アレルギー

幼い頃からアレルギー体質である。
成人してからは杉花粉と檜花粉には特に苦しめられている。

よく、「でも海の上ならば花粉は飛んでないんでしょ?」と言われるが、誤解も甚だしい。

花粉の悲惨距離(飛散の間違えだがこの方が本質を捉えているので敢えて訂正しない)は数百キロにも及び、さらに相模湾で北風でも吹こうものなら山から飛来する花粉が肉眼で見えるような猛烈さであり、室内に居るよりも何倍も辛い。

それでも私は花粉に負けて釣りを諦めるような愚は犯したくないので出来る限りの対策を施して挑み続ける男前なのである。

さて、花粉の飛散が収まった後もしばしば船上でアレルギー発作の症状に教われることがあり、原因が分からずにモヤモヤしていたのだがその謎が先日解けた。

私と同じく花粉症に悩む野毛屋第三忠丸トシ船長曰く、船縁などに着いたアカクラゲの触手が乾燥すると毒素の成分が空気中に舞い、それでアレルギーを引き起こすのだそうだ。

そういえばアカクラゲがやたらと掛かる日には目が充血して痛くなること常であり、無意識に目を擦っているのかと訝しく思っていたのだがこれで符合する。

そして言われてみればアカクラゲの多い日は鼻炎の発作も起こりがちだ。

そうか!そうだったのか!

私は自衛の意味を込めて仕掛けやルアーに付いたアカクラゲの触手は必ずバケツで洗うことにしているのだが、この対処方はアレルギー予防の観点からも理に叶っている。

釣りをする皆さん、是非アカクラゲの触手は船縁に付けずにバケツで洗うようにしましょう。

アレルギー予防にも有効だし、何より船を掃除する船長の手間を著しく軽減することも出来ますから。

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