雨のち曇り…9/27野毛屋

小雨というより本降りの雨。
前日まで晴れ予報が出ていたのだが急に雨に変わった天気予報にまるで後出しジャンケンのような不快感を感じながらも、むしろ真鯛釣り陽気だと切り換えて前向きに捉える。

朝の一流し目。

潮は下げ潮、風は北東、私の釣座は右舷ミヨシ二番手。
まあこの釣座なら上げ潮勝負というところなのだが、ドラマは突然に訪れた。

船中1枚目が取り込まれた直後、私の竿にも紛うこと無き真鯛のアタリ到来!
元気で小気味よい引きは小型真鯛のもので、中乗りエストシ君(仮名)の差し出すタモに収まったのは800gの綺麗な本命だった。

「珍しいなぁ、こんなに早く釣っちゃうなんてよぉ。だから雨が降るんだよ。」
と操舵室からニョキッと顔を出したレジェンダリー・キャプテンUG。
バラすと怒られるが、釣っても褒められることはない。
海の男は厳しいのだ。

確かに最近スロースターター気味の私、朝の一流し目から本命釣るのは珍しい。
今日は恐ろしいことになるかもしれない。

そして本当に恐ろしい釣りとなった。
逆の意味で…。

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【釣果】
7時15分出船、15時50分沖揚がり
真鯛1枚(0.8kg)
外道:ホウボウ
 
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
<キャスティング> 
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号


【本日の総括】 
2枚目はその1時間後ぐらいだったか。
着底後巻き始めた刹那ハンドルが重くなり、そのまま巻いていると3m程巻いてから突如頭を振り始めた!このアタリ方は大型真鯛の特徴。大型は最初にフッキングした時点では自分が釣られたことに気づいていないように振舞う。
ドラグが滑り糸を巻き取れない。相手を見極めドラグを締めてファイト開始!
2kgなんてもんじゃないだろう。前日は5.5kgも上がっているし、今シーズン最大かもしれないと緊張してきた途端に
「嗚呼!」(私)
「あ、バレた!」(中乗りエストシ君)
う~ん、掛かりどころが悪かったか。無念。
しかし携帯電話でトーク中だったCP-UGに怒られずに済んだのは不幸中の幸いであった。

待望の上げ潮に入ってからは何故だかアタリが遠くなり、更に貴重なアタリをフッキングに持ち込んだ獲物はバラシ、大きなホウボウを追加したのみであった。

右舷大ドモの小学生の男の子が本命3枚釣り上げたことが私の立場を更に悪くした。

「小学生が3枚釣ってるのにな~にやってんだよう!おう?」
「…。」
「情けねえなぁ。本当に情けねえ!」
「…。」
下船時にキャプテンのお叱りを受ける私を、中乗りエストシ君(仮名)が気の毒そうに盗み見ている。彼には虐げられる者の気持ちが痛いほどにわかるのだ。

秋の落ち鯛はこれからが本番。
小さいながらも本命釣ったのにリベンジというのも変な感じだが、借りを返さねばならない気持ちに包まれて私は船宿を後にした。

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真鯛より大きなホウボウは48cmもあった。