runday sunday rainyday・・・荒木屋

日曜日。インストールしてあるランニング用アプリの通知で「runday sunday 今日20分以上走るとなんとかかんとか」というようなメッセージが届いたが、窓の外は接近中の大型台風の影響で結構な雨。
最近の私は「雨が降るかもしれない」程度の予報が出ているだけで予定していた釣りを断念するぐらい、濡れるの嫌いなお年頃。
雨の中わざわざジョギングするような物好きではないのだ。

となると、ブランチを摂りに蒲田に向かうのがルーティンであります。

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食前のビールもルーティンでございます。

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本日の限定、海鮮四色まぜそば、麺硬め、チャーシュー。

攻撃の手を全く弛める気配すら感じさせない、限定メニューの波状攻撃。
海鮮四色まぜそばという名前だけで不味かろうはずがないことは充分に伺えるが、実際に食べてみるとこれが予想を遥かに上回るほど旨い。

エビ、アサリ、ホタテ、イカムール貝等々、海鮮食材から放出されるエキスがまぜそばの辛いタレに絡まり、幸福の味がする。

最初は四色のパート毎にセパレート、次いでスクランブルして混然一体、最後に卵黄をクラッシュして昇天という手順を守り、味変を楽しみながら完食。
最高の一杯であった。

店を出ると降り頻る雨をものともせず、結構な人数の物好きたちが並んでいた。
開店前から並んでいた私もそんな物好きの一人なのだが。

その後スターバックスでクライマックスを迎えていた読みかけの長編小説を読了してから帰路についた。
不思議な読後感を伴う小説で、私は現実と小説世界の境界線が曖昧な立ち位置で電車に揺られていた。
しかしこの手の「不思議な読後感」こそが私が小説に求めると要素の一つであることは間違いない。
作者と読者の間に「孤独な魂同士の交換と交歓」が行われた時に、読書は体験ではなく経験と成り得るのである。

雨は降り続いていた。