ノッコミ真鯛第二戦…5/18TW

タイラバにおいて最も重要なことは「諦めない心」である。
 
禅問答ではないが諦めなければいつか釣れるし、諦めたらその時点で釣れない。
 
実生活では時に未練がましいとネガティブに受け取られる私の諦めの悪さは、こと釣りにおいては美徳なのである。
 
その日も朝から真鯛の活性は低く、巻いても巻いてもアタリは無かったのだが、何故だか釣れない気は全くしなかった。
 
根掛かりを外そうと道糸を引っ張ったら船底に擦れてPEを40m以上失った時も私の心は折れなかった。
むしろライン・システムを組み直している時に必ず釣れると確信した。
 
何故だがここ数年、ライントラブルで船上でシステムを組み直した時は、必ず真鯛を獲っているような気がしたのである。
 
「4時まで粘りますから今が頑張り時ですよ!」
3時過ぎに船長からハッパがかかる。
 
心配無用、私は静かに萌えているのである。
あ、間違えた、私は静かに燃えているのである。
 
どれほど時間が経過したであろう?
 
残り時間が気になりふと腕時計を見ると3時55分であった。
 
もはやこれまでか…。
 
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【釣果】
7時出船、16時20分沖揚がり
真鯛1枚(1.0kg)
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号

【本日の総括】 
その直後底から9m巻いた時に突如力強いアタリが到来した。
真鯛のアタリである。
 
重さはないけれどやたらと元気な引きだ。
確かに真鯛の引きなのだが、この直前にバタバタっと良型のゴマサバが上がったので多少不安にもなる。
 
期待と不安の中上がってきたのはジャスト1kgの綺麗なメスの真鯛であった。
 
「粘り勝ちですね~!」
船長とがっちり握手をして腕時計を見ると15時58分を指していた。
 
タイラバにはこのように筋書きの無いドラマとロマンがある。
 
諦めない心を持つ者だけがこの喜びを享受できるのだ。
 
ところで私は自らをペシミストであると定義していたのだが、この釣りを続けるうちに完全に楽観主義者に変貌していたようだ。
 
釣りは、ことタイラバは深いのである。