続・大人の遠足・・・夜行列車(上野)

文楽を出たDDVセンパイと私は、日本酒バーの夜行列車を目指して歩き始めた。
しかし、私のスマホGoogleマップが指し示していた場所に目指すバーはなく、DDVセンパイがsiriに話し掛けて正しい場所を教えてもらった。
時代はAIである。

なんと目指す夜行列車は、文楽の斜め前でした。

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十代の頃より一貫して苦手だった日本酒も、最近はようやく、ようやく悪くはないと思えるようになってきた。
うん、悪くない。

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こんな銘柄である。

相互乗り入れ全盛の平成の世にあって、まぁその平成ですらもうすぐ終わってしまう訳だけれど、上野駅が北への玄関口という認識は、過去の遺物でしかない。
故郷の訛りを懐かしむ為に停車場を訪れても、今では故郷の訛りではなく異国の言葉しか聞こえてこないだろう。

しかし、昭和の遺物たる私には、上野という場所で、夜行列車という名の飲み屋に入り、旧き良き友と、日本酒を傾けながら、語り合う状況というものに特別な感慨を抱かざるを得ないのである。

感傷でもなく、自己憐憫でもない。
年輪を重ねた者同志が共有できる、「ヤバいところをすり抜けた」感じ。

良い店であった。

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その後もう一軒行ってこちらのイブリガッコクリームチーズを肴になにがしかの酒を飲んだことは覚えているのだが、店名すら記憶にないので以下省略する。

ちなみにこの夜、井上尚弥は僅か1R70秒で難敵パヤノを葬った。