ロング・グッバイ(下)…11/26鹿島槍ガーデン

今日は12月16日。この記事で書こうとしている釣行は11月26日のこと。

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思い出せない!詳細を全く思い出せない!

ここのところ次々忘年会は入るわ、会社で不測の事態に巻き込まれるわ、海外出張はあるわ、とにかく日々目まぐるしく、ブログを更新する余裕が全くなかったのだ。
そして下降線の一途をたどる38歳の記憶力、もうお手上げです。

以下記憶を手繰り寄せつつあらすじのみ…。



いつも利用している旅館が、満室を理由にお弁当用のおにぎりを作ってくれないという。
仕方なく朝食を済ませてから出発。しかし平日と言うこともあり、鹿島槍はがらがら。
受付の際、社長に「昨日は散々だったけど、今日はどうですか?」と尋ねると、「水温が4度しかないから今日も厳しいよ!アクションを派手に入れるか、ボトム叩かなきゃ釣れないよ。」とのこと。……。いきなりヤル気が削がれるなあ…。

さて、2号池流れ込み付近に釣り座を構えるが、社長の不吉な予言通り全く釣れない。
最初の魚を釣り上げたのが10時過ぎ。ルアー・ローテーションなんて戦略的なものじゃなく、兎に角釣れないから片っ端からルアーを変えまくっていた際に出会い頭で釣れちゃったようなニジマス。同じルアー(鱒玄人2.9桃色クラブ)ですぐさまもう1匹釣れたので『パターンを掴んだか!?』と思ったものの、その後は沈黙。

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我慢の釣りだ。


苦戦している折、社長がペレットを撒きにやってきた。
「釣れてる?」
首をぶんぶん左右に振り完全否定する俺。すると、
「アクションだよ、アクション!」とのアドバイス。でも俺アクション入れまくってるんですけど、社長…。
こんなこと聞きたくは無かったが、あまりの渋さに思わず「今日は放流の予定はないんですか?」
ううう、恥ずかしい…。
「水温が低いから放流しても無駄だよ。こうしてペレットを撒くのが一番!」
と俺の目の前に大量のペレットをばら撒く。
「ほら、投げて投げて!」
促されてキャストするとエサにつられて興奮したアルビノがいきなりヒット。それを見届けると満足そうに立ち去る社長。う~ん、俺、こんなんで釣っても嬉しくもなんとも無いんだけどなあ…。

その後も一日こんな感じであった。とにかく釣れないんだ!場所を移動しても、ルアーを変えても、挙句自己規制の禁断のルアー、ペレスプ(とス、スティックもちょっと…)まで投入しても全く駄目だった。

そんな中、ボトム・バンプのようなリフト&フォールを極小スプーンで行っていた青年だけはこの日の来場者で唯一コンスタントに釣り続けていた。ああ、そんなに見せつけないで~、己のスタイルの迷いが生じちゃう!
俺の真横にきてガンガン釣り上げている様を見ていたら段々腹が立ってきた。“俺だってセコ釣りやりゃーいくらでも釣れるんだよっ!”訳の分からない対抗意識から、封印していたペレット・ペレットを取り出し装着、俺も負けじとリフト&フォール。すると入れ食いよ、入れ食い!“どうだ!”とばかりに青年を横目でチラ見するも彼はこちらには目もくれない。彼は自分が満足するだけ釣ると足早に次のポイントへと移動して行った。

…負けた。彼にも己にも負けた。

真冬には凍結してしまう鹿島槍、今シーズン最後の釣行が非常に惨めなものとなってしまった。
来春まで、さようなら…。


【釣果】
7:50~16:30
8匹(ニジマス、ブラウン、アルビノ
*ペレット・ペレットで釣った分は除外



【タックル】
ロッド:TAPER&SHAPE GAAS-66XULT
リール:TWINPOWER 1000PGS
ライン:GT-Rトラウト・ゴールド 3.5lb



【ヒット・ルアー】
鱒玄人2.9(桃色クラブ、ラッシュ・クロゴキ)、鱒玄人2.0(バッタコンポジット)、へのじファイターMD、BUX2.5(サンスイ・オリカラ)、オリエン4g(パールホワイト)、ALF2.7(黒)



【本日の総括】
鹿島槍での最低釣果を記録した前日。この日もそれに準じる貧果であった。
確かに水温の低さも関係あるだろう。しかし、俺が思うにこまめに放流をしてくれれば、もう少し釣れたのではないだろうか?
ホーム・ページの情報によれば最後に放流したのは11月9日。2週間以上も前だ。
ルアーに対する反応の悪さは水温の影響に加え、魚がスレていたように思えて仕方が無い。
ポンドの状態が良ければもっと寒い時期だって釣れるからね。

とはいえ、この大雑把さ加減も鹿島槍の魅力と言えなくもない。放流日にあたった日には文字通り入れ食い状態が楽しめるし(過去2回遭遇した)、釣れたり釣れなかったりするのが釣りなのでしょう。

リベンジは来春ってことで…。