落胆譚・・・蒙古タンメン中本目黒店

降りしきる雨の中、休日出勤の日曜日。

目黒で乗り換えついでに遅めの昼食を摂る必要があったのだが、時間的に余裕がなく、消去法的に駅近の中本へ久し振りの訪問。

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瓶ビール550円。
思えば昨年5月、唐突にビールを30円値上げしたことが中本との蜜月の終焉のきっかけであった。
申し訳程度についてきた味付もやしのおつまみも最早提供されず、ビールは更に割高感が増しており、この時点で私のテンションは激下がり。

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そしてこの日用意されていた限定メニュー、五目ヒヤミ1030円。
チャーシューどころかトッピングにはスライスした卵をまるで丸ごと使っているかのようにみせかけるセコい盛付けのハーフ茹で卵のみ。
たしかにたっぷりの野菜は使われているが、それにしたって割高感は否めないところ。

いや、それ以上に好ましくないのはスープがやたらとぬるく、また、麺も冷水でキッチリと絞めておらずにこれまた逆のベクトルでぬるく(と言うより生温かく)、あげく麺の水切りが甘くて丼の底には大量の水が溜まっており、コストパフォーマンス云々(でんでんではなくうんぬんと読みます)以前に料理としてどうなんだ?というもの。

かつて目黒の冷しと言えば、冷水でしっかりと締めた麺を、まるでモンブランの如く綺麗に盛り付けた芸術的なものが味わえたというのに、なんなんだ、このとんでもない落差は。

チェーン展開の強化と共に均一化著しい中本だが、切磋琢磨して高め合うことによる均一化ではなく、下降同調圧力による没個性化という均一化を選んだのだろう。そうとしか思えない。

結局のところ、そういった有り様は良し悪しではなく好みの問題だと思うが、私は私の支持を表明する投票用紙としての自分のお金は、今後は中本に対して極力使わないようにしようという想いを強めた。

世の中には積極的に支持をしたくなる素晴らしいラーメンが溢れているのだ。