台湾放浪記・・・10/27

釣りを生業とする者の常として、いや、正確には生業ではなく生き甲斐なのだが、私は基本的な生活サイクルとして早寝早起き傾向が身に付いている。

この基本的な傾向は、海外においても基本的に崩れない。
基本は大事なのだ。

目覚ましは6時にかけたのだが5時に起床、シャワーを浴びて6時前から朝食を求めて花蓮の町に繰り出す。

台湾は外食文化が根付いており、朝食を外で済ます人向けに早朝から店を開けている食堂がどの町にもある。
24時間開いてる店も珍しくないし、台南の牛肉湯店で午前2時開店の店を知っている。
午前2時開店?
午前7時開店の赤羽の某立ち飲み屋の存在を知った時には驚いたものだが、台湾はある意味で赤羽の遥か上をいっている。

前日も同様に早朝覚醒してしまい、まだ薄暗い花蓮の町を徘徊していたら偶然見つけたサバヒー粥店、台南のサバヒー粥と若干方向性が異なるものの結構旨かったのでもう一度訪れたのだが、何故か閉まっていた。

身体がお粥モードになってしまっていたので、お粥を求めて彷徨い歩くと「招牌汁錦素粥」という、全く意味不明のお粥を提供している店を見つけて飛び込んだ。

5圓(18円ほど)で卵がつくけどどうする?
と訊かれたので、頼む。
45圓のお粥と合わせて50圓。

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これがその招牌汁錦素粥。
凄く不味い。

そして卵なんてどこに入っているんだ?
と訝しく思っていたら

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目玉焼き登場。
なんだか微笑ましい。

さてホテルに戻る道すがら、空を仰ぐと雲一つ無い快晴である。

私は花蓮市内観光を取り止め、再度タロコ渓谷に向かった。

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絶景を言語化する愚行は犯したくない。というよりも私の描写力では言語化出来ないと言った方が正しいだろう。

初めての台湾東海岸に私は圧倒されていた。

16:40花蓮発の自強号に乗って私は台北に向かった。
もっと早い時間の電車に乗るつもりだったのだが、大陸からの爆観光客が特急券まで爆買いしやがるので、前日の時点で15時から16時半の指定席券は全て満席となっていたのだ。

しかし結果的には遅い時間の切符を買わざるを得なかったことで今日もタロコに行けた訳で、好都合であった。

台北に着くと、私は既に旅が終わってしまったかのような寂しさを覚えた。

しかしホテルのトイレをみて若干テンションが上がった。
台東も花蓮もホテルであってもトイレにトイレットペーパーを流せない。
ところが台北のホテルはトイレットペーパーを流せるだけではなく付加価値までついていたのである。

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