2014年大晦日

あと半日ほどで2014年も終わる。
 
晦日に一年を振り返り「今年も早かったな~」と振り返るのは恒例行事のようなものだが、それにしても今年は早かった。
 
概ね変わらない日常が続いているが、それなりに色々あった。当然だ。
 
一番欲しいものは決して手に入らない。
 
ペシミスティックな人生観が更に補強された年でもある。
 
しかし一年を通じて概ね健康で、好きな釣りを心ゆくまで楽しみ、GWと夏休み(取得したのは10月だけど)は独りアジアを放浪し、仲間と時々スタジオで爆音を鳴らし、アベノミクスの恩恵はなくとも会社も潰れることなくあまり多くはないがきちんと賃金も支払われ、なんとも平和で穏やかな一年であった。
 
2010年はミッドライフ・クライシスに襲われ、2011年は大災害に見舞われ、2013年は本当に大切な人が死んだ。
大きな事件も事故もなかった2014年は、良い年であったと結論付けて今年のブログ納めとしたい。
 
細々とした何の役にも立たないブログだし、そもそも最近のブログというSNSツールは写真中心で文章の短い芸能人にありがちなスタイルのものと、有名ブロガーによるちょっといい話や有益な情報(グルメブログ含む)発信というスタイルのものとに概ね二分しているように思われ、もうこんな時代遅れ甚だしいことを何で続けているのか疑問に思うこともしばしばだ。
 
記事を執筆する際にも当初の熱意は失われ、完全に惰性になっていることが多い。
7年以上も続けているが、続けることでしか見えてこない景色など一向に見えてこないし、いよいよもう止めるべきタイミングなのかもしれない。
 
しかし私は生きる為に物語を必要としており、釣りの中に潜む物語を上手く抽出して記録することが出来ればそれは個人的にとても意味・意義のあることなのである。勿論旅に潜む物語や酒に潜む物語、時には一杯のラーメンにも物語は潜んでいるのであり、それらを抽出できればまた嬉しい。
例え物語を抽出出来ることが年に1度しかなかったとしても、だ。
 
物語の抽出に挑戦する場所として、とりあえず来年もこの場を残しておこうと思う。
 
さて大晦日のお忙しい時にこちらをご覧の奇特な皆様、今年もお世話になりました。
少ないながらも誰かしらがアクセスしてくれているということは、継続の為の最大のモチベーションであったかもしれません。
「見やすく、読みやすく、有益」というベクトルとは真逆の自分のためのひとりよがりブログなのにも関わらず、訪問して下さる方、コメントまでくださる方に感謝します。
 
来年もどうぞよろしく。
 
さて、大晦日に相応しく、今年記憶に残った三大釣行を振り返ってみたい。
 
第三位
ヒラメ3枚、マハタ3.35kg、クロメバル33cm、マトウダイ2枚。
美味しい魚でクーラー満杯の会心の釣りであった。
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この釣りには布石がある。
前週に船中で唯一の丸ボウズを喰らってのリベンジ釣行であったのだ。
この釣りにはかなり高度な物語があり、それを抽出出来た点も思い出深い。
 
 
第二位
長潮にも関わらず真鯛6枚にワラサ3本とまさかの大爆釣!
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秋のオチ鯛にはバーチカルよりもキャスティングのタイラバが効果的な場面があることを学習。これは実に理にかなっていることで、来年も更に研究したい。
今季は春以降東京湾タイラバは苦戦続きだったが、後半はかなり良い思いが出来た。
最盛期の10月に仕事とプライベートが忙しく一度も行けなかったのが心残りだが。
 
 
第一位
エビングでキハダマグロ24.5kgをゲット。
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昨年は「釣れちゃった」感が強かったのだが、今年は狙って獲ったと自信をもって言える。
とは言え同船者の皆さんのサポートなしには絶対に獲れなかったけど。
初期のドラグ設定が強すぎた為に魚に真横に走られ、後ろを流していたカツオ釣り師とオマツリまでしてしまったが、なんとか20分程でキャッチできた。
間違いなく今年一番ど派手な釣りで、しかもこの日は4隻出しでこの1本しか取れず、更に更にこの日TVK(テレビ神奈川)のニュース番組のディレクターが取材の為乗船していて私のファイトシーンが放映され、それを平塚在住の親戚が録画してDVDに落として送ってくれた。
色んな意味で記憶に残る釣行となった。
しかしこの1本で満足してしまい、また釣趣に欠けるというか釣りというより博打でありハンティングであり、結局この一度しかエビングには行っていない。勝率は10割だ。
 
【番外編】
その1
常宿の釣行も一つは入れないと。
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この日釣った3.7kgが今シーズン最大魚であった。
ちなみにこの日は船中総数も2枚で釣果独り占め。タイラバってこういう不思議な偏りも結構あります。
 
その2
ボロブドゥール遺跡は圧巻でした。
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イスラム圏への旅行は始めてだったけど、非常にエキサイティングだった反面、宗教上の戒律の問題で我が主食のビールが高いうえにあまり売っていないという点が大不満であった。
イスラム国のインドネシアにあって今尚ヒンドゥー教が信仰されている唯一の土地・バリにどうしても行ってみたくなりました。ヒンドゥー教文化や遺跡は個人的には非常に興味深いのだが、それが今だに人々の生活に根付いているところを是が非でも体験したい。来年こそ!
 
その3
観光地としてはいささか、いや、かなり物足りない台南であったが、食事は素晴らしく旨い!
牛肉湯、サバヒー粥、タウナギ麺、etc、台北の料理とは全く異なる。
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飯を食うためだけに再訪したいと思わせる街は今のところ台南だけである。
現代では殆ど消滅している文字を持たない台湾固有言語の台湾語(まるでアイヌ語みたいですね)が今でも根強く使われている古都台南は、食事のみならず文化も台北とはかなり異なるようだ。
 
 
しかしこうして振り返ってみるとそれなりに充実した一年であったことがよく分かりますね。
 
それでは皆様良いお年を!