ストレス貯め溜めフィッシング・・・4/23庄三郎丸

今年の花粉は長くてしつこい。
おまけに何もかもが上手くいかない負のスパイラル、バイオリズムは低迷し、バイタリティも削がれている。

変に足掻くのではなく、淡々とルーティンをこなすことを意識する。
明けない夜が無いように、いずれはバイオリズムも上向くはずだ。
下手な足掻きは状況を一層悪化させるものである。

そんな訳で晴天の休日のルーティンをこなすべく平塚まで繰り出したのだが、結果的にはバイオリズムが一層下がっていることを認識したのみであった。

釣りの記録を残すことも私のルーティンなので淡々と記す。

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私の乗船した18号船、瀬の海に向かうものと思い込んでいたが、平塚から真っ直ぐに南下する進路を取る。
三浦半島江ノ島を真横に見ながら20分程進んだところで開始。

朝のうちは魚の気配は感じられず。
1度小さく場所移動して水深が一気に20mも落ち込むような崖っぷちを攻めたところ、ポツポツと魚が釣れ始めた。

私のファーストヒットは小さなクロムツ。
次いで小型のキンメも登場。

250m~270mもの深さのタナをスロージグでネチネチ攻める変態的な釣り。
たまに起こる巻き上げ途中のバラシがとてつもなく悔しい。

そう、それは船長の指示ダナの上限近くのことだった。
跳ね上げたジグがフォールしている最中にココンッ!というアタリ。
反射的にアワセを入れるとズドン!と竿が入る。
慌てて巻くが、2kg弱に設定したドラグが稼働しラインが出される。
重たいけれどそんなにド派手な引きではなく、もしや大きなサメでも掛けちゃったかなー、と思ったけれど、冷静に考えてみればキンメやクロムツを狙うサメって中層で待ち構えているものだよね、経験的に言って。
前回海面でオマツリによるラインカットでバレてしまったメダイがこんな引きだったな。しかし感触的には4kgや5kgといったクラスではない。大物のメダイか?もしくは極く稀にバラムツなんかも掛かるというし、キンメが浮いてくるならもしかしてアブラボウズだってあるかもしれない。
一進一退の攻防で残り70mとなったところでなんと二人を巻き込むオマツリが!またかよ!

電動リールに巻かれた太い糸、一方で私のラインは1.5号というナロー・ライン。
結果は見えていた。
そう、ラインブレイクである。

頑張って200mも浮かせたのにこの仕打ち。相手の正体すらも分からず。
ふんっ、どうせあれはサメだよ、と自らに言い聞かせるも、私の心が納得することはなかった。

リーダーを結び直して再戦。
すると今度はスミヤキがジグにアタックした瞬間にリーダーが切れる。

涙を堪えてもう一度急いで体勢を立て直し現場復帰。なにしろ風が止み海は凪ぎ潮が流れ始め、急速に魚の活性が上がってきているのだ、泣いてる暇なんてないのよ!

すると私の哀しみを癒してくれるように小さなキンメが上がってきてくれた。そうだ、この調子だ。
私はすぐさまキンメをクーラーに仕舞うとジグを海面に放り投げた。
するとなにかのマジックのように音もなくラインが切れ、私のリールのスプールの回転が止まったのだった。
くそ、オマツリでラインに傷が入っていたのだ。
私は予備リールにチェンジ。
しかしまたしても問題発覚。
予備リールは細軸だったので、270mもジグを沈めるとハンドル1回転で30cmぐらいしか巻き取れない。これじゃスロージギングが成立しないよ!
ハンドルを毎回一回転させロッドアクションも強目につけてジグを動かす。
しかしきちんとジグが動いていないようでアタリが出ない。
仕方なく深海からジグを回収、そしてメインリールの道糸を更に20m程カットして6号のリーダーを接続、そのリーダーを15cm程にカットしたら予備リールの道糸を更にFGノットで接続してメインリールへと巻き取っていく。
もう悲惨の極みである。

やっとのことで戦線に復帰したときには、既に時合いは去っていたのであった。

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【釣果】
6時30分出船、13時40分沖揚がり
キンメ5枚、クロムツ1尾


【タックル】
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:DAIWA SALTIGA15HL
ライン:PE1.5号、リーダー:フロロ6号

【本日の総括】
ストレス解消のつもりで釣りに行き、かえってストレスを溜めまくって帰ってくる釣行が稀にあるが、この日の釣りが正にそれである。

というよりも、今年は会心の釣りも、楽しい釣りも、只の一度もやっていないのである。

これは海の神が私に与えた試練なのだろうか?

そして明けない夜は無いけれど、偏西風のように変わらない風向きもあると不吉な妄想に囚われてきた。

人世の危機、生命の危機。

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