SOMEWHERE BETWEEN HEAVEN&HELL…5/24KFCin鹿島槍ガーデン

もうわかりきっていた。昨日身をもって知った渋い状況が、天気予報がはずれ薄っすら日が差しているような現状で変わっているはずが無いって!

だから俺達はゆったり朝風呂につかり、しっかり朝食を摂り、ガッツリ排便をした上にコンビニまで寄った。大人の男にとって大事なのはこの“余裕”だ。
鹿島槍ガーデンに到着したのはオープンから2時間以上経った8時過ぎ。土曜だからどうせ混んでいるだろうと思っていたのだが、先行車は10台に満たず、駐車場から見える3号池に至っては無人だ。

タックルの準備をして受付を済ませ、2号池に上がるとやはり釣り人はまばら、しかも流れ込みが空いているじゃないか!とりあえず巨大インレット付近を我々3人で独占した。
案の定と言うべきか、周りを見ても誰の竿も曲がっておらず、今日も苦戦が予想される。そして経験的に言ってこういう悪い予想ってまず外れないんだな。
しかし、俺の予想をあっさり裏切るように、いきなりfIVEの竿が弧を描いた!水面でもがく魚体が妙に白っぽい。げ、いきなりアルビノじゃないか!
無事にランディングに成功したfIVEがぽつりと「今日はイケる気がする!」

…。

「者共、続くのじゃあああああああ!」
武将と化した村田師匠の声が聞こえる。
しかしその1尾は所謂出合い頭系だったようで、その後我々三匹の侍の竿は頑なに沈黙を続けたのだった。

どの位時間が経ったのだろう、ふと気が付くと1台の軽トラが場内に入って来た。
こ、これは紛れも無く放流車じゃないか!ところが歓喜の雄叫びを上げる俺等の横を放流車は無惨にもスルー。「?」どうやら今日の放流は1号池で行われるようだ。あわてて1号池への坂を駆け上がる血に飢えた三匹の侍。前回遭遇した大放流とは較べるべくもない至って普通の放流だが、遠目に見てもやばいサイズの魚がばらまかれているのが確認できる。俺は前回放流魚どもが群れをなして襲い掛かってきた伝説のルアー、オリエン4gRGをチョイスし大遠投&早巻開始。すると数分の後に・・・

































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キタキタキタアアア~~~!!!
俺の竿もDDVの竿もfIVEの竿も急角度に絞り込まれ、ヤバイ魚が次々にヒットする!
放流魚?だからどうした!鹿島槍名物とも言える巨大ブラウン、こんなやべえ魚が他の何処で釣れるというのだ!?
「やべえ、こんな強烈な引き、バス釣りでも経験したことないよ!」とDDV。
「……。」と無言で喜びを噛み締める寡黙なfIVE。
1尾1尾とのファイトは長く、取り込んでも片手では持ち上がらない重量感。これでこそ270キロの距離を走破してきた甲斐があったというもの。こんなブラウン他にいる?

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そして格別なるかな、巨大ニジマスの引き味。

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アルビノの活性まであがったようだ。

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この鼻曲がりブラウンを釣り上げたところで俺は敢えて2号池へと移動。やはり鹿島槍のメインポンドで釣っておかねば!

流れ込みが空いていたのですかさず入り、このポイントは藻がないので色々なルアーを試す。しかしスプーンにもプラグにも反応がない。
そうだ、ここは村田式釣方の聖地、困った特には師の基本ルアーを使ってみよう!ということで(最近出番の少ない)下駄2.5オレンジカモをチョイス。
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フフフ、ヨミ通りだな。

達成感を胸に再度1号池に戻る。
さすがに放流直後に比べると活性は落ちていたので、光物からややアピール度の低いルアーへ変えてみると…
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またまたヤバ過ぎるブラウンが立て続けに釣れちゃった!(足はDDVのDickies874)
なにしろネットからはみ出しちゃうようなでかさに加え片手では持てない重さ、写真撮影も一苦労ですよ、実際。

4gスプーンに食いが無くなってきたのでミノーを使ってみる。小刻みなトゥイッチングで誘っていると、ゴツン!という衝撃が!
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喰ってきたのは巨大ヒレピンレインボウ。ブラウンとは全く異なる強烈な引き味、もう俺大満足。

時刻は12時半。ここで天気予報通りにポツポツ雨が落ちてきた。
本降りになる前に未踏の3号池を攻めようと、三人揃って移動。

さてさて、無人の3号池、予想通りというべきか非常に渋く、魚影は確認できるのだがキャッチ&リリースの池だけに魚はスレまくりでルアーに見向きもしない。

ポイントを変えながら探っていくと、ようやくヒット!しかし…
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3号池って大物専用じゃなかったっけ?本日大物祭開催中というのに、小さい…。余りにも小さい…。

雨が本降りになってきた。これで若干2号池も釣り易くなったかな?ということで再び2号池へ移動しようとしたら、「!」
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(長旅の疲れと睡眠不足から降りしきる雨をものともせず就寝中のfIVE氏)

しかしながら2号池の活性は上がっておらず、大苦戦。ストリーム側アウトレットでしばし粘るも魚の反応は皆無だ。そうこうしている内に雨は激しさを増してきた。『せめて1尾、1尾釣ったら管理棟でコーヒー・ブレイクにしよう…。』しかしこういう時に限ってその1尾が中々釣れないのでゴザイマス。
降りしきる雨の中黙々とキャストを続け30分以上経った頃、着水と同時にやっとラインが張った!「こおひい!」と気合のアワセを入れる俺、するとガッチリとフッキング!慎重に寄せてランディングすると…
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アルビノでした。引きは大した事無いけど、やはりなんとなく嬉しい。

という訳で念願のコーヒー・ブレイク。置いてある釣り雑誌を斜め読みしながらしばしマッタリ。

……。

…………。

………………。


おかしい。一息ついても釣りを再開する気がおきない。
どうやらワタクシ、既に大満足大満腹になっているようでゴザイマス。

15時半過ぎ、DDVとfIVEも管理棟に引き揚げてきた。再度3人でコーフィー・ブレイク。
若干雨も小降りになってきているので、もう一度1号池で大物を狙ってから帰ろうということに相成った。

放流直後は非常に賑わっていた1号池が今は無人。プレッシャーから開放された魚が好反応を見せるか?

16:00
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16:30
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俺は2日に亘る遠征を締めくくるに相応しい大物を2尾キャッチ、非常に満たされた気分で納竿した。

I'll be back!

【釣果】
8:20~16:40
17尾(ニジマス4、ブラウン11、アルビノ2)


【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rトラウト・ゴールド 4lb


【ヒット・ルアー】
オリエン4g(RG、PK、SH、蛍光ピンク、消ブラック、消オレンジ)、下駄2.5オレンジカモ、鱒玄人2.9ラッシュ・クロゴキ、同2.0満月ホタル、リッジ56S


【ロスト・ルアー】
オリエン4g(RG、PK、蛍光オレンジ)


【本日の総括】
前日の低活性、ホントどうなることかと気を揉んだが、結果放流に救われ全員が鹿島槍名物の鼻曲がりブラウンをキャッチ、“ヤバイ魚との強烈なファイト”を体験できて本当に良かった!
これで新たに2名の鹿島槍中毒患者が生まれたことは間違いない。

さて、余談だがこの日長野道梓川S.A.で夕食をとり、俺達3人が3人とも蕎麦を食べたのだが、後日新聞で梓川S.A.のわさび蕎麦で客の食べ残したわさびを使いまわすという船場吉兆のようなニュースが掲載されていた!“ここの蕎麦は旨いから!”とお二人にオススメしたのは俺なのだが、この場を借りてゴメンナサイ…。