曇天と深い海…4/2庄三郎丸
釣りの魅力は色々あれど、「釣りを通じて移ろいゆく季節を実感する」ことも釣りの、ことに沖釣りの醍醐味の一つである。と個人的には思う。
スプリング・ターン・オーバーは水垢/ヌタ潮を生み、基本的には釣りの邪魔になるのだが例外もある。
普段は300m以上の深場にお住いのお魚さんたちが、浅いところに浮いてくるのだ。
私はディープ・ジギングのタックルを携え、平塚へと向かった。
乗り合いで使用される7隻の船のうち、唯一乗ったことのなかった18号船に初乗船。
ポイントは石花海じゃなくて瀬の海、水深230m~280m程のところ。
「潮があまり濁ってなくて魚がほぼ底の方なので、タナは下からとるからね。」
と船長から聞き捨てならないアナウンス。
こうして筋トレの幕は切って落とされた。
ジギングに与えられる釣座はミヨシのお立ち台。
この日は北風が12~3mと強く、いくら北風に強い相模湾といえども結構な波がたっていた。当然お立ち台いは激しく上下に揺さぶられ、思いがけず下半身の筋トレにも勤しむこととなった。
最初の流しでいきなり40cm級のスミヤキが釣れて、今日はイケると思ったのだが、その後は長い沈黙の時間。
カマスの引っ掛け釣りのようにリールが勝手に糸を巻いてくれることもなく、私は淡々とひたすらに全身の筋トレを続けた。
最初の流しでいきなり40cm級のスミヤキが釣れて、今日はイケると思ったのだが、その後は長い沈黙の時間。
カマスの引っ掛け釣りのようにリールが勝手に糸を巻いてくれることもなく、私は淡々とひたすらに全身の筋トレを続けた。
筋トレを続けた。
たまにアタリがあったが掛からない。
黙々と筋トレを続けた。
極たまに掛かったがスミヤキばかりだった。
筋トレを続けた。
ようやくキンメが釣れたが極小サイズだった。
淡々と筋トレを続けた。
スミヤキらしき魚にリーダーを切られた。
ジグを結びなおして筋トレを続けた。
三連続で掛けた魚を巻き上げ途中にバラシた。
粛々と筋トレを続けた。
筋トレを続けた。
私は筋トレを続けた。
【釣果】
6時50分出船、14時20分沖揚がり
6時50分出船、14時20分沖揚がり
キンメ3枚、スミヤキ4本
【タックル】
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:DAIWA SALTIGA15HL
ライン:PE1.5号、リーダー:フロロ6号
リール:DAIWA SALTIGA15HL
ライン:PE1.5号、リーダー:フロロ6号
【本日の総括】
1年振り、トータルで二度目の種目、アタリを掛けられない、掛けてもやたらとバラス、課題と反省点ばかりの釣りとなった。
自分的にはこうすれば対処できるのでは?という仮説が浮かんでおり、近々にリベンジしたいところである。
ところで4本釣った内の2本が特大だったスミヤキ、家で測ると56cmもありました!
このサイズだと歩留まりが悪いスミヤキ刺身でも結構な量が取れる。
これがまた旨い!
キンメは極小2枚を干物に、小型は炙りにした。
こんな深海魚どもにルアーで挑むこの釣り、ロマンに満ち溢れている。
顔を見たいターゲットもまだ数種類存在する。
期間限定のディープ・ジギング、早急に再戦することを誓った。