小さなことからコツコツと…11/23庄三郎丸

 片舷15人、総勢30人乗船の大難民船状態と化した今シーズン初のアマダイ釣り。
なんとか本命の顔は見ることができたものの、小型~極小合せて3尾の貧果に泣いた。
 
悪い記憶は早急に払拭するに限る。
 
そんな訳で2週連続の平塚詣で。
 
客は40人ほどだろうか?
2隻に分かれて俺が陣取ったイケメン22号船の右舷には10人が並んだ。
10人中3人はなんと女性。
さすがイケメン船長、魚だけでなく女性客も釣ってしまうようだ。
 
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冬時間となり7時に河岸払いした22号線、いつもは西に向かうのだがこの日は東に進路を取り茅ヶ崎沖70mダチからスタート。
 
風は全くなく、海面を覗き込むと自分の顔がはっきり映る鏡のようなベタ凪だ。
 
この日は終日このようなコンディションで、快晴の空から降り注ぐ陽光も暖かく防寒具は一切不要、年に何度もない最高の釣り日和であった。
 
こんな日は海に浮かんでいるだけで釣人冥利に尽きる。
魚なんて釣れなくても、アマダイには珍しい根掛かりでPEを70mもロストしようとも、気分が良すぎて腹も立たない。
 
いや、釣れないと困るんですけどね…。
 
中小型中心に本命はポツリポツリと釣れ上がる。
 
誘い上げた瞬間に小さなアタリ、そのまま聞き上げて針掛かりさせる静かで繊細な釣り味は、我が釣りものポートフォリオの中でも他の種目にはない独特な面白さがある。
やはりこの釣りは1号の細い道糸に40号の軽い錘、感度の良いロッドとハイギアの手巻きリールの組み合わせが最も面白いのではないか?
 
1kgに締めたドラグがフル稼働するようなジャンボ・アマダイをバラしてから4連続で掛け損ね。
やはり釣りはメンタルなスポーツだと再確認すると同時に、どうもこの日はアタリがあってからの聞き上げの速度をいつもよりも遅めにしないと針掛かりしにくかったような気がした。
 
こういう仮説を一つ見つけてしまうと検証の為にまた行きたくなってしまう。
 
2~17尾とこれだけの人数が乗りながらボウズ無しとは相変わらず相模湾のアマダイは魚影が濃い。
 
デカいのバラした上に9尾の平均的釣果に終わってしまったけど、初戦に比べれば上出来だし大きいヤツは次獲ろうというリベンジもモチベーションになる。
 
きよし師匠のように小さなことからコツコツと積み上げた方が達成した時の喜びは大きいのだ。
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【釣果】
7時分出船、14時沖揚がり
アマダイ9尾(外道:アカボラ、イシモチ、イトヨリ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK30T-200
リール:SHIMANO SCORPION XT 1501-7
ライン:PE1号、オモリ:40号
 
【本日の総括】
ふと気が付いたのだが、ここまで2戦して定番外道のガンゾウビラメが1枚も釣れていない。
タナが高いとやたら手があってしまうレンコダイが全然いないので、もしかしたら気が付かないうちに若干タナが少し高くなっていたのかもしれないな。
あ、また一つ仮説が立ってしまった。
近々再訪するとしよう。
 
アカボラの刺身、イトヨリの皮霜造り、アマダイの昆布締め、アマダイの松笠揚げ、イシモチの塩焼きと夕食の食卓は非常に賑やか、美味しい外道が多彩なのもこの釣りの魅力だ。
 
残りのアマダイは干物と塩麹漬けで保存、しばらくは最高級魚料理が楽しめそう。
 
しかしこの時期は釣りたい種目が多すぎて困ってしまう、贅沢で悩ましい季節だ。
 
 
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沖揚がり後帰港までの風景。