秋の気配

9月も下旬になり、秋の気配から秋の深まりを実感する季節に。

つるべ落としの如く日増しに短くなる日中、スーパーに並ぶ食材の変化、キリンから発売される秋味、スミイカ釣りの始まり、カワハギ釣りの始まり、そして中間決算に伴うゴタゴタ。あ、最後のは情緒の欠片もないから除外。
ともかく日常の些細なことから否が応でも秋を感じる今日この頃なのである。

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そして季節ごとにネックのやたらと動く我がスティングレイ・ベースの逆反りが治まってきて弾きやすくなることも秋の風物詩だ。

この楽器のネックは夏場は逆反り方向に、冬場は順反り方向にそれぞれ結構激しく動く。
2年前の1月にライヴで使用するために工房でドンピシャの調整を施して貰ったのだが、梅雨入りの頃になると逆反りが激しくなりローフレットの音がもれなくビビりだした。
再調整も面倒なのでそのまま放置していると、秋の訪れと共にストレス無く弾けるように。
以来、このベースは秋から春にかけての期間限定メインベースというポジションを獲得した。
単にものぐさなだけだが、風流と言えなくもないのではないか?

ちなみにその隣のムーン社のジャズベース、90年代中頃製造の所謂「ムーニーロゴ期」と呼ばれるもので、この時期は米国ワーモス社製のネックとボディを使用しているのだが、ネックの弱さに定評がありムーンの黒歴史とも呼ばれる不人気シリーズ。
ところが私の所有するベースの中で、このムーンが最強クラスにネックが強いのが面白いところ。楽器はスペックだけでは計れず、個体差が大きいというのが魅力であり厄介なところでもある。

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ところでプレべ、ジャズベ、スティングレイの三種の神器というか三大美女が自宅に並んでいる光景とは良いものである。
私はベースと釣竿を眺めながら飲む酒が好きなのだ。

そんな訳で今宵もサンマの刺身をあてに秋味を飲みながら、秋の夜長を静かに楽しむとしよう。