丁度1年振りに・・・12/9羽田かみや

今シーズンの竹岡カワハギは爆釣の幕開け、連日多数の船が叩く激戦地だけに流石に魚も減ったろうしスレてもきただろうが、それでも例年よりは調子が良さそうな状況が続いている。

カワハギ釣りは一時期集中してやり込んだのだが、上手くならずにめげ、さらにやり過ぎて飽きたこともあり、ここのところ年に1回が関の山。
それ以前に仕事の都合で数年前に比べると釣りに行ける機会が激減し、そうなると自分の最も好きな真鯛を中心に釣行プランを練らざるを得ないという事情もある。
なんてったってカワハギの最盛期は真鯛の最盛期でもあるのだ。

しかし旬の竹岡カワハギは旨いですからね。肝が萎む前に狙いたいところ。
そんな訳で小潮周りで真鯛船の出ないタイミングを狙い済まして、久し振りに地元大田区の羽田かみやへ。

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何故だろう?
穏やかな晴天の土曜日というのに釣客の出足鈍くカワハギ船は平日並みの9人にとどまり、おまけに私は大ドモを確保。
師走は忘年会シーズンの真っ盛り、早起きが辛い季節でもある。

抜かりなく準備を整え、出船を待ちながら控え目にツ抜けを目標にしたのも束の間、「20枚は釣らないとね」と船長からノルマを課される。

そういえば、丁度1年前のこの船におけるカワハギの釣果は20枚だったな。
よし、20枚を目標にあの手この手、と言いたいところだけど、私のカワハギ釣りは宙釣りオンリーなのである。

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最初のポイントでいきなりの竹岡カワハギの洗礼。
私が宙釣りに拘る最大の理由は、アタリを感知出来ぬまま餌を取られる事が少ないからなのだが、全くアタリが分からず3回連続ツンツルテン。

ううむ、タイラバとかイワシ泳がせといった明確なアタリのある釣りばかりやっていると、このカワハギ釣りの繊細さはなかなか厄介かつ新鮮である。

手感度、目感度、集中力。
手感度、目感度、集中力。

アタリの取り方の基本を自らに言い聞かせるように挑む。すると察知出来るアタリが増えてきた。
そしてアタリが分かれば勝負に持ち込める回数も増えてくる。

少し浮いた反応が多いようで、宙層でかなりアタリが多い。
アタリを感知したらそのまま誘い下げて針掛かりさせるパターンをみつけてポンポン連チャン。
やべえ、楽しい!

10時過ぎからパターンが変わり、宙層でのアタリが極端に減った。
それでも引き出しの少ない私は、タタキタルマセのような釣りは出来ない。否、やらない。

私は、引き出しを増やして状況にアジャストする釣りよりも、己のスタイルを確立することの方を好む傾向が強いということがわかってきた。
故に釣りがいつまでたっても上手くならないわけだが、職業漁師じゃあるまいし、楽しく釣ることが最優先なのだ。

宙層で誘ってから竿を下げ、一瞬のゼロテンションで勝負、掛け損なったらまだ餌が残っていることを信じてタルマセ気味にもう一勝負、そんな地味な釣りでポツリポツリと拾っていく。

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12時半、船長から課されたノルマにようやく到達、ホッとしてランチタイム。
先日出場したタイラバ大会の景品でカップ麺を1ケース貰ってしまったので、最近はいつでもどこでもこの味噌ラーメンだ。

最後のポイントで高活性のカワハギの群れに遭遇したのだが、このカワハギを何故だか私は全く掛けることが出来ない。
周りが良いペースで釣っているのに自分だけ手が合わない迷宮、まぁこれもカワハギ釣りのひとつの形だ。

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沖上がりは14:40。
竿頭と1枚差の28枚は、私としては上出来であろう。
そして宙釣りのメリットは外道をかわしやすいこともある。
この日私はカワハギ以外の魚をついぞ釣ることがなかった。

午後は北風も止み穏やかな冬晴れ。

私はキャビンには入らず、ipodで音楽を聴きながら竹岡から羽田へのクルージングを楽しんだ。

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【釣果】
7時30分出船、14時40分沖揚がり
カワハギ28枚

【タックル】
ロッド:DAIWAメタリアカワハギ180M
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号

【本日の総括】
久し振りにやってみて改めて思うことは、カワハギ釣りってかなり特殊だな、ということ。
専用竿、専用仕掛け、小さなアタリ、多彩な攻めかた。
実に面白い。

多様性も釣りの魅力のひとつ、そして私が船釣を始めるきっかけとなったのがこのカワハギ釣り、年に一度と言わず、もう少しやりたいものである。

そしてカワハギ釣りの真の楽しみは帰宅後にこそある。

そのお話はまた後日。