我が釣り人生最悪の日…2/11野毛屋

悪天候に休日出勤。
2週間以上釣りに行けない状況が続いたが、建国記念の日で休日なこの日、天気は曇りで風もない上に仕事も予定もない絶好の釣り日和となった。
潮回りは大潮とくれば、狙いは当然の如くアオリイカ。最早“通いなれた道”と言っても過言ではないルートを爆走し、金沢八景・野毛屋へと向かった。

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出船を待つ第一忠丸からの眺め。否が応でもテンションがあがる!


左舷7名、右舷8名。潮も良いし雨の心配も無さそうだしもう少し混むかと思ったけれど、総勢15名の釣客を乗せ定刻5分遅れで出船。俺の釣座は左舷トモ2番手。この人数、この釣座、この潮回り、ボウズの可能性は低いと言えよう。『逆に大爆釣しちゃったらどうしよう!?』などと要らぬ心配までしてしまった。(本当に要らぬ心配だった…。)

40分程走ってポイントに到着。随分と房総半島寄りだ。
開始間もなく、ポツリ・ポツリとイカがノリ始めたが、釣れているのは何故か右舷ばかり。

移動しても右舷のノリが良くトモから胴の間にかけて次々と乗っていくのに対し、左舷ではミヨシで単発、次いでエギングは初めてという胴の間のご婦人がマルイカを乗せた。

そして次の流しでも相変わらず右舷のノリがいいな~よそ見をしながらシャクっていたら、“ズンッ!”「キタ~~~~~~!」竿はフルベンドだが、リールのハンドルはさして苦もなく巻けるからスミイカだろう。
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まな板の上のスミイカ。大きさがわかるよう100円ライターと並べてみた。

時刻はまだ9時前だし、こりゃ幸先が良い。

しかし…。

10時過ぎ、ちょっとしたアオリの群れに突っ込んだようで船中アオリ大フィーバーが巻き起こったのだが、俺は乗り遅れた。

…。

潮が止まって船中が沈黙すると、船長は「ちょっと走ります」とアナウンス、船はフルスロットルで南下して剣崎までやってきた。(お、カワハギ船が見える。どうせ釣れてないんだろうなあ…。)
しかしここでも誰の竿も曲がらない。
軽く流してこまめにポイントを移動しても、ただの1パイも乗らない。
「おかしいなあ…」と船長も何度も呟いている始末。

剣崎を攻めて1時間少々経った頃、「駄目だ!戻ります!」と船長のアナウンスがあり、今度はフルスロットルで北上、見慣れたポイントへ戻ってきた。

しばらくすると左舷のミヨシで次々にアオリが上がり始めたのだが、俺の竿は…………………。

「はい、ちょっと上げて」
ポイント移動の為仕掛けをあげるよう船長の指示がありリールを巻き始めたその刹那、“コツン!”という軽い衝撃。僅かにリールを巻く手に感じる重み。なんらかの生命体がエギにのっている。
取り込んでみれば小さなマルイカだった。
「なんだよ~!」と操舵室の窓を開け船長が笑いながら話しかけてきた。俺も苦笑を返して応える。しかしこの船長は本当に客の様子をくまなく見ている。

で、そのまま沖あがりの15時を迎えたのだが、船長は延長戦を決行!

そういえば朝一のスミイカも、先程のマルイカも、いずれもオレンジのエギで乗った。最近いつもピンク系で乗ってたものだから今日もピンクを中心に使っていたけど、延長戦はオレンジ一辺倒で攻めるか!

“ズンッ!”「乗った~~~~!」すると船長、「お、カシラとビリに同時に乗ったぞ!」とアナウンス。右をみると順調に数を伸ばしていた左舷ミヨシ2番手が俺と同時に竿を曲げている!『…。』ということは、ビリって俺のことかよ!!!


そして次の流しでまたまた“ズンッズンッ!”「またキタ~~~~~~~!」竿は根元からフルベンド、そして重い!「こりゃ。アオリだな!」と隣りの客。俺もそう願いたい!
が、上がってきたのは大きなスミイカ、しかし1kgちかくはありそうな超大型だ!

「はい、じゃあこの流しを最後に上がりますから。」と船長のアナウンスがあったのは3時50分。本命は見ていないもののスミイカ3杯マルイカ1杯、まあこんなもんかとイカをスカリごと海水に落としてスミを洗い、イカ用バケツを洗っていると、「おおい、バケツ洗ってる暇なんかねえぞ!諦めるな!」と船長の怒号が背後から。彼の狙いはやはりアオリ一本なのだ!
そうか、じゃあ船長の期待に応えるべく頑張らなくては!

そして…。



【釣果】
7時20分出船、16時沖あがり
スミイカ3ハイ、マルイカ1ハイ


【タックル】
ロッド:マニアス・アオリスペシャル350
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1.5号、ハリス:フロロ6号


【ヒットルアー】
ヨーヅリ バレンシア4.0


【本日の総括】
本命は型を見ず。でも勇治船長の男気と常連客の気さくさ、とにかくここの船宿は最高に雰囲気がいいし(って他にろくに知らないけど)、なにより俺はスミイカの刺身って最高に好きなのだ。
今夜はこの特大スミイカを捌いて美味しい酒を飲もう。

だが、事件はこのあと起こった。

この日釣宿から少し離れた駐車場を案内されていた俺は、宿の前にクーラーと竿以外のタックルを一旦置いてから駐車場へ。そして着替えを済ませ、車を発進させたところ“ドン!”
なんだと思ってドアを開けて確認すると、死角にあった15センチ程の縁石にボディ左が激突しているじゃないか!ドア下のボディは大破(プラスティックの部分)、俺は呆然と立ちつくすしかなかった…。

更なる悲劇が俺を襲う。

家で荷物を降ろそうとトランクを開けると「げ!ない!」
ショックのあまりタックルとクーラーを回収しないまま俺は出発してしまったというわけだ!

自宅から金沢八景を哀愁の2往復。高速代だけでも片道1250円かかるというのに…。

嫌なイメージを払拭するには次回アオリを釣ってリベンジしかないっ!

でもその前に厄除けをした方がいいのかな……。

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「そのうち風向きも変わりますよ。」~実家の猫・談