明暗・・・12/23TW

野毛屋第二忠丸で職場の後輩ともども丸ボウズを喰らって中1日の12/23。
 
私は決死の覚悟でタイラバ船に乗船した。
 
会社の納会は12/25(木)。
是が非でも釣らなければ、同僚達に約束した東京湾ブランド真鯛の姿造りを振舞うことは叶わない。
 
有言実行は私のモットーである。

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朝日を拝みながら出船。
どうか釣れますようにと心の中で手を合わせる。
 
10月に相次いで巨大台風が通過した後に突如やる気スイッチの入った観音崎真鯛は12月も半ばを過ぎると例年通りの活性に落ち着いたようで、最近はアタリが少ないそうだ。
 
そうだ、これが本来の東京湾の姿だ。
簡単には釣れないからこそのドキドキ感とワクワク感と達成感。
静かに闘志は漲ている。
 
2日前の野毛屋でも朝の下げ潮はさっぱりだったので勝負は上げ潮と睨み左舷ミヨシに陣取ったのだが、なんと対角線上の右舷大ドモアングラーが4連発(@_@)!
いくら有利な潮先と言えども他の5名にはアタリすらない不可思議な状況だ。時としてタイラバにはこのような理不尽な偏りが見られる。
 
午後からは折り返しの上げ潮。
いよいよ私の出番である。
下げ潮ではアタリすらなく船中釣果も大ドモアングラーの4枚のみであるが、私はあくまでも楽観的であった。
 
何故なら私は上げ潮の申し子であるからだ。
 
13時。あれ?6時出船の時は14時沖上がりだっけ?
若干残り時間が気になってきたが弱気の虫を追い払い一心不乱に巻いていると
 
“ゴンゴンッ、ズドン!”
“キタ━━☆゚・*:。.:(゚∀゚)゚・*:..:☆━━━!!”
冬場にしては珍しく底から9mという高いタナでアタリ、そのまま一気にフッキング!
う~ん、下げ潮の時は底狙いで8mまでしか巻かないようにしていたのはもしかして誤りだったか?冬でも上まで追ってくることはあるのだ。思い込みは良くない。
潜り込むような力強い三段引き。1kgに締めたドラグも滑り悪くない型のようだ。
充分にやり取りを楽しみ船長の差し出すタモに収まったのは2.4kgの綺麗なメス。所謂東京湾ブランド真鯛サイズは超えてしまっているものの経験的に言って真冬のこのサイズは刺身でメチャクチャ旨い。
ミッション・コンプリート!
 
待ってろよ、同僚ども!


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桟橋に着く頃にはとっぷりと陽も暮れた。
日の出とともに出陣し、日没とともに帰還する。
一日フルに遊んだような満足感があった。

 

【釣果】
6時出船、15時沖揚がり
真鯛3枚(2.4kg、0.9kg、0.5kg)
 
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA 14RYOGA BAY JIGGING C1012PE-SHL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
【本日の総括】 
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 苦戦続きの2014年東京湾タイラバ戦線であったが、有終の美を飾ることが出来ました。
「落として巻くだけ」と揶揄されるようなところもあるタイラバであるが、やり込むにつれ見えてくるのはその意外なまでの奥の深さだ。
相対的な釣り人口の少なさと歴史の浅さもあり、東京湾のタイラバ自体ががまだまだ発展途上期にあるのも面白い点である。
この釣りだけは自分の中で唯一限界効用逓減の法則が働かない種目であり、来シーズンもガンガン攻めるつもりである。
 
 
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小型真鯛は塩焼きの旨さが尋常でないが、まるごとアクアパッツァにすうるとド派手な見た目のハレの料理になる。
クリスマス・イヴに残業し、帰宅してから作った一品。
シャンパンを開けて孤独に豪勢にいただきました。

 
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宣言通り会社の納会で振舞った姿造り。
柵どりだけ自宅でしておき、会社のペティナイフで造り、会議室で皆で食す。
我が社は平和である。
 
脂のノリ良く甘味と旨味が豊かで冬の東京湾真鯛は本当に旨い。
新年早々やってくる次の大潮回りでも狙うしかないか。