2017年初鰹・・・9/24庄治郎丸

カツオ三連敗、しかも前回の任侠鰹船においては非常に消化不良な釣りとなり割り切れぬ思いが消えず、私は気分を変えようと船宿もいつものお宿の隣に変えてみた。

ところが、である。
私は水曜日の夜に同船宿のネット予約システムからカツオ/マグロ船のルアー釣座を予約していたにも関わらず、手違いで私の予約はマグロ専門船のルアー釣座が確保されていた。

同じような手違いがあったのだろう、船によっては2人、大抵は4人まで、混雑時の庄三郎でも最大6人のルアー釣座になんと8人も詰め込まれた。

餌釣りも16人乗船の完璧な難民船、宿も隣なら港の係留位置も隣なので様子は否が応でもわかるのだが、あちらは適度な釣座が保たれていた。

暗澹たる気持ちになってきたが、最早切り替えて魚に挑むしかない。

船は50分ほどノンビリ走って東よりの1号パヤオへ。
ここは正に前回任侠鰹船が釣り開始から沖上がりまで梃子でも動かなかった因縁のポイント。
しかし最近カツオの新群れがここにつき、イワシを捕食しているようでジグにも好反応だという。

前情報通り、7時過ぎからやたらとカツオの活性が上がった。
私のジグにもカツオが猛チェイス
しかし一人しか乗っていない中乗りさんはとてもルアー釣座まで面倒見ている余裕無く、基本的に抜き上げてくれと言われる。
実際、1~2kgの小型主体なので抜き上げられないことはないが、型が良い方が抜き上げポチャリを誘発しやすいというジレンマ。
さらにキャストで周りのラインをかわすことは出来ても、船に寄せてくると当然オマツリは避けられない。

4連続で水面でバラしてかなりストレスが溜まり、そして今年まだ1本たりともカツオを釣っていないのでこのままボウズで終わったりしないかと悲観的な気持ちにもなったが、その後ポンポンと取り込みに成功して8時までに5本をキャッチした。

こうなると現金なもので「50本とか釣れちゃったらどうしよう?」などと先程までとは真逆の不安を感じたりもしたが、そこは心配無用、とにかくカツオはスレるのも早いのだ。

次第に反応が浮き気味になると、ジグには全く反応しなくなった。
指示ダナは水深5m。こうなると餌釣りの独壇場である。
プラグを投げてるアングラーはシイラしか掛けられず、私はエビングに切り替えたがアタリもない。

そう、この日の私の釣りは8時に終了していたのだ。

8時以降はカツオはおろか前回苦しめられたシイラのアタリすらなく、後半のマグロもかすりもしなかった。

気を抜けば海に落ちそうなとんでもない釣座で、不自然な体勢で釣りを続けたことにより腰をはじめアチコチが痛い。

13時20分に沖上がりコールがあった時、どこかホッとしている自分が居た。

夏の相模湾は恐ろしい。

しかしアングラーを惹き付ける吸引力も強い。

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散水機から豪快に水を巻き、イワシを投げ入れて群れを止めているライヴベイト船。
こんな光景、夏の相模湾でしか見ることが出来ない。

あとはキハダマグロか...。
しかしどこかこの釣りに対する私の気は重い。

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【釣果】
5時50分出船、13時20分沖揚がり


【タックル】
<ジギング>
ロッド:Abu Garcia SALTY STAGE KR-X SJS-57/210
リール:SHIMANO TWIN POWER SW5000HG
ライン:PE2.5号、リーダー:フロロ10号

<エビング>
ロッド:TENRYU SPIKE TUNA SK812TN-H
リール:DAIWA キャタリナ6500H
ライン:PE6号、リーダー:ナイロン100lb

【本日の総括】
とんでもない釣座でとんでもない釣りとなったが、カツオを確保出来たのでまぁ良しとしよう。

5本の内の1本は実家に差し入れ(捌きサービス付き)、4本を持ち帰ったが最大でも1.5kg、ソーダカツオのようなサイズばかりだ。

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元来、カツオはあまり好まないワタクシ、しかし釣りたてのカツオは所謂カツオ臭さもなく、モチモチした食感でなかなか美味しい。
しかしなんだろう、捌いても食べても品がないというか、なんとなく親しみを感じない魚である。
個人的に下品な魚の上位であるタチウオの方が余程気品がある。
食味も釣趣も馴染まない何かがあるのだろうなぁ。