書くに値しない…4/12すそのフィッシングパーク

暫く釣りから足が遠のいていた。
花粉のせいで…。
以前このブログで“花粉なんかに負けずに釣りに行く”と高らかに宣言していたのだが、あまりの症状の酷さに完全に心が折れてしまったのだ。

花粉飛散も山を越えたし、ベストシーズン入りしたすそので強烈な引きに翻弄されてみたい。というわけで静岡県警に捕まって以来となる釣行が決定。

6時に出発するつもりが二度寝して6時に起床。大急ぎで支度をして6時半に出発。
どうせオープンには間に合わないからと、駒門PAに立ち寄り肉玉そばを食す。しかし、食ってる途中で猛烈な加齢臭を放つオッサン二人に挟まれてしまい、彼等の放出するノネナールが俺のそばを台なしにした。たかが立ち食いそばとは言え俺の好物、幸先が悪い。
目指すすそのには8時20分に到着。タックルを準備して受付で1日券を購入、まずは下池へ。ざっと25人程が池を取り囲んでいるが誰の竿も曲がっておらず、活性は見るからに低そうだ。工場に面した竹やぶの前にスペースを見付け釣座を構える。
まずは何となく目についた鱒玄人2.9コンクリオアシスから。ヨミ通り何の反応もない。続いてスリムスイマー3.5純銀メッキをチョイス。すると、あれ?二投目で何故かキャスト切れ。
「……。」
う~ん、今日のおひつじ座は12位かな、これは?
スナップを結び直し、鱒玄人、NOA、オリエンと一軍主力選手を惜し気も無くどんどん投入するが、まるで魚が応えてくれない。周りを見渡しても釣れている気配は皆無・・・。追い討ちをかけるように断続的に雨が降る。おかしい。気温・水温ともに人にも鱒にも優しい適温、釣れない理由など見当たらないが…?などと悶々としていたら、轟音を響かせながらヤツがやってきた。そう、放流車だ!NOA2.6赤金にチェンジ、速めのリトリーブでウブな放流鱒にアピール。すると、ガツンと衝撃!待望の初ヒットだ!さあ、強烈な引きで俺を楽しませてくれよ!と思ったら全くの無抵抗で魚が寄ってきてそのままネットイン。
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小さなブラウン。苦労の末にやっと釣り上げたのがコレか・・・。
でも落ち込む暇などない!今のうちにガンガン釣っておかないと本当にやばそうだ、今日は。しかし、放流直後とはとても思えないポンドの活性、その後NOA赤金にアタリは無く、周りを見渡しても連発してる輩は皆無だ。どうしたものかと思ったが、とりあえず赤金系のオリエンRGにチェンジ。中層から下を攻めてみると、ライン変化もわからない高速バイトでヒット!そして激しく鳴るドラグ、強烈にしなる竿、これぞすそのの魚だ!
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しかしこの獲物を最後に俺の竿は再び沈黙。というより周も殆ど釣れていない激渋暗黒タイムに突入している。俺は虚しく『ベスト・シーズンなのに、何故?』と幾度と無く自問を繰り返すのみ。
その後実に2時間以上釣果は伸びず、2ヒット・2バラシ・0キャッチという無残な状態でお昼の鐘を聞くことになった…。この惨状に釣り場も放流で応える。12時過ぎに早くも本日二度目の放流車が現れた。しかし今回の放流ポイントは遥か彼方のトイレ前。赤金ルアーを片っ端から試すも俺の守備範囲まで放流魚は到達していないようで全く恩恵に与ることができない!
放流魚を狙って赤金に固執するからいけないのか?というわけでオリエン4gSHにチェンジ。すると…
ガンッ!ジジジジジジ~!
向こうアワセでヒット!激しいヘッド・シェイク、繰り返すジャンプ、翻弄されつつもニヤケル俺。これだ!これこそがすそのの醍醐味だ!魚の暴走も俺様のしなやかなロッドが吸収してバラさ…と思ったら大ジャンプ一発でバレました…。バレやがりました……。………。
あまりに口惜しかったので魚がバレた方角へすかさずキャスト。するとまあ、なんとういうことでしょう!((C)加藤みどりガンッ!ジジジジジジ~!着水とほぼ同時にまさかのヒット!同じ魚か?君なのか?そんなはずもないが、これまた猛烈な引き、激しく繰り返すジャンプ、いくら渋かろうが、掛かれば本当に面白いすそのの魚!
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大きい!という程の魚ではないが、ファイトは抜群だ!

連発しないのでオリエン4gでカラー・ローテ。蛍光オレンジで攻めていると、リールに違和感。竿を煽ってみたらガンッ!ジジジジジジ~!とヒット!
ドラグ調整を忘れてるんじゃないかというぐらい回転が止まらずラインが放出され中々寄せられない!
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これもネットインしてみれば特に目を見張るような大きさではない。それなのに60センチクラスでも掛けてしまったのではないかという強烈なファイトで若干腕が痛い。

しかしこの魚を最後に静岡県裾野市は再び暗黒タイムへと突入してしまったのだった。


…。

……。

しかし本当に釣れないな…。

…。
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1時間後、鱒玄人2.0ラッシュ・クロゴキでようやく1匹追加。

…。

……。

とにかく釣れねえな…。
ルアーをこまめに変えて探り続ける。

……。

更に約1時間後、鱒玄人2.9ラッシュ・クロゴキにヒット!右に左に激しく走り、更にはジャンプ!
「おおお、すげえ!」と独り言まで言っちゃってキング・クリムゾンのヒット曲の人みたいになってたら、これまたジャンプ一発でバラシ…。
しばし呆然となったが、あることに気付いた。あれ?このラッシュ・クロゴキがアタリ・カラー?
手元のルアーに目をやると、フックが伸ばされていたので同3.7LDにチェンジ!

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フフフ、ヨミ通りだな…。

でも連発はない…。
フック交換をして再び2.9にサイズ・ダウンしてもアタリすらなく、ヨミ通りだったのではなく偶然だった事が図らずも証明されてしまった。

時間券の客がまとめて帰った為、対岸がガラガラになったのを見てポイントを移動。でもね、渋い時は何処に行っても渋いのよ。
すると、何の前触れもなく、本日三度目の放流車が現れ真っ直ぐ俺の方へ!そして足元へ魚をばら撒いていく!よっし、もう4時近いしここで一気に挽回するぜ!NOA2.6の赤金に早速ヒットするも、ファイト中にあっさりバラす。(最近バラシが多いなあ…)
気を取り直してガンガン行くぜ!
…。
……。
………………………………………………。
…………………………………………………………………………………。

え~、放流ポイント真横という願ってもいない絶好のポジションで1時間程投げました。様々なルアーを試しました。それにも関わらず、俺の竿にはただの1匹もかからなかった!

なあJim、もうさあ、俺釣りを辞めた方がいいのかなあ?

「あいつ放流ポイントに陣取ってたくせに一匹も釣れてないぜ」
「信じられない下手さ加減だな」
「あんな人間にだけはなりたくないね」

…。やばい!被害妄想と幻聴が始まった!

命の危険を感じた俺は下池を退散、上池を目指すが途中無人のストリーミング・エリアで寄り道。
魚のサイズは小さめだが、魚影は信じられないほど濃い。でも散々叩かれた後だから簡単には釣れないだろ…あれ?掛かった!これが王禅寺サイズのチビ鱒なのだがやたら引きが強い!ドラグが鳴ってるよ!
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こんなチビを2匹釣って気分転換できたところで上池へ。

さてさて、小さな上池は下池の余りの渋さから避難してきたであろう釣り人たちでごった返していた。しかしながら見たところ誰の竿も全く曲がっておらず、ここもまた激渋の予感…。
崖のすぐ脇にポイントをみつけ釣座を構える。

……ええ、ええ、そうですとも。アタリすらありませんよ、勿論。

下池で鱒玄人のラッシュ・クロゴキが良かったことを思い出し、2.0を使ってみる。
すると、何と1投目からラインが張った!アワセも決まってガッチリとフッキング!しかし強烈な引きを楽しみつつ寄せている最中、“ブチッ!”とライン・ブレイクしてしまった。
口惜しさを押し殺しつつスナップを結び直し、同じラッシュ・クロゴキの2.9をチョイス。何投かしているとラインが張った!しかしこれまたライン・ブレイク!
「……。」言葉にできないっす。

どうもラインが痛んでいるようなので思い切って5mほどカット、そして丁寧かつ慎重にスナップを結び直す。ここまで渋いならいよいよコイツの出番だ!もう売っていない俺の信頼ルアー、NOA2.6サンスイ・オリカラを満を持して投入。キャストする前にもう一度ノットの状態を確認する。よし、大丈夫そうだ!タナやリトリーブスピードを変えながら丁寧に丁寧に探る。放流魚にすら見放され、アタリ・ルアーは連続ロスト。とにかく釣らないことには帰れないぜ!5メール位先にルアーが見えて来たが、その後ろにピッタリ張り付く魚影を確認!『食え!食っちまえ!』軽くアクションを入れると魚が飛びついた!『キタ~~~~!』((C)織田裕二)サイトだけにアワセも楽勝!と思ったら、“ブッチン!”
うおおおおおおおおおおおおおお!俺の大事なルアーがあああああああああ!!!
声にならない叫びをあげ、ラインをチェック。手で引っ張ってみると、簡単に切れるじゃねえか!今日初めて使ってみたこのライン、伸び易いのか吸水し易いのかよくわからんが、とにかく劣化するのが早過ぎるぞ、バカヤロウ!

涙を堪えて(嘘。でも半分本当。)ラインを更に大幅にカットして結び直し、偏愛するALF2.7(黒)に全てを託すことにした。
ふと時計をみると5時50分。終了まであと10分しかないじゃないかっ!
崖スレスレに良い感じで決まったキャスト、ゆっくり引いているとリールを巻く手に重みが!竿を跳ね上げるとしっかりフッキング!これが潜り込むような強烈な引きだ!巻いても巻いても寄ってこない。
『もしやスレでは…?』嫌~な予感がするが構わず巻いていると魚が跳ねた!お、ガッチリ口にフッキングしてるじゃねえか!
これをバラしたら死んでも死に切れない。慎重に丁寧によせ、膝をついてランディング!
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鼻曲がりの厳つい顔したニジマスをキャッチ。これで納竿とした。


【釣果】
8:30~18:00
9匹(ブラウン1、ニジマス8)

【タックル】
ロッド:TAPER&SHAPE GAAS-66XULT
リール:TWINPOWER 1000PGS
ライン:山豊ファメルトラウト クリア&ピンク3.5lb

【ヒット・ルアー】
NOA2.6赤金、オリエン4g(RG、PK、オレンジ)、鱒玄人2.0、2.9、3.7(ラッシュクロゴキ)、ALF2.7(黒)

【ロスト・ルアー】
スリムスイマー3.5、NOA2.6(サンスイ・オリカラ)、鱒玄人2.0、2.9(ラッシュクロゴキ)

【本日の総括】
「すそのでは大事なルアーから失くしていく」というのは俺のジンクスだ。
それにしても数は釣れず、ルアーは失くしまくる。大大大惨敗だ。
ライン選びって本当に難しい。最近メインで使っているGT-Rトラウト・ゴールドは、最大の欠点として視認性が悪いことが挙げられ、試しに今回雑誌での評判も上々だったファメルトラウトのクリア&ピンクを使ってみたのだが…。まあ相手が「すそのの魚」っていうこともあるが、それにしてもねえ…。
そんなわけで話題の新製品、第4のラインGT-Rナノダックス3lbも既に買ってあるのだが、すそので試すのは止めようと思った次第である。