こういう凄いアーティストをリアルタイムで体験できるということは、やはりエキサイティングだ。

きょうぼくはレディオヘッドのライブをみに、とうきょうこくさいフォーラムにいってきました。
とってもよかったです。



国際フォーラムで観るレディオヘッドはOK COMPUTER TOUR以来となる。ここだってキャパ5000という大きなハコだが、モンスター・バンドと化した彼等をその後俺が観覧したのは横浜アリーナ千葉マリンスタジアム幕張メッセといった巨大会場だった。

メンバーはとてもリラックスしているよいうに見受けられ、和気あいあいといった雰囲気すら漂っているというのに、演奏中のステージにはただならぬ緊迫した空気がある。
そして相変わらず“音が見えるんじゃないか?”という気がする程の空間支配能力。決して音圧が凄いという訳ではないのに、むしろ曲によってはメンバーが5人もいるとは思えないほどスカスカなのに、圧倒的な濃度・密度を感じる。


俺がレディオヘッドが大好きだというと、何人かの友人・知人に「あんなに難解な音楽があれほど支持されているのはおかしい。」というような内容の事を異口同音に言われたことがある。
要は“レディオヘッドは流行っているから聴かれてる”と言いたいのだと思う。確かにそういうリスナーも少なからずいるかもしれない。
しかしレディオヘッドのライブってどちらかと言えばストレートだし、曲によっては完全にロック・バンドのフォーマットを捨てたり逸脱したりはしているけど、全てロックとして楽しめる。
それに今夜の客層は20代中心のように見受けられたけど、昔の曲に対するリアクションも頗る良かった。みんなちゃんと聴いているのだ。
(『みんな多分この曲知らないだろうな。』とトムが言って演奏を始めた1stアルバムのラス曲「ブロウ・アウト」なんて最高に盛り上がった!)

まあとにかく最高だった。相も変わらぬトムのヘンテコな動き、ジョニーのシューゲイズ、エドの長身と美声、コリンの一般人オーラ、フィルの善人顔。バンドがスケール・アップしようとも変わらないものは変わらないのだ。

それともう一つ。この日は俺より約半年早く生まれたトム・ヨークの40回目の誕生日だった。それでも特別な演出も選曲もなく、いつもの通り淡々とライブをこなした彼等はやはりかっこよかった。

SET LIST

1. All I Need
2. 15 Step
3. The National Anthem
4. I Might Be Wrong
5. Nude
6. Pyramid Song
7. Weird Fishes/Arpeggi
8. Where I End and You Begin
9. Myxomatosis
10. Faust Arp
11. Kid A
12. Jigsaw Falling Into Place
13. Reckoner
14. Climbing Up The Walls
15. Exit Music
16. Bodysnatchers
17. How to Disappear Completely

<ENCORE 1>
18. The Gloaming
19. Videotape
20. Bangers & Mash
21. Idioteque
22. Street Spirit

<ENCORE 2>
23. House of Cards
24. Blow Out
25. Everything In Its Right Place