2015年大晦日

あと半日ほどで2015年が終わろうとしている。

月並みな言い方だが、今年も早かった。
20歳の頃の1年は人生の1/20に相当するが、46歳の1年は人生の1/46に過ぎない。
時の流れが加速するのも当然なのだ。

非常に辛いこともあったし、とても楽しいこともあった。
しかし自らの力が及ぶ範囲では全力を尽くしたし、釣りに旅行にバンド活動と趣味は充実、良い年であったと断言して問題ないように思う。
そう、今年は良い年であった。

晦日も元旦も人工的に作られた便宜的な区切りに過ぎないが、それでも1年の締めくくりに今年記憶に残った釣行をいくつか挙げてみよう。
最近はラーメンブログの様相を呈してはいるが、これはれっきとした釣行記録の保存を目的とした釣りブログなのである。

<第5位>
電動じゃなければ無理という船宿スタッフに無理をお願いして手巻きで挑んだカマス釣り。
トレブル・フックをオモリの横に装着した半分引っ掛け釣りのような釣法は釣趣がイマイチ、釣果もスソに近いものであったけど、初めて食べたカマスの炙り刺し、塩焼き、干物のあまりの旨さに驚いた。
釣りが私にとって一生の趣味足り得るのは釣りの面白さ自体は勿論、釣らなきゃ食べられない美味しい獲物を得られるということも大きい。食味の面で私の新たな扉を開けてくれたターゲットであり、今年サンタクロースが私に電動リールをプレゼントしてくれたのもこのカマスの記憶によるところが大きいと思う。
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<第4位>
これは上記と真逆の釣り。
スプリング・ターンオーバーが発生してメダイ・キンメ・スミヤキが浅場に上がってきたところをスロージギングで狙った。
浅いと言ってもタナは200m、おまけに餌釣り船にジギンガーは私一人、更にスロージギング初挑戦という絶対絶命の状況だったが、キンメ7枚、スミヤキ4本、スルメイカ1杯という大満足な釣果。
200mの深さをメタルジグでネチネチ誘う釣りはとても面白く、また釣れた魚は非常に美味。
釣期がカマス以上に短い一瞬の釣りなので一度しか挑戦出来なかったが、来シーズンは可能な限り挑みたい。
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<第3位>
野毛屋午前アジ午後フグの豪華リレー船にて午前も午後も竿頭、更には午後船で2kg超えの巨大トラフグを仕留めるという出来過ぎ持ち過ぎな1日。
この日はトラフグ2尾、ショウサイ4尾、白子もゲットという苦手なフグ釣りで珍しく会心の釣りとなった。
ちなみにこの大きなトラフグ、数日寝かせてから会社に持ち込み部下たちとフグしゃぶを楽しんだ。
これをきっかけに会社にはマイ土鍋、マイガスコンロ、マイ包丁が常備され、魚を振舞う機会が増えた。
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<第2位>
会社の納会で真鯛の姿造りを振る舞いたくて、久々にチャーター・ボートに乗り込んだ。
結果3.9kg、3.6kg、1.0kg、キロ未満3枚と数も型も絶好調!正に狙い通りに真鯛が釣れたこれまた会心の釣り!この船では要所要所で良い釣りをしており、不思議と相性が良い。
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<第1位>
どれか一つに絞れなくて、とにかく今年は第二忠丸での釣り全体で一番の思い出としたい。
タイラバも遊動式となってからメッキリと勝率が上がり、2013年にはトレードウインズに8回乗船して7勝1敗という好成績を残したけれど、調子が良くなれば大混雑する乗合船ではなかなかそこまでの安定的な成績は残せないものだ。
しかし今年は野毛屋ひとつテンヤ船に13回乗船して10勝3敗という圧倒的過去最高勝率を記録した。
船中1枚しか釣れなかった日にその1枚を釣ったのが2回、船中2枚のうちの1枚を釣ったのが1回、船中3枚のうちの2枚を釣ったのが1回と、厳しい日でも粘りと根性で本命を手にし、技術的というよりは精神的に成長したように思う。タイラバは技術が20%、運が30%、メンタルが50%の釣りだと個人的には思っている。
そして何より第二忠丸の舵を握るキャプテンUGの人柄と釣りに対する姿勢、癒し系中乗りのエストシ君(仮名)の存在、キャプテンを慕って集う気さくな常連客、真鯛/アオリイカとイージーではないターゲットを狙っている厳しい釣船だけど、いつ行ってもとても楽しい釣りが出来るという点がこの船最大の魅力だろう。
写真は今年最後の乗船で釣り上げた4.5kgと2.6kg。
最後の最後に今年最大の真鯛を釣り上げて感激もひとしおだった・
来年もお世話になります。
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<番外編その1>
真鯛/サワラ両狙いで出船、船中で唯一のサワラを手にした反面真鯛では船中ただひとりのボウズという両極端な釣りとなったこの日。
サワラは3.0kgのまあまあサイズ。炙り刺しと味噌漬け焼きを堪能したけど旨いのなんの!
移動が早くて博打のようなターゲットだけど、年に一度は釣りたいところ。
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<番外編その2>
GWはバリ島一人旅。バリのヒンズー・カルチャーはかなり刺激的だった。
風光明媚で食事も旨く最高の旅だったけれど、会社を辞めて起業した後輩にバッタリ出くわし一緒にビール飲んだのも良い思い出。
一方トランジットステイしたジャカルタ空港では悪夢の体験をした。
写真はタナロット寺院のサンセット。
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<番外編その3>
遅めの夏休みを10月末に取得して台湾一周旅行。
花蓮/タロコ渓谷と台東という初めて訪れた東海岸は最高だった。
台湾は人も食事も最高だが、私が日本人である限りは特別な場所であり続ける。私のこの辺の気持ちは乃南アサ著の「美麗島紀行」に全て書いてあるので興味がある方是非読んでみて下さい。
今後も折に触れ台湾には通うつもりである。
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今年の釣行回数は40回。
釣りを初めてから最低回数を記録した昨年の51回を大きく下回ってしまったけれど、理由ははっきりしていて職位が変わったことによる休日出勤の増加、まとまった休みは旅に出る機会が増えたこと、そしてジョギングが新しい趣味になったことによる。

釣りの占める割合が減っただけで、全体的にこうして振り返るとなかなか充実した1年だったと思う。

そうそう、旅のお供の長編小説も、かなり良いチョイスで楽しい読書体験が出来た。

来年も好きなことを思い切り楽しみ、義務は粛々と果たし、どうでもいい人やら事は全力で無視して、逃れられない自分を精一杯生きていこうと思う。


最後に、今年も拙ブログをお読み下さった少ない読者の皆様、またコメントを下さった皆様、ご愛顧頂き本当にありがとうございました。
自分の為の備忘録的独りよがりブログですが、読んでくださる方の存在がモチベーションになっている部分も少なからずあります。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

2015年・完