2015年初釣り…1/2野毛屋

さて、元日が過ぎれば初釣りである。
 
数多ある船宿と種目、その中から何を選択するかは悩ましいのであるが、通常であればとっくのとうにシーズンを終えている野毛屋エビタイ船が今年は初釣りから出撃するという。
 
水温が下降中であることに加えて中潮の初日と潮がまだ小さいので苦戦は必至の情勢だが、逆に初釣りからボウズと隣り合わせの釣り物をチョイスする物好きなど少ないだろうからガラガラの公算大だし、仮にボウズを喰らったとしても正月早々無益な殺生を避けたと思えばどうということもない。
 
個人的に最も好きな種目を、個人的に最も思い入れのある船で、今年最初の釣行が出来るということは幸せなことなのではないだろうか?
 
という訳で達観と若干のボランティア精神を懐に忍ばせつつのんびりとした気分で金沢八景まで出掛けてみれば…。
 
「・・・。」
 
世の中物好きな人とは私の想像以上に多いようで、右舷7人、左舷5人、フグ船を上回る12名の変態的物好きアングラーが集結しむしろ普段の土日以上の賑わいを見せた。
これもキャプテンのお人柄故かもしれない。
ちなみにそんな物好きなかたのなかのひとりがコチラのお方。恐らくお見えになるだろうと睨んでいたので6時半過ぎに登場された時は驚きはなく『やっぱりな…。』と内心ほくそ笑んだのであった。
 
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未明に氷点下まで冷え込んだせいで船縁はカチンカチン。
滑って海にでも落ちようものなら即凍死しそうなので慎重に乗り込み船上でもヨチヨチ歩きである。
間違いなくこの冬一番の寒い釣りである。
 
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ご来光を眺めながら出船。
気温は低いけど快晴、微風で悪くないコンディションだ。
 
船は観音崎沖60m前後の航路内のポイントへ直行。
ここは12月中旬以降上げ潮の鉄板ポイントである。
 
現着時は若干の落と潮残りであったが、9時頃からトロトロと上げ潮が流れ始めた。
 
上げ潮の効き始めって結構ヒットすることが多いんだよね~。
若干二枚潮気味だったので底立ちを丁寧にとりタッチ&ゴーに気を遣う。
 
「?」
3m程巻いたところで引っ張られるような感触。これ魚かなと訝しみながら巻いていると
“ゴンゴンゴン!”
“!”
5m地点で紛うかたなき真鯛のアタリ。そのまま巻き続けるとフッキングしないながらもずっと付いて来て8m程で反転!
 
「2015初FISH、キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!」
 
アタリ方は典型的な小型のそれ、1kgに設定しているドラグも稼働しない。
それでも今年初めての獲物、いつも以上に慎重に巻く。
中乗りエストシ君(仮名)にタモ取りしてもらったのは帰宅後計量ジャスト600gの綺麗な真鯛である。
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2015年、野毛屋第二忠丸で初めての獲物を釣り上げた名誉を私は手にしたのであった。
 
しかしドラマはここまで。
 
この後沖上がりまで魚の追加はおろか只の一度もアタリすらなかった。
 
船中釣果は2枚。
もう一枚の本命を手にしたのは奇しくもこちらの方でありました。
 
余計なアタリの無いストイックな釣りにはなったけどこれはある程度想定の範囲内
常宿の皆さんと敬愛する老船長に新年の挨拶をするという最大の目的を果たした上に小さいながら本命の顔まで拝めて個人的には申し分の無い初釣りとなった。
 
2015年、出足は上々である。
 
 

【釣果】
7時15分出船、14時30分沖揚がり
真鯛1枚(0.6kg)
 
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA 14RYOGA BAY JIGGING C1012PE-SHL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
【本日の総括】 
なんってったって初釣りですからね。
欲をかくものではありません。
 
しかし今日のアタリ方を目にすると、そろそろタイラバには厳しい水温になってきたかなという印象である。
真鯛2枚に対し外道のオニカサゴは船中5尾も取り込まれたそうで、底潮もかなり冷えてきたのだろう。
 
これがエビタイ最後の大潮回りになるかもしれないなと思い一応船長に確認すると、
「今日は潮が流れなさ過ぎなだけ。アオリもイマイチだしまだまだやるぞ!」
とのことであった。
 
え?まだやるの!?
 
ならば私はまだ乗らねばならない。
私のタイラバ戦線ももしかしたら泥沼のエンドレスに陥ったかもしれないのであった。

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