民度について考える(その1)…9/2あずみのフィッシングセンター

民度・・・ある国や社会の構成員(市民)の政治的・社会的・文化的意識の程度、すなわち市民社会の成熟度のこと。特に立憲民主主義の下での主権者としての自覚の程度をさす場合もある。欧米などの先進民主国家や自由主義国家、教育水準の高い国ほど高く、独裁国家ナショナリズムの強い国ほど低いとされる。





友人(仮にA君)と休みを合わせ9/2,3と長野に遠征に行ってきた。

9/2(日)。友人(仮にA君)に朝8時に迎えに来て貰い、一路長野を目指す!
3日は一日鹿島槍を攻めるということだけは決めているが、今日の予定ははっきり決めていなかった。
で、幾多の選択肢の中から“あずみのフィッシングセンター”午後半日釣行ということで道中一応の決着。でもこれが過ちだった・・・・・・。

・・・・・・。う~ん。
もう書きたくねえ。

結論から言う。
午後半日やって釣果は12匹。
魚影が凄まじく濃いこのエリアにしては物足りないかもしれないが、俺としては上出来だろう。
ただ内容が悪すぎた!

あずみのフィッシングセンター。はっきり言って狭い。相当狭い。俺の管釣り史上最も狭い。
俺の未熟なキャスティング技術でも、2.5gスプーンをフルキャストすると簡単に対岸に届いてしまう。
だから位置取り、キャスティング・コース、周りの釣り客のキャスティング状況、、、かなり気を遣い
ながらこじんまりと釣りをしていた。でも、、、でもよ!

俺が陣取った場所の左側にある桟橋にカーディフ・エリア・リミテッドを持ったオッサンが入ってきて、
俺のリトリーブ・コースに対し直角にキャストを始めた。若干気分が悪かったが、まあ狭いエリアだし譲り合わなきゃしょうがないなと思い、オッサンのリトリーブ状況を見ながらラインが交錯しないよう気をつけながらキャスト。
でもそのオッサン、こっちのキャスト・コースなんてまるで見てねえ!相当軽いマイクロスプーンを使っているようでルアーが飛ばないもんだから俺がワンキャストする間に2~3キャストしていやがる。キャストのリズムが違うから俺が気をつけたって向こうがガンガン投げてくれば当然オマツリしちゃう訳よ。
ってほら、絡まった!オッサンが恐縮しながら絡まったルアーを外す。複雑に絡まったわけではないようで直ぐに外れた。オッサンがこちらに会釈する。俺も右手を上げて応える。『ね、何も考えずにキャストするとこうなっちゃうんだよ。お互い気をつけようぜ』という意味を込めての合図だ。
ところが、だ!こいつそれまでと全く変わらないマイペース・キャストを再開しやがった!ああ、もう場所変わるか・・・目ぼしいポイント空いてねえよ!止むを得ずその場に留まり先程にも増してオッサンの隙をつくストレス・キャストを再開。そしたらこの野郎、やや右側に大きくキャストしやがった。「お前の右側に立っているんだよ、俺は!!!」ほら、また絡まった!!俺はリールのベール・アームを返し、またオッサンに処理を任せた。今度はやや手こずってから俺のルアーを水中へ。今度は向こうの会釈を当然無視。手元に戻ったルアーをピックアップして見ると…ラインに無茶苦茶な癖がつき(痛んでたってこと)いつ切れてもおかしくない状態に!怒りを押し殺してラインを少しカットしてスナップを結びなおす。が、直後のヒットでライン・ブレイクし、俺が明日鹿島槍で最も活躍するのではないかと内心密かに最も期待していたオリエン4.0消人肌が水の中に……。因果関係は分からないけど、ラインがオマツリして痛んだ事が原因だろうって気にやっぱりなっちゃうだろうがよ!駄目だ、心が折れそうだ。
そうこうしていると、やはりエリア・リミテッドを持ったオッサンの息子らしき若者がオッサンの元にやってきた。やれやれ、息子が父親に注意を与えに来たようだ。と思ったらオッサンと並んでキャスト始めたよ!この親にしてこの子あり。初めての経験だったな、親子二世代との同時オマツリ。期待に違わずキッチリ息子も掛けてくれました、俺のラインにね。
この一件をきっかけに息子はこのポイントから姿を消したが(親父より殺気察知能力に長けているようだ)、オッサンの方は相変わらず桟橋の周りをウロウロ。俺の集中力は完全終了。もうどうでもいいや。
で適当に投げてたら根掛かりですよ、根掛かり。はーっ。。。深いため息と共になんとか根掛かりを外そうとラインを引っ張っていたら、あれ?今何か俺の目の前を横切ったような…!!!オッサン、根掛かりしている俺のラインの上をキッチリとクロスキャスト。そしてそのままルアーが俺のラインに引っ掛かり取れなくなった…。俺がラインが巻けない以上オッサンにもなす術なし!なんか竿先をあおって外そうとしてるが、そんなに暴れたら俺のラインが痛むだろうが!仕方が無いから角度を変えてルアーを引っ張り出そうと竿を持つ手を高く上げながら早足で桟橋をわたりオッサンの方へ。するとオッサン、俺が暴力的解決に乗り出したのかと勘違いしたのか変に身構え「うっ、あっ、えっ、」と声にならない声をあげている。と、その瞬間上手い具合にルアーが外れてくれた!お互い詫びも無いままそれぞれの持ち場に戻る。俺自身も相当嫌な奴になっている。そんな悪い気分を振り払うどころか増長させるように、次のヒットでせっかく救出した鱒玄人2.0ビター・チョコは切れたラインともども鱒が水中に持って行きやがった。やっぱりラインが痛んでたのかよ!や、違う!根掛かり外す為に締めたドラグを緩めるの忘れてたんだ!俺が悪いのだが、怒りの矛先はオッサンに向いてしまう。『やはり直接文句を言うか。二度と会わない奴だろうし、怒鳴ってもいいかな。しかし怒りを表に露わにすると、結局自分の気分ももっと悪くなるんだよな…』ストレス解消にはるばる来たはずの長野でストレスを溜めるだけの逡巡。でも向こうは地元の常連ぽいし、俺はよそ者。ここでは向こうの対応が普通なのか?『民度?』そう、文化の違いなんだと自分に言い聞かせる。海外旅行や海外出張で遭遇したムカつくこと、理不尽なこと、文化の違いに起因するであろうと思われるありとあらゆる嫌な場面を思い出し、これもその一環なんだと自分を説得する。
まったく魚とのやりとりを楽しんだ記憶が残らないまま終了30分前。楽しくない。もう上がっちゃってもいいかな、リトリーブもいい加減だ。と、また俺のライン上を何かが横切る。言うまでもなくオッサンのルアーだ。もう絡まるのは嫌だ、さっさとピック・アップと思って早巻きしたらキッチリ絡まっちゃったよ。するとオッサンがベール・アームを返したようでもつれ合う二個のルアーが俺の手元に寄ってきた。ああ、俺に処理を任せたわけね、はいはい。もう止めてもいいと思っていた俺は適当に解きにかかる。結構あっさり外せた。良かった。でもその瞬間形容しがたい怒りが俺を支配した。怒りに身を任せた俺は・・・・・・。(以下省略)

【釣果】
11:50~17:30
12匹(ニジマス11匹、謎の魚1匹)


【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rシャンパン・ゴールド 3.5lb


【ヒット・ルアー】
NOA2.6(サンスイ・オリカラ)、BUX2.5(サンスイ・オリカラ)、鱒玄人2.0(ラッシュ・クロゴキ、放流赤金)、ALF2.7(黒)、Rigge56S、PURE1.5(銀/ピンク)


【ロスト・ルアー】
オリエン4.0消人肌、鱒玄人2.0ビターチョコ


【本日の総括】
嫌な記憶ほど残るもので、楽しい思い出が何一つ残っていない残念な釣行になってしまった。
でも受付のおばさんはとても良い方で、11時過ぎに現場に到着した我々に「本当は午後券は12時からなんだけど、あと20分程でお出ししますから待っててね」と言い、安曇野の名水でいれたというお茶(美味)でもてなしてくれた。社長と思しき男性も「釣れてるかい?」と気さくに声を掛けてきてくれ、みるからに素朴で良い人そうだった。
ポンドは小さいが水質は良く、魚影も大小入り乱れて非常に濃い。
こんなナイス・サイズ(よく引いた)や
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今まで釣ったことの無い変な色の魚(何これ?)
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なども釣れ、別の状況下であれば相当楽しめただろう。

クロスキャストのオッサンだが、桟橋のみならず桟橋を挟んだ大きい方の池の俺の対岸に自分のタックル・ボックスを置いて釣座を確保しており、2箇所を行き来しながら釣りをしていた。この狭いエリアで場所取りをしていた事も腹立たしいし、その上他人のキャスト・コースに平気で被せてきて自分が狙いたいポイントを攻める浅ましさも許し難い。そもそも対岸からキャストしていればラインが交錯しないだろうが!

釣り場が悪い訳ではない。でももう二度と行くことはないだろうな・・・。