなシイラ用ロッドに船長から借りたダイワの2500番のスピニングを装着、手持ちのシイラ用ペンシルの中で最小のものをセレクトしてキャスト。タックル・バランスはアンバランス、更にトラウト・ロッドのキャスト・フィールに慣れてる俺には、殆どしならないゴッツイ竿でのオーバー・ハンド・キャストがままならず、ルアーの軌道が一定しない。
まあそれでも前にルアーが飛んでりゃ何とかなるさと思ったものの、俺にはノー・バイトでシーバス終了。

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おおっと、虹が見えるぜ!これは吉兆か?

船は走って観音崎沖の見慣れたポイントに到着。船長はまず70m台の深場をチョイス。潮の流れはトロトロだったものの深いこともあって底立ちを取り難く、100gのジグに取り替えて丁寧に探る。しかし最近絶不調の観音崎真鯛、やはりというべきか、誰の竿も曲がりません!
船長もこまめにポイントを移動、更に風を読んで何度もスパンカーを張り直し多彩なカケアガリを丁寧に攻めたのだが、魚からのコンタクトは皆無だ。

「ちょっと走りまーす。」
船は南下を開始。剣崎でワラサでも狙うのかと思ったら、久里浜~金谷フェリーの航路のやや南でストップ。
「この辺の岩礁地帯は鯛も青物も狙えるので、タイラバでもジギングでもお好きな方をどうぞ。」
ジギングに切り替える客も出たが俺はあくまで鯛狙い。
すると程なく左舷ミヨシのジギング・アングラーにヒット!やべえ、ここはジグで攻めるべきだったか?
竿が極限まで絞り込まれるような強烈なロング・ファイトの末に上がってきたのは良型のイナダというか小振りのワラサというか、船長は“イナワラだ!”って言ってけど。

しかし群れに入った訳ではないようでヒットは続かない。

しつこく俺はラバージグを巻き続けていると・・・
“コンコンコン!”
「?」
“ズドン!”
「キタアアアアアア!」
「お、タイラバのお客さんに何か掛かりましたねえ!」と船長がタモを持って駆け付ける。
他のお客さんも「こりゃ、鯛だなあ。」と見守る。
俺もそう願いたい。
しかし糸鳴りするような強烈な引きがない。
1枚しか鯛を釣り上げた事がないけれど、あの強烈な引きを忘れる、いや忘れられる訳がないのだ。
外道か、鯛だとしても小型だろうなあ、と思いつつ巻いていると、
「ハタだ!」
魚体が水面に現れた途端、突如興奮する船長。他のお客さん達も 「おお、珍しい!」とか「超高級魚だぞ!」と大騒ぎ。何だか知らないけど俺、やっちゃいました!

「ハタ最高でしょう~!」と池田船長。どうやって食うのが一番旨いのか尋ねると、何でも旨いけど刺身が最高、との回答。身が固めだから、薄く切るのがコツなんだとか。常連さんも「身は2~3日寝かした方が旨いよ。」とか「アラを煮ても旨いよ。」など色々教えてくれる。和気藹々というべきか、部活のような一体感というか、参加者全員がこの日この時この場所を楽しい空間にしようという意図を感じる。本当に雰囲気が良い船だなあ!

結局この日は船中本命は型を見なかったけど、帰り際に鳥山を見付けて鯖とアジが入れ食い!全員が沢山のお土産をゲットできた。俺も丸々太った鯖2尾をキープ。

こうしてシーバスに始まり、タイラバ、青物、サバと様々なターゲットを狙ったなんとも贅沢な一日が終わった。

最近不調な観音崎沖の真鯛だが、船長のアイデアとホスピタリティーのお陰で非常に楽しい釣行だった。

【釣果】
5時出船、13時半沖揚がり
マハタ1尾
鯖沢山

【タックル】
<タイラバ>
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:シマノ カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
<ジギング>
ロッド:PALMS CORALSTAR 70M
リール:SHIMANO TWIN POWER SW5000HG
ライン:PE2.5号、リーダー:ナイロン40lb

【本日の総括】
「船の良し悪しは船頭のキャラクターで決まる」とは弊社が誇る釣り歴四十余年のアラカン・ちょいワル釣師・H氏の言だが、本当にその通りだなと思った。
良い船長の船には良い客が集まる。

メタル・ジグを貸してくれた方、ありがとうございました!
俺の魚をシメてくれた方、ありがとうございました!
クーラー用の氷を分けてくれた方、ありがとうございました!

そして何より池田船長、ありがとうございました!!!

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今からハタを捌きまーす!