出張の合間に北の大地で・・・8/2 BIG FIGHT松本

唐突だが8/1,3と札幌で仕事が入った。このチャンスを逃す訳にはいかない!
というわけで台風の接近に伴い降水確率70%の予報の中、北海度伊達市大滝区に位置する管理釣り場「BIG FIGHT 松本」に行ってきた。

前夜は札幌で仕事を終えた後千歳空港でレンタカーを借り、近くのビジネス・ホテルに宿泊。5時に起床し5時半に宿を出発した。
レンタカーに乗り込みルートを検索・・・しかし、施設名でも電話番号でも挙句住所を入力してもカーナビでルートが検索できない!「いったいどんな秘境なんだろう・・・」と若干不安になりつつもおおよその場所を目指して車を走らせた。案の定若干迷ってしまったが予定より30分遅れの7時になんとか到着。

さて、ライセンスを購入しようにも受付らしきモノが見当たらない。すると車まで管理人と思しき中年女性(!)がやってきて、簡易屋根の下にいすとテーブルが置いてあるだけのスペース(ここが受付!?)へと案内してくれた。
まずはレギュレーションと場内の説明を受け、その後ルアー・チェック(「あら、うちに来るにしてはフックが細いわねえ」)、支払いは釣りを終えた後時間に応じて支払うという一風変わったシステムなどを聞きいよいよ実釣開始。
おばさん曰く「本州の釣り人は一箇所に留まって釣りをする傾向があるがドンドン動いた方が釣れる」とのこと。更に「初めていらした方は皆さん苦戦されるようですよ~、ふっふっふっ」という不吉な予言を背にまずは4号池へ。

まるで川のような細長いポンド、正面は山のため片側からしかキャストできない。一見すると自然の沼のようでとても管釣りには見えない。
まずは「NOA2.6gサンスイ・オリカラ」からキャスト。数投していると程なくラインが張った!すかさずアワセを入れると確かな手応えが!!ハンドルを回す手に確かな重みが伝わってくる。「う~ん、まずまずのサイズかな」などどと思っていたら突然ドラグがけたたましく鳴り始めた!右に左に暴走し更にはジャンプを繰り返す!なんだ、この時間差攻撃は?半ば戸惑い半ば楽しみながらランディング。
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初めましての道産子トラウト。
引きの強さからかなりの大物を予想したが、目測40センチくらいの中型。ここには90センチ・クラスのスーパー・レインボーもいるそうだが、このサイズでこの引きなら大物がかかったらどうなっちまうんだ!?ホーム・ページに「魚たちに折られたロッドはわかっているだけで122本!」と書いてあったのはどうやらダテではないようだ。

更に同じスプーンでしばらく釣りを続けるがアタリはあるもののショート・バイトばかりで上手くのせられない。 腕のせいか?いやそんなはずは・・・
その後数投でアタリは全く無くなった。なかなかシビアなようで俄然やる気が。

こまめにルアーを変えながらキャスト続け、BUX2.5サンスイ・オリカラに変えての一投目、ラインが右に走った!すぐさまロッドを立てるとしっかりフッキング!しかし大した抵抗も無くハンドルが回せる。あれっ?今度のは小さいかなと思っているとまたもや時間差で大暴走開始!格闘の末なんとか寄せてランディングすると30センチ・クラスの普通のニジマスが・・・。
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うううむ、凄い。本日のタックルはロッド:63SULにラインは3.5lb。これぐらいの大きさなら苦も無く寄せられるはずなのだが・・・。凄いぞ、道産子トラウト!

このまま4号池で釣りを続けても全く飽きそうになかったが、ドンドン動けというおばさんの助言を思い出し奥の2号池へと移動。こうなったら5つある全てのポンドで釣ってやる!

2号池は4号池とうってかわりものすごくクリアな水質。魚もバッチリ見え、大小様々なサイズのトラウトが悠然と泳いでいる。魚影も濃いしそこそこ連れるかなと思ったが、何を投げてもルアーに全く反応しない。そういえば受付の時おばさんに「そのラインだったらリーダーを付けた方がいいかもねえ」と言われたが、今日の俺のチョイスはGT-Rシャンパン・ゴールド(通称ドンピン)という半透明のもの。クリア・ポンドでは大抵このラインで乗り切っていたので「問題ないすよ」と軽く受け流したのだが、まさか本当にラインを見切られているのか!?
1時間以上何のアタリも無い状況が続き、先程の「全てのポンドで釣る」という決意を翻して池を変えちゃおうかなあなどと思っていたその時、かすかに竿先がピクッと震えたような・・・。ん?でも手応えは無い。そのまま引いてくると・・・。
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小せえ~!!!余りにも小さいがこのサイズを放流する訳がないので間違いなくこの池で自然繁殖したものと思われる半ネイティブのヤマメ。ヤマメがくわえているのはオリエン4gPKだが、自分の体とそれ程違いないルアーに食いつくとは大した根性だ。別の意味で凄いぞ、道産子トラウト。
思いがけない獲物に、なんとなく満たされてしまい最奥の1号池へ移動。

1号池も2号池並みに透明なポンド。底までまる見えだが水深はかなり深そうな印象。さらに流れ込みは森の奥のほうで良く見えず、足元は泥濘&草ボウボウでここは最早管釣りではない!
ここでも2号池同様魚はいるのだが全くルアーに反応してくれない。タナを変え、形を変え、色を変え、考えうる限りのことは全てやってみるも反応なし。やべえ、棒状のアレを使いたくなってきた・・・。
しかし今日はまだプラグを試していなかった事を思い出し、への字ファイターMD(ピンク)をキャストすると・・・1投目で食ってきた!!
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ホッとして直ぐに未開拓の3号池へ移動。
ここはポンドの中に複数の立ち木があり、水はやや濁り。ついつい木と木の間にキャストしたり、木スレスレにキャストしたりとキャスティングの練習に夢中になってしまった。
が、ここも渋い。実に渋い。
関東近郊の管釣りでは休みの日ともなるとポイント移動もままならない程混雑することが多く、その為1箇所に留まって色々なルアーを試すというやり方が身についてしまった。そのように1箇所で粘っているとだんだんとその日の傾向なりパターンなりが掴めてきて、ヒットが連続するということが良くある。しかしこのような広大な釣り場で移動を繰り返していると、新たなポイントでは1から探らないといけない訳で、これはこれで大変なものだなと実感。
などとネガティブ思考に捕らわれながらもキャストをするが、全くアタリが無い。ちょっと発想を変えて見ようと自分のワレットでまだ活躍したことのないスプーンを使ってみることに。で開成FSで拾った塗装もボロボロのNOA2.6ダイダイ色をキャストすると2投目でラインがピンと張った!アワセも決まってガッチリ。この魚も暫くヤリトリした後に走り出す。いや~、これも引くな~。顔はほころび「すげえ!」と独り言。傍から見たらスキッツォイド・マンのようだなと我に返って苦笑。
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虹のラインがクッキリの綺麗なヒレピン。ここの魚はどれも本当に綺麗だ。

更に立て続けにもう1匹!
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こいつも見た目以上に引いたな。しかも流石道産子、40センチに満たないサイズでも顎がややシャクレ気味だ!

この直後に激しいバックラッシュを起こしてしまって一時中断。あれだけドラグが鳴ればそりゃー糸もよれますな。
ついでに小便でもしようと一旦先程の野外受付まで戻る。と、おばさんが「結構釣れてるみたいですね!」などと声を掛けてきた。???辺りに人など殆ど居なかったが・・・?監視カメラでもあるのかしら?ってそんな訳ないですね。おばさんが入れてくれたコーヒーを飲みつつ(親切な人なのだ)少し雑談。で、「トイレってどこでしたっけ?」と聞くと「あのドアの向こうですよ。」と何も書かれていない木製の扉を指差した。でわでわってことでその扉を開けると・・・。!!!!!!!何コレ?外じゃん!扉の向こうには森の木立と野外にむき出しの小便器&洋式トイレが各1台。しかもそのトイレ、ウォシュレット完備だよ!すげー!ここでウンコをしてみたい欲望にも駆られたが、小だけ済ましトイレの外へ。俺の衝撃などまるで感じず表情もそのままに右から左へ受け流すおばさん。『あんた何かわからないけど凄いよ・・・』俺は殆ど畏敬の念のようなものを感じ始めていた。

気を取り直しBIG FIGHT松本最大の5号池へ。ここは例えて言うなら白河FSのような、最も管釣りらしい池。(変な表現だな)ここも3号池と同レベルの濁りが入っている。しかし、トイレ・ショックから立ち直れずなんか攻め方がまとまらない。1時間ほど無益な戦いを続けたところで他の釣り客が入ってきたのを機に、朝一で結果を出した4号池に戻って体勢を立て直すことにした。

朝釣れたNOAとBUXを中心にネチネチ攻めるが釣れない。目先を変えて光物でも試しますかってことでPURE2.0銀/ピンクにチェンジ。何投かしているとなんか右手の甲がモゾモゾするので見ると蟻が這い回っていやがる。リールを巻く手を止め、左手で蟻を追い払っていると、ビチチチチ~とドラグが唸りを上げる。あれ?何だ?左手を離してフォールするルアーに魚が食いついたようだ。偶然の産物だけどまあいいかとリールを巻く。いや~、これも走る走る!跳ねる跳ねる!
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いや~、尾びれがでかい。

気を良くして引き続き4号池でキャストを続ける。フォールで食ってきたし、やや深めがいいのかなってことで鱒玄人2.9コンクリオアシスをチョイス。対岸ギリギリにキャストしカウントダウンしてからリトリーブ開始、するとラインが張りすかさずアワセ、決まった!快心!竿のしなりからもこれは中々の大物かなと思った瞬間突如ドラグがけたたましく鳴り響きラインが一気に左へ走る!まずい!巻く速度より出る速度のほうが早いのでは?魚ははるか左へ、やべえ、俺の左に高さ160センチくらいの背が高い草が群がって生えている所がありラインが絡まった!!両腕を万歳のように高く上げながら俺も左へ走る。なんとか草を越えてラインブレイクは避けられた。が、今度はランディング・ネットが遥か右側に・・・。
寄せては走りまた寄せては走りを繰り返し、もう何分格闘しているのだろう、両腕が痛い。魚がおとなしくなったところで徐々に右へ右へと魚を誘導、ランディングネットの近くまでなんとか戻ることに成功。何度かランディングを試みるがネットを見ると条件反射のように息を吹き返し走り出す。流石に俺の息も上がってきた。何度目かのトライでようやくネットに収まりそうになるが、魚がでか過ぎてなかなか入らない!やっとの思いでネットイン!
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どうこれ、すごくな~い?(王様風に)
全体が写らなかったので別角度から。
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どうこれ、長くな~い?(王様風に)

すげえ充実感。本当に楽しい。北海道最高!

【文字数オーバーの為次の記事に続く】