居酒屋兆治

普段はまず行く事のない高井戸で仕事が入った。

京王線の下高井戸駅で降り、打ち合わせ場所を目指して甲州街道を西へ向かって歩いていると、見馴れた黄色い看板を発見!

ってもちろん消費者金融のプロミスではなく、ラーメン大だ!

へえ~、こんなところに大があるなんて知らなかったな。

そんな訳で仕事を終えた帰り道、腹も減っていないのに寄ってしまいました。

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ラーメン+魚粉、野菜マシ、ニンニク少々。全然“少々”じゃないじゃないか!

蒲田よりおとなしく、本郷よりはワイルドな印象。でも間違いなく大の味だ!
途中から苦しくなってきたが、大のラーメンを残すなんて男の恥!頑張って完食した。ふう~。

この後横浜へ向かう予定だったのだが、先方の都合によりアポが後日にスライド。

・・・。クソ、横浜で仕事を終えたら飲み屋探索をしようと思っていたのに!こんな肩透かしを食って会社なんかに戻っていられるか!

で、俺は下高井戸から京王線には乗らずに東京一のローカル線、世田谷線に乗って三軒茶屋へ。

懐かしいなあ。何を隠そう(隠してないけど)俺は1990年代初頭からの4年半、三軒茶屋で働いていたことがあるのだ。

当時たまに飲みに行ってた世田谷通りと国道246に挟まれたディープなデルタ地帯を探険。
俺が仕事をしていた時分にはポルノ映画館なんかがあったりして、昭和というより“戦後”といった感じが残っていたこの一帯、2009年に訪れても相も変わらぬ昭和枯れすすき状態。ちょっと嬉しくなる。

何軒か吟味した後、かなり枯れたたたずまいの兆治という店に狙いを定めて入店。
なんてったって俺は村田兆治の大ファンなのだ。

う~む。兆治は兆治でも村田ではなく、高倉健主演の居酒屋兆治だったようで、店内は健さんのポスターだらけ。BGMはオール・ショーワ・ミュージック。
おまけにマスターはスキンヘッドに銀縁眼鏡の恐面。オオ~ノオー!リアル・ライト・ウイング!?

でもこれはこれでアリだ。むしろ俺好みかも。

まずは生ビールをオーダー(なんとエビスっす!)、お通しの白和えを肴にチビチビ、いやゴクゴクやりながらおつまみの戦略を練る。なにしろ巨大ラーメンを完食したばかりで腹が全く減っていないのだ!

熟考の末にオーダーしたのは煮込み、そしてモツ焼きのシロ(タレ)、カシラ、レバーを各1本ずつ。
ついでにビールが空っぽになったので、次いでレモンサワーをオーダー。

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うめえ!超うめえ!

煮込みは具がモツだけ。豆腐も野菜も無く、味噌煮込みのモツに薬味のネギが乗ってるだけ。
シンプル極まりないけど大きめにカットされたモツは臭みが全く無くてとんでもないほど柔らかい!

焼き物も最高!シロは薄味の上品なタレで味付け、そして甘味があって柔らかい!
ミディアム・レアのレバーはふんわりと味わい深く、カシラもプリプリのコリコリ。それぞれの部位の特徴がよく出ていて、『いい肉使ってるな~、オイ!』っじだ。

ちなみにサワーは大振りのグラス2/3のたっぷりの焼酎、そしてコダマ社製らしき瓶入りサワー飲料とともに供される。これが爽やかかつ激濃で旨い!

嗚呼、BGMの浜田麻里がやけにシミルなあ・・・。

瓶にサワーが半分余ったので焼酎だけを追加してお会計。

締めて2000円の明朗会計だった。

モツ焼きの名店数多けれど、それらの殆どは行列店。

路地裏でひっそり営む隠れた名店を見つけると、なんかテンション上がっちゃいますなあ。