堕ちた聖地(前編)・・・5/1鹿島槍ガーデン

GW期間中とは言え5/1は平日。殆どの企業は営業日だと思うのだが、我社は組合が弱小であるにも関わらず何故かメーデー休暇。

天気予報も渋滞予想も良好なこの連休の谷間を逃す手はない!という訳で俺は信濃大町の温泉旅館を単独予約、今年初の聖地巡礼を企てた。
ところが出発三日前に突如友人(仮にA君)からメール、いわく4/29から5/6まで会社が休みなので釣りに行かないか?との誘いだった。
外資系企業にお勤めの友人(仮にA君)、GWなどという日本特有の生温い休暇など無縁かと思ってたら、俺より長い休みという意外な事実。

そんな訳で単独釣行の予定が急遽道連れができ、二人で鹿島槍を目指すことに相成った。

・・・。

オープンから30分が経過した6時半、久しぶりに聖地にたどり着いた我々はその惨状を目の当たりにして絶句した。

駐車場は車で埋め尽くされ、そして池を取り囲む人・人・人。
目測60人はいるだろうか?この広大な鹿島槍ガーデン、この程度の客がやって来たところで釣座に困るという訳ではないものの、何処でも釣りが出来るという状況でもない。そもそも平日に無人であることもない代わりに、土日でもさほど混まないイメージだった鹿島槍ガーデン、こんなに沢山の人間が竿を降っている光景など見たことないぞよ。

そして人以上に池を覆い尽くしていたのが、推定60億匹はいようかという大量のユスリカだ!どうやら一斉に大量ハッチが起こったらしく、ここもそこもあそこもむこうもあなたもわたしも蚊柱・蚊柱・蚊柱!いくら虫嫌いの俺とはいえ、蚊ごときに畏れをなすはずもない。しかしこれほどの蚊に囲まれるとおぞましいのよ!しかも鼻や耳に容赦なく入り込みやがって集中力が削がれるったらありゃしない!

大量のユスリカに誘われて魚達の活性があがればまだ救われるのだが、雄大な自然の下でスクスク育った鹿島槍のお魚さん達は沢山の人間が投げまくるルアーのプレッシャーに食い気を削がれてスレまくり。周り見渡しても全然釣れてないぢゃないか!

まあ、それでも一度掛かればとんでもない引きを堪能できるのがここの魅力なのだが、目に見える魚は小さいのが多い。GW用の放流はサイズより数なのか?

これだけ悪条件が揃えばテンションなど上がろうはずもないのだが、ここに極めつけの悪条件が重なった。
今頃桜が満開の長野県大町市、季節は東京より1ヶ月遅れている感じだ。ん?1ヶ月遅れということは、あの憎き花粉もまだ全盛期ってことじゃないか!(実際夕方頃から恐ろしい事態に陥り、その夜は全く熟睡することが出来なかった)


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釣りを開始してから2時間かかってようやく釣りあげた本日1尾目はまあまあのサイズ。

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2尾目も悪くないサイズだったのだが・・・


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それ以降はこんなイワシみたいなサイズばっかり!
自宅から約270kmも離れたこの僻地まで折に触れ通い続けている理由は、ここでしか出会う事の出来ない巨大魚と真剣勝負を挑むため!なのに・・・。

・・・。

釣れてもあまり嬉しくない。

・・・。

バラシてもあまり悔しくない。

・・・。

挙句の果てには・・・
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スレ掛かり3連荘!!!

これって釣りを楽しんでいないってことだな。
友人(仮にA君)も同じような釣果で同じような気分だったらしく、どちらからともなく16時前に納竿し、今宵の酒を買い求める為コンビニを経由し、温泉旅館へとなだれ込んだのだった。

せめてもの救いは鹿島槍釣行の際に常宿にしている鄙びた温泉旅館の食事が格段に改善されていたことだけだった。

つづく。

【釣果】
7:00~16:00
9尾(ニジマス3、ブラウン6)


【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rトラウト・ゴールド 4lb


【ヒット・ルアー】
オリエン4g(RG、消マスタード、消人肌)、鱒玄人2.9(勝利ブラウン、ウグイス)、NOA2.6(赤金)


【本日の総括】
苦行。正に苦行であった。
混雑も、虫も、花粉もきつかったけど、一番こたえたのは魚が小さいってことだ!
今回の釣行から得た教訓は、“GWは管釣りに適さない”ということ。
いや~、参った!