釣り強化週間三日目・・・1/24カワハギ@巳之助丸

三日連続釣行の最終日は、学生時代の友人(仮にA君)とカワハギを釣りまくり、薄造りからハギチリ鍋、そして雑炊に至るフルコースを楽しもうという企画。

前回のカワハギ釣りの際出遅れて釣座の確保もままならなかった反省を活かし、この日は早目に出発したのだが、いざ到着してみれば晴天にも関わらず巳之助丸のカワハギ船はガラガラ。最近久里浜のカワハギ船は苦戦が続いているようで、そういう渋い状況が客足に如実に反映されたのだろうか?しかし本当の理由は出船後身をもって知ることとなるのだが…。
俺達は左舷のミヨシから並んで釣座を構える格好となったのだが、ある意味これが裏目に出ることをこの時点では知る由もない。

タックルの準備を終え出船を待っていると、突然俺の携帯が鳴る。こんな朝っぱらから何事かと思ったら、弊社が誇るチョイワル・アングラーH氏(61)からのメールで、今山下丸に向かっていますと一言。このオッサン、失礼、師匠も今日はカワハギ狙いですか!俺は『奇遇ですね、俺は既に巳之助丸に乗っています。』と返信すると、今度は直電がかかってきて、「じゃあ俺も巳之助にするから場所とっといて」とのたまう。突然の飛び入りゲストの合流に同行の友人(仮にA君)は微妙な表情を浮かべたのだが、結果的にこれが我々にとって福音になろうとは、この時点では知る由もなかった。

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出船前の風景。おや?対岸にチョイワル氏らしき姿が…。

結局総勢15人で船は出船、空は穏やかな冬晴れで爽快な気分だったのだが、沖に出るにつれ風は強まり海も荒れ気味に。そして剣崎沖のポイントに到着した時には暴風に高いウネリが加わり、はっきり言って海は大シケ状態だ!ミヨシに陣取った我々の身体は大きく上下に揺さぶられ、底をとることすら困難な状況で増してやアタリなど取れようはずもない!

アタリが多く、外道の猛攻をかわしながらエサ捕り名人の本命を乗せるというのがこの釣りの醍醐味だろうが、アタリは全くわからず、外道すらただの一匹も釣れないまま午前中が終了。反対側の右舷の状況はまるでわからないけど、左舷に関してはこの時点で3枚釣っているチョイワル氏が竿頭という凄まじい状況だ。

俺は半ば諦めて弁当タイム。大シケ時のミヨシに位置し、しかも酔い止め薬を忘れちゃったにも関わらず食欲があるということは、どうやら俺は船酔いは心配いらない体質のようだ。

午後になっても強烈な北風は止む気配がない。時折船首から大量の海水が入り、船ウネリに揉まれて海面を漂流している木の葉のようにようだ。そして時が経つにつれ一人また一人と船酔いでキャビンに引っ込んでいき、気が付けば8人いた左舷の客は僅か4人に減っているじゃないか!船酔い組はたまにふらふらと
キャビンから出てきては海に豪快に撒き餌をリバースする始末でいつ早上がりされてもおかしくない状況だ!

更に追い打ちをかけるように潮の流れが異常に早くなり、道糸が真っ直ぐ下に下りなくなってきた。だが高波により激しく上下に揺さぶられる中にあっては、ラインが横に流れた方がテンションが一定しアタリをとりやすかった!
俺は立て続けにホウボウ(の子供)、トラギスという外道を釣り上げ、ようやく魚と御対面。外道が釣れ始めれば本命だって掛かるはず!

そして次の流しで友人(仮にA君)に初ヒット!外道も含めて完全ボウズだったのが、初めての獲物が本命だ!

そしてその次の流しで俺と友人(仮にA君)が待望のダブル・ヒット!
なんとかボウズは脱出したのだが・・・。


【釣果】
8時出船、15時沖あがり
カワハギ1枚


【タックル】
ロッド:TRANSEAカワハギ175タタキH
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1.5号


【本日の総括】
聞くところによると、大荒れのこの日は早上がりの釣り船が続出したそうだ。
巳之助丸は2時40分頃まで粘ったものの、あの後我々に二度と魚は掛かることがなかった。
こんな貧果じゃ鍋も出来ネエと思っていたら、チョイワルH氏から良型2枚をおすそ分けしてもらい、なんとか鍋にありつけたのだった。
ありがとうございます!
つらい・つれない・つまらないの三重苦に加え乗船料は9000円。帰路では気分萎え萎えで『もうカワハギ釣りなんて辞めちまおう』などという考えもよぎったのだが、友人(仮にA君)宅にて料理を拵え酒と共にいただくと、薄造りもハギチリ鍋もやはり異常に旨い!友人(仮にA君)と意見の一致をみたのが、鍋に入れた豆腐と油揚げが尋常じゃなく旨いということ!これはリベンジを誓わない訳にはいかない!

しかし前回は久里浜まで行ってまさかの出船中止、きょうはこのシケこの貧果。
カワハギ釣りの才能がない以前に巡り合わせが悪いというか、はっきり言って鬼門だ!
次回こそは天気予報を細かくチェックして凪の海でノンビリと楽しみたいものだが・・・。