ペンを折る・・・荒木屋

中学生の時、山本有三の「路傍の石」という悲惨きわまりない小説を読んでいて、唐突に「ペンを折る」というタイトルで作者が登場し、未完のまま物語が打ち切られるという体験をした。
詳しく覚えていないが、当時の軍の圧力か何かで書きたいように書けなくなったとか、もしくは圧力により連載が打ち切られたとかいった内容だったと思う。

さて、日曜日である。
この日は夕方から休日出勤、荒木屋行ってニンニク臭くなるのは避けたいので久々にらーめん潤に行こうかと企んでいたところ、Twitterのタイムラインに荒木屋の限定カレーが最終日である旨の情報が流れてきた。

むむむ、行かない訳にはいかない。

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カレーなる味噌野菜。追い飯はデフォでついてくる。
コールは麺硬めのニンニク少なめ。

ベースは味噌野菜麺なので辛さのレベルはピリ辛といったところ。表現として正しいかどうかはおいといて「常識的な辛さ」という感じ、つまりは万人向きである。
そしてカレーの主張は思ったほど強くない。カレーうどんやカレー南蛮そばやカレーヌードルを想像すると肩透かしを食らうようなサラサラのスープだ。
しかし食べ進むにつれてしっかりとカレーの旨味を感じられるようになる。

これ、絶妙のバランスじゃないですか!

完食後は残ったスープを利用してスープカレーを楽しむ。カロリーと炭水化物の過剰摂取であることは間違いないが、旨すぎて止まらずライスも完食(T-T)!

非常に満足度の高い食事だった。
行ってよかった。

しかし...。

私は近隣のコンビニにてニンニク対策に飲むヨーグルトとリンゴジュースを購入、更にサウナで汗とともにニンニク成分を洗い流してしまおうと温泉銭湯に向かった。

脱衣場で服を脱ぎ、さぁ浴室へというところで目の前にラ・フランスのような体型の男が現れた。よく見るとそれは鏡に写った私自身の姿であった。
いつの間にこんなに成長してしまったのだろう?

恐る恐る体重計に乗ってみると、おおよそ許容することの出来ない数字が示されたのであった。

ここのところ仕事が忙しくなったストレスを飲食で発散していたような気がする。

北海道出張にネパール旅行と続き、炭水化物を過剰摂取したことは間違いない。

釣りに行けない代わりにブログネタをラーメンに求めていたことも事実だ。

私は暫くラーメンを止めようと決意した。

それがペンを折ることになるとしても。