持過君的釣果…5/31野毛屋

土曜日の夜に休日出勤。
翌日曜日には釣りをしたいので用事が済んだらさっさと帰りたかったのだが、小笠原沖を震源とする不穏な地震があって電車が止まってしまった。

殺伐とした空気を放出する群衆との接触を避けるため、同僚たちと居酒屋で飲み食いしながらほとぼりが冷めるのを待つ。

結局閉店まで飲んでしまい、結果的にはそろそろ良い頃合だろうと思って駅に向かうと、ホームも電車も地獄のカオス状態!
帰宅はテッペンを超えてしまい、一応4時に目覚ましをセットしたのだが起きれる自信はまるでなかった。

案の定二度寝してしまい気が付くと5時。
まあ出船には間に合うし行くだけ行ってみますかとタイラバ・タックルを詰め込んで出発。
宿に着いたのは6時半近かったのにも関わらず先行者は僅かに3人で、しかも何故か右舷大ドモが空いていた。

この時点で勝ちが確定したようなものである。

前日第三海堡ではアタリすらなかったという何かがおかしい東京湾エビタイ戦線2015、船は鴨居~久里浜間まで一気に南下した。

下げ潮がトロトロと流れ、アカクラゲも殆どいない。
鴨居の船も、竹岡の船も、湾奥のチャーターボートもこの海域に集結している。
否が応でも期待は高まるが…。

アタリなし。ヒットなし。
寝不足と相俟ってタックルを海に奉納してしまいそうになるほどボーッとして集中力が削がれる。
しかしここは闘魂真鯛船第二忠丸。昼寝など許される訳がないのだ。

上げ潮が効き始めた10時半過ぎ、船は大根東側の航路ブイ周り70mダチに移動。
ここは冬場からプレ・ノッコミにかけての定番ポイント。
しかし2年だか3年前はこのポイントで7月まで釣れていたシーズンもあったと記憶している。

「ああ!キタ!」
声がする方に目を向けると、右舷ミヨシで竿を出していた中乗りエストシ君(仮名)の竿が急角度に弧を描き、竿先はガンガンと叩かれている。真鯛、それも良型のようだ。
待望の船中初ヒットに、昭和の極悪バイカーのような色鮮やかなツナギをきたキャプテンUGがタモを持って待ち構える。しかし次の瞬間竿からテンションが抜けた!
「あ~~あ!」
咆哮のような雄叫びのような盛大な溜息を三発四発とついたキャプテン、それでも気持ちがおさまらなかったのかなんとスタン・ハンセンのようなラリアットエストシ君にお見舞いしたwww!

12時になったので気分転換も兼ねてランチ・タイム。セブン・イレブンで購入した冷やしぶっかけうどん(大盛り)を食べている正にその時、またしても中乗りエストシ君(仮名)の竿がしなりやがった!
今度は無事にタモに収まったのは700g程の真鯛だ。

「こいつが2枚も喰わしているのにな~にやってんだよう?船は後ろに流れてるんだぞ!」
スタン・ハンセンの次なるターゲットはどうやら大ドモにいながらアタリすらない私に向けられたようだ。

やばい、こうしてはいられない。

暴力には滅法弱い私は、気合を入れ直して真鯛と対峙することにした。

“ゴンゴン!”
「!」
“ズドン!”
「キタ━(゚∀゚)━!」
底から2mで教科書通りの正しく真鯛なアタリ、そして3mで魚が反転してフッキング!

中乗りエストシ君(仮名)がタモをもって駆け寄ってくる。
「大きさどのくらい?」
反対舷からツナギを着たスタン・ハンセン(仮名)が尋ねてくる。やばい、これ結構型良さそうなんだよな。これをばらそうものなら俺もウエスタン・ラリアットの餌食になることは間違いない。
「1kg以上はあります!」と嘘なく控えめな自己申告をする弱気なワタクシ。

道糸を全て巻き取りあとはリーダー5m。
回転しながら綺麗なメスの真鯛が上がってきた!無事にランディング!
サイズは2kg強といったところか?ようやく東京湾のノッコミ真鯛に出会えた!
嬉しいよりもホッとした気持ちが強かった。

ボガにぶら下げた獲物を生簀に入れる前にスタン・ハンセン(仮名)に見せに行く。
こういうメンタリティは捕まえたネズミをわざわざ飼い主に持ってくるネコと大差ないのかもしれない。

2枚目は10m巻いたところで小さなアタリ。
そのまま巻いていると強いアタリが出始めて魚が反転したのは15m程か?
このタナであたるのは春パターン、バーチカルで釣るタイラバの真骨頂である。

こちらは1kg程のオスの真鯛であった。

この後は本命のアタリなく15時過ぎに沖あがり。

船中は上記3枚しか上がらず、相変わらず厳しい状況は継続中、そして私の「もちすぎ君」モードも継続中のようである。

イメージ 1


【釣果】
7時15分出船、15時20分沖揚がり
真鯛2枚(2.1kg、1.1kg) 
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 

【本日の総括】 
中乗りエストシ君(仮名)2打数1安打、私が2打数2安打。
今日はタイラバ有利な日であったのかもしれない。

イメージ 2

メスからは大量の真子が、オスからは立派な白子が出てきた。
いずれも60m以上の深場で釣れたとは言えノッコミの真鯛と言えよう。

イメージ 3

大きい方は数日寝かせるとして、オスの半身は当日頂きました。
脂の乗りも申し分なく、美味しい魚でありました。

2週前のような気が狂いそうになるようなアカクラゲの猛攻も収まってきたので、そろそろ第三海堡も上向くような気がしないでもない。

乗り遅れてしまった2015ノッコミ真鯛戦線だが真鯛のノッコミ自体が遅れているようで本番はこれからかな?

美味しいサイズは2枚揃えたので次は周りがドン引きするような大型求めて夢を追いたい。