韓国の不味いもの

何を食べても美味しいと思っていた韓国の食事だが、帰国間際に立て続けに不味い料理と出会った。

2泊3日の慌ただしい出張ではあったが、少しぐらいは遊びたいなと飛行機は最終便を押さえ、日曜日の午後は少しだけ観光。
あまり見るところのソウル、買い物に全く興味の無い私、半日で充分であったように思う。

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ハリボテ感満載の景福宮
何故だか私は名古屋城を思い出した。

ミョンドンまで歩き、下らない土産物などを物色していると脇道に餃子屋発見。
餃子を愛する私としては見過ごす訳にはいかない。

席に通されるとハングルのメニューを渡されるが、勿論何も読めない。
英語のメニューを要求するも無いとのことで、壁の写真を指差しオーダー。

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それがこちら。
しかもビールをオーダーすると置いてないと言うではないか。
餃子屋にビールが無いなんて、吉野家に紅生姜が無い並みの重罪だろっ!ぷんぷんっ!

そして肝心のこの蒸し餃子が実に不味い。
例えて言うならば失敗してしまった巨大な小籠包といったところだ。
蒸し餃子といえば昨年ネパールでモモという名のチベット風蒸し餃子をさんざん食べたけど、何処でもとても美味しかった。
物理的に中国と日本に挟まれた韓国でこのクオリティの餃子はいただけない。

観光は続く。

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こちらは市場で有名な東大門。
かつてソウルは城壁に囲まれていたというが、その城壁が今でも残っているエリアがここ東大門。

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壁に沿って歩けるところまで歩いてみようと思ったのが運のつき、延々と続く壁と斜面、トレッキングの様相を呈した。

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遭難の危機を感じて引き返す。
スマホ内蔵の万歩計は余裕で20000歩を超えている。

汗もかいたし腹も減った。

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おっ!魅力的な店発見!

しかし店にはいると怪しげなオヤジが独りで切り盛りする怪しい店、先客もおらず最早怪しさしか感じない。
メニューを貰うと、ナニコレ、高い!

しかしハングル、漢字、英語が並記されたメニューを眺めていると「魚丸湯」という私の愛して止まない台湾料理を発見。
韓国版魚丸湯への興味が俄然湧き、ビールと共にオーダー。

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・・・。
ナンデスカ、コノオゾマシイブッタイハ?

お湯で大量の練り物を茹で、そこに唐辛子をぶちこんだだけの豚の餌が出てきた。
もしかしたら見かけによらず旨いのかもしれないと微かな期待を込めて一口食べると、見た目通りの唖然とする不味さである。

ビール中瓶が4000ウォン、魚丸湯という名の豚の餌が8000ウォン。1300円也。
最低最悪だ。
なんだ、この仕打ちは。

私は2/3残し、いや、そもそも何で1/3も食べてしまったのだろう、仕方なく払いたくもない代金を払って力なく店を出た。

美味しい料理の記憶を最底辺の泥の底で上書きする愚行。

これは韓国に再訪しなければならないというある種の呪いなのだろうか?

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仁川空港でIPAビールを飲んで口直し。
せめてもの救いはこれから乗る飛行機が成田ではなく羽田行きである、ということだ。