慢心…3/26野毛屋

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ふと時計を見ると15時半を過ぎていた。

タイムオーバー、ゲームセット。
真鯛釣りにおいてはボウズが続くことも避けられないものなのだ。

「撃沈」、「連敗」、「2016年二度目のボウズ」、「伝説の谷間星人現る」etc...。

頭のなかでは今日の釣行記のタイトル候補が幾つも過る。

冷静に考えれば3月後半のこんな時期に横須賀沖で真鯛を釣っていること自体、例年を考えればおかしなことなのだ。

無念さはない。これが真鯛釣りというものだ。
先日まで連勝が続いていた私は、真鯛釣りにおいては続けざまにボウズを喰らうことなど珍しくもなんともないという至極当たり前の事実を忘れかけていたようだ。

いや、しかしタイラバは最後まで何があるか分からない釣り、前々回釣ったのは4時19分というとんでもない時間だったではないか。
諦めてはいけない。
諦念こそタイラバでは最も慎むべき思考なのだ。

ん?
フォールさせていたラバージグの重みが唐突に消える。

巻いてみるとリーダーが鋭利な刃物で切られたようにスパッと切断されていた。

タチウオか?サワラか?

もう時間がない。
70m台の深い場所を攻めていたのだが、新たなジグをセッティングする手間を惜しんで私はキャスティング・タックルを手にした。

潮上の私の釣座では、深いとはいえキャスティングが有利に働くかもしれない。

私は意を決して竿を振りかぶり、アンダーハンド・キャストでラバージグを投げようとし

「すいませーん、今日はこれで仕舞っていきますから!」

「えっ?」


【釣果】
7時15分出船、16時沖揚がり
外道:ホウボウ


【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号



【本日の総括】
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夕日の哀愁目に沁みて
あふれる涙を拭い去る
オマツリ根掛かり糸切れる
おまけに花粉も飛んでいる
逃がしたホウボウ悔やまれる
今宵のおかずは惣菜だ

時に釣りとは苦行なり
時に釣りとは修行なり

キャプテン私は諦めぬ
次は大鯛釣り上げる
次こそ大鯛・・・

釣らせてくれえええええええええええ!