厄除け釣行・・・2/25開成フォレストスプリングス

3月6日と4月14日を隔てるもの。

それは僅か1ヶ月強しか誕生日が違わないのに学年は1年変わるということ。

昨年一緒にアメリカくんだりまでただ鱒を釣るためだけに行くという愚行、この愚行の際の相棒DDV先輩は学年こそ俺の1年上だが、誕生日は僅かひと月の違いしかなく、言わば同い年。俺達は共に不惑を目前に控えた前厄の迷える子羊なのだ。

そんなDDVから三十代最後の緊急釣行を提案をされたのは、俺が愛車をぶつけ意気消沈しながらスミイカを捌いていた時だった。これが郷田剛だったら「おお、心の友よ!」ってなりそうな感じのタイミングの良さ、前厄同士通じ合うものがあるのか?
ってことでお互いが休みを合わせられた2/25、平日釣行in開成フォレストスプリングス決行!と相成った。

しかし前厄二人組が揃って出掛けるのが無事に済もうはずがない。
この日関東地方は季節外れの大雨。しかし平日に休みを揃えた以上は退くに退けぬ!我々は万全の雨具を携え、予定通り開成へと向かったのだった。う~ん、男らしい!

埼玉在住のDDV先輩が都内南部に住む俺を迎えに来て、東名で開成へ向かう手筈になっていたのだが、予定時刻が近付いても一向に連絡がない。ちょっと心配になりメールすると、道を間違え30分程遅れそうとの返事が。道に詳しいDDVセンパイが迷うなんて、これも前厄パワーが何等かの作用を働かせたのだろうか?
そしてキッチリ30分遅れで到着の知らせを受け下に降りるとそこには見慣れないステーションワゴンが。「?」更に車内を覗くとロッド・ホルダーに装着された見慣れたタックルが。「!」やっちゃいました、DDVセンパイ!完全釣り仕様の車ご購入!

思いのほか道が空いていた為、開成には開門5分遅れの7時5分到着。しかし土砂降りの雨のお陰で釣り場は閑散としており、ポイントは選び放題!更に嬉しいオマケ、雨のお陰で花粉の飛散が抑えられ、俺は大助かりだ!雨中の釣りだって悪くないじゃないか。

3号池に釣座を構える。俺がセッティングをしている間に、セッティングを終えた状態で車載ホルダーにタックルを詰んでいたDDVはキャスティングを開始している。いいなあ・・・。

すると程なく「キタッ!」との声。見るとDDVの竿が弧を描いている!渋さにおいては他の追随を許さないこの開成で開始早々のキャッチだ。むむ、腕を上げましたな!?

直後追い上げる形で俺もキャッチ。
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しかしこの日は最後までDDVが先行し、俺が追いかける展開が続いた。

かけあがりではペアリング行動をする魚もチラホラ、産卵期は完全には終わっていないようで、その影響もあってか(or should I say、「いつものように」)魚達の活性は高くなかった。
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同じルアーで連発することはなく、手を変え品を変え丁寧に探るとたまに釣れるという状況。数少ない周りのルアー・フィッシャーを見ても同じように苦戦していたようだ。
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我々は正午前に昼食をとる為レストハウスへ。相変わらず雨は休む事なく降り続けている。お互いジャンバラヤと生ビールをオーダー。とりあえずレインウエアを脱いでくつろいでいると、「???」・・・。「!!!」完全防水がウリのはずの俺の雨具、土砂降りの雨に耐え切れず水分を完全にシャットアウトできていなかったようで、袖周りや肩の辺りが濡れているじゃないか!
暖炉ストーブで濡れた服を乾かしたりしながらマッタリしていると、豪雨の中に飛び出して釣りを再開しようという気がなかなか起きない。しかし雲は薄くなってきているのに雨は一向に止む気配はなく、さりとてレストハウスでマッタリするのも退屈。という訳で1時間程休憩した後我々は再び戦場へと赴いたのだった。

午後は一号池を攻める。一級ポイントということで普段は必ず誰かしらが攻めている水車周りが無人。このチャンスを逃すことなくすかさず釣座を構えるDDVセンパイ。この嗅覚、もはや一端のアングラーだ。と、直後DDVのロッドが急角度に絞り込まれた!俺の釣座からは離れていて何が掛かっているのか全く窺い知ることはできないが、取り込みに苦労していることから相当の大物であると見受けられる。俺は自分のタックルを置き、ランディングネットを片手にDDVに駆け寄る。すると俺の到着とほぼ同時にネットイン!
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体高のある大きな魚体、これは紛うかたなくドナルドソンじゃないでしゅか!
ルアーを外す際に若干出血した為グッタリしていたのだが、DDVは村田式人工呼吸を施し魚が回復してからリリース、最早キャスティング、リトリーブ、アワセ、やり取り、ランディング、リリース、一連の流れがスムーズかつ完璧で教える事など何もない。っていうか俺、数でもサイズでも完璧に負けてるじゃん!コレやばくな~い?((c)村田基)って感じで自分の釣座に戻って釣り再開。挿し色として重宝している鱒玄人2.9満月ホタルをチョイスして1投目、“ドンッ!”お?アオリイカでも乗ったか?
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神は、いや王は、いやjimは我を見捨てなかった!すぐさま俺もドナルドソンのキャッチに成功!何とか体面を保つことができた。

雨が完全に止むと、魚の活性は更に落ち込み我々の、いや全ての釣り客の竿は完全に沈黙。これがすそのだったら即放流!となるところだが、そこはDIY精神の色濃い開成、状況を打開するのも自分だ!

場所移動をあまり好まない俺にしては珍しくこまめにポイントを移動しながら丁寧に探る。

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少ないアタリを拾いながらポツポツ釣り上げる感じだ。

この日の夕食はDDVの地元大宮でDDVの奥様を交え三人で飲みに行くことと急遽相成った。首都高の渋滞を視野に入れ、我々は3時半をメドに納竿することに。
で時計見たらもう3時20分じゃん!
“こうなりゃ何でもいいから締めマスを!”ってことで俺はペレスプを投入。
すると予想以上にあっさりヒット!
しかしランディング直前、何故かノットの部分がラインブレイク。
「・・・。」
ここにきての痛恨のバラシに言葉もなく、スナップを結び直すには残り時間もない為これにて終了となった。


【釣果】
7:15~15:30
7尾(ニジマス5、ブラウン1、ブルック1)

【タックル】
ロッド:TAPER&SHAPE GAAS-66XULT
リール:TWINPOWER 1000PGS
ライン:GT-R トラウト・ゴールド4lb

【ヒット・ルアー】
オリエン4g(PK)、NOA2.6(ブラオレ)、鱒玄人2.0(満月ホタル)、鱒玄人2.9(満月ホタル)、へのじファイター、ペレスプ

【本日の総括】
結局俺が7尾に対しDDV8尾。最後のバラシは色んな意味で痛かったと言えよう。

まあしかしこの激渋開成で放流も無い中、時速1尾で釣れたのであれば俺としては普通の釣果と言えるか。だって本格的に管釣り始めてから唯一ボウズを経験した因縁浅からぬ釣場だからね。

心配された渋滞もなく6時前には大宮についた我々、DDVの中学時代の先輩が経営するという店(何食っても非常に美味!)で6時半から大宴会を開始だ!
前夜殆ど寝ていない上に、飲み慣れない日本酒が効いて俺は早々に中川元財務大臣状態に突入!しかも店の経営者であるDDVの先輩も沖釣りがお好きとのことで話題は俺が今はまってる船アオリに、そして気が付けば次の日曜日にDDVとアオリ船に乗る約束をしていたのだった。

つづく・・・