入梅直前の代休・・・6/1野毛屋

GW後は仕事が立て込んでしまい、結局5月は一度も釣りに行けぬまま終わってしまった。

この借りは6月に返そうとばかりに6/1(金)、早速私は代休を取得した。

平塚のヒラメカサゴにしようか、はたまた羽田発のマゴチにしようか、もしくは解禁のイサキを狙おうか、いやいや、旬のアジも捨てがたい。

色々迷った末に私が選んだのは、結局いつもの野毛屋真鯛船であった。
最近絶不調の横須賀真鯛戦線、しかし敢えて死地に赴く覚悟も真鯛釣り師には必要な気概、そしてあまり釣りに行けないとなるとつい最も好きな種目を選んでしまう。

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白子を求めるアングラー達で賑わうフグ船を尻目にガラガラの第二忠丸。
最近タイラバブームだかなんだか知らないが、やたら混むことが多かった同船、しかしながらストイックな少数精鋭の求道者たちを乗せる男船、というのが私の持つ第二忠丸のイメージである。
これでいいのだ、って、商売的にはちっとも良くありませんけど(^_^;)。

剣崎や富浦では釣れ盛っている真鯛も、横須賀沖は蚊帳の外。
真鯛ののっこむ場所が変わってしまったのだろうか?

しかし渋いことなど想定内、私は粛々と黙々と淡々と挑む。
徳川幕府献上品のブランド真鯛が簡単に釣れてたまるか!と、何故か逆ギレ気味ですらある。

まぁね、それでも信じるものは救われるのですよ。

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竹岡沖では良型カサゴ、鴨居大根で小型真鯛、船の周りで跳ねていたオナガザメらしき巨大魚に道糸50mとラバージグを持っていかれるハプニングもあったけど、クーラーが空で無ければ個人的には及第点である。

最後は第二海堡の浅場を攻めて、15時半に沖上がりとなった。


【釣果】
7時10分出船、15時30分沖揚がり
真鯛1枚(キロ未満)
外道:カサゴ

【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、ハリス:フロロ4号

【本日の総括】
肉体的な負担もさることながら、精神的な疲労が蓄積しまくるこの数週間であった。
精神的な疲労の正体とは、怒りの抑圧だ。
怒りが度を越したのか判断力のみならず通常な思考までもが停止してしまい、そこに自己嫌悪も重なる悪循環、ほぼ廃人の態であった。
精神のリハビリには海が、そして第二忠丸が最適である。
そしてなんとか態勢を立て直すきっかけは掴めたかも知れない。

さて、カサゴの刺身と真鯛の塩焼で夕食にしようかと思っていたのだが、自宅で真鯛を良く見ると小さいながらもコロコロと太っている。

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作戦変更、カサゴは煮付けに。

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そして真鯛は炙りに。

カサゴは良型だったが故に火の通りが不十分で、真鯛は熟成が足りず旨味を十分に引き出せなかったけれど、それでもこの二品は象徴的に、人生の縮図的に、自己確認的に美味しかった。

やはりここには私を私たらしめている何かがあるのだ。