スーパー脆弱トレイン・・・しぶそば(蒲田駅)

Yahoo!のサービスの一環で、路線情報を登録しておくとダイヤが乱れた時に携帯にメールが届くというものがあるのだが、この登録を行って以来私の携帯に届くメールの約90%が京浜東北線の遅れを報せるものとなった。

雨が降ったら遅れ、風が吹いては遅れ、月曜日だとブルーマンデーなので遅れ、客が車内で暴れたといっては遅れ、痴漢が列車から飛び降りたとかで遅れ、踏切で車が立ち往生したといっては遅れ、乗務員支障という聞き慣れない理由で遅れ、最早何の理由がなくても遅れる。
それから沿線の自殺率も関東随一ではないかと思われ、私が今の家に越して京浜東北線を日常的に利用するようになってからの10年で、悠に100人を超える人々が京浜東北線に飛び込んで命を落としているように思う。

正直、京浜東北線がここまで脆弱性の高い路線であると知っていたら、私は今の家を購入しなかったかもしれない。

京浜東北線は本質的根元的におぞましく、呪われた存在なのかもしれない。

蒲田大森駅間の踏切で人身事故が発生したというある朝のダイヤの乱れは想像を遥かに超えた凄まじいものであった。
電車はなかなか来ない。やっと来たと思ったらインドの列車並みの混雑で神経が麻痺しているかスリか痴漢でなければとても乗ることが出来ない。
一本見送っても次がなかなか来ずにホームは次第に人で溢れていき、そして次の電車はまたしても常軌を逸した混雑となる。
恐ろしいのはその間に南行の蒲田止まりの列車が何本かくるのだが、折り返し運転せずにいずれも車庫へと入ってしまう。
乗務員の手配などの問題があるとは思うのだが、なにか割れきれぬ思いで車庫へと向かう無人の回送列車を見送るのみ。

状況の改善にはもう少し時間がかかりそうだ。

私はゆっくりと朝飯でも食おうとJRの改札を一旦出た。

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やってきたのは立ち食いソバのしぶそば。
オーダーは冷やしたぬきそば。

しぶそばの蕎麦は立ち食いソバ標準ではなかなかに優秀である。
茹で加減も歯切れよく、蕎麦の香りも一応する。


イライラとした気分はかなり解消された。

時間をおいたことで列車の状況も改善されており、ようやく私は乗り込むことが出来たのだが、その後も断続的に私を乗せた列車は止まることとなる。

この日家を出てから会社に到着するまでに実に2時間を要した。
疲れた。

そして会社のパソコンを立ち上げたと同時に私の携帯にメールが届いた。

それは上野駅で発生した人身事故により京浜東北線は運転を見合わせているという内容であった。