RadioheadとMoritahead…1/6初スタジオ

冷静に考えれば特に驚くに値しないことなのだが、新年早々朝日新聞夕刊にRadioheadトム・ヨークのインタビューが掲載されていてビックリしてしまった。

内容は勿論様々な物議を醸した最新作、「IN RAINBOWS」について。
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俺如きがこの名作についてコメントすることは非常に憚れるのだが、一言で言えばとんでもない作品だ。
新聞の記事の中では“原点回帰”“バンドアンサンブル”というような言葉が目に付いたが、トリプル・ギター+ベース+ドラムというこのバンドの元々のフォーマットを考えれば、原点回帰ともバンドアンサンブルとも違う、新しい試みに満ちた作品なのではないかと思う。

“バンドアンサンブル”に関して言えば3作目の「OK COMPUTER」で究極の完成形に達しているし、“原点”ということで言えば2作目までの初期作品に収録された楽曲群の『分かり易いのに異様なまでの完成度』とは違うベクトルに向いている印象だ。

まず、音の密度は確実に薄まっている。5人の人間が楽器を操っているとは思えないほどの“空間”が曲の中にある。ところが楽曲の密度は逆に高まっており、“本当に必要な音だけの集合体”とも言うべき一音、一音の異常なまでの密度の濃さに圧倒される。

そしてシリアスに一曲、一曲のクオリティを追い求める事で計らずも生まれる滑稽さ!(滑稽と言っては語弊があるかも知れないが、1曲目の“15STEP”を聴いた時には思わず顔がほころんだ。)
ダウンタウン松本人志が真剣に笑いを追及した結果、シュール・リアリスティックな方向に進んだように、全く反対の作用だがシリアスに楽曲を追い求めた結果“可笑しみ”とも言うべき予期せぬ側面を持つに至る究極の領域にこの作品は達しているように思える。

それでいて各楽曲が本当に美しいメロディを持っているから嫌になる!

アルバムを通してすんなり聴く事ができる。各楽曲は素晴らしい。にも関わらず聴き終えた後、妙な違和感というか不吉な感触が残る。だからもう一回聴いてしまう。
正に「OK COMPUTER」にハマったプロセスに陥っているようだ。

最近このアルバムばかり聴いていたわけだが、今日(1/6)は我々のバンドの新年一発目のスタジオだった。
23曲に及ぶ我々の持ち曲を全て一発録りした。その成果を今自宅に帰り確認したのだが…。Radioheadと比べるつもりは当然ながら毛頭無いのだが……。………。…………。

さ、寝る前に練習練習…。