干物追加釣行…9/14中山丸

世間は三連休なのだそうだが、生憎と私は連休中日に下らない休日出勤が入っている上、連休最終日はどうも台風が関東を直撃しそうである。
 
金曜日はお世話になった元上司の送別会があり、更に土曜日は夕方から父親の誕生日祝いの食事会が入っている。
とても釣りに行けそうな状況ではない。
 
しかし9月も半分が過ぎたというのに、考えてみればまだ一度も釣りに行っていないのであった。
これは異常事態であり、なんとか都合をつけて沖に出たいところだ。
 
チャンスは土曜日の午前中のみ。
 
しかし最近アジ釣りを覚えたお陰で、このピンポイントな空き時間を有効に使う手段があったのだ。
 
目覚ましをセットしなかったのだが身に付いた習慣から5時にはパッチリと目覚めた。中山丸に電話するとアジ船はまだ余裕で乗船可能とのこと。
 
いそいそと支度をして6時に出発。
途中コンビニで弁当を買っても6時半には船宿に着いてしまうこの近さ!
 
翌日以降の天気予報が悪いからかいつも空いてる中山丸のアジ船に片舷7人も乗っていてちょっとビックリしたが、更に驚いたのはまるで駆け込み乗車のように河岸払い寸前の船に見覚えのある顔が乗ってきたことだ。
 
ん?
 
なんと最近同じくアジ釣りに開眼した地元の友人(仮にA君)じゃないか!
 
訊けば本当は野毛屋の限定オニカサゴ船に乗るべく準備していたのだが前夜帰宅が遅かった為にあえなく寝坊、機転を利かせて緊急中山丸乗船を決意したのだとか。
 
寝坊しても乗船可能な船に直ぐに切り替えること、そして約束もしていないのに偶然船で出くわすこと、この2点を満たしているならば既に友人(仮にA君)は本物の私の釣り仲間と呼んで差支えないレベルにまで釣りにはまっていると見做すことが出来よう。
良い傾向である。
 
この日はいつもの二男船長の船も姿も見えず、大船長操船の古い船に初めて乗船。
 
定時10分前に出港した船は中の瀬には向かわずに横浜方面へ。
そして小柴沖でスローダウンした。
見慣れた住友の造船所も間近に見える。
 
前回野毛屋午前アジ船で八景~小柴間のポイントで大アジが入れ食いとなった記憶新しく、期待が高まる。
 
しかしこの期待はアジのご機嫌とは全く無関係に裏切られることとなった。
 
隣の釣座の下腹部だけが極端に突き出した醜い男性、桟橋に停泊中からひっきりに無しに煙草を吸い、吸殻をポイポイ海に投げ捨てていて見ていて非常に気分が悪く、この時点から嫌な予感はしていたのだが、予想を遥かに超える低民度アングラーであったことが実釣を開始してから判明した。
 
沖揚がりまで並んで釣りをしなければならない乗合船においては、いくら不快な目に遭遇しようとも揉め事を起こすよりは我慢した方がダメージが少ないことは経験的に学習済みである。
 
しかしこの日は頭に血が昇り、激高しそうな気持ちをなだめるのに非常に苦労した。
 
そして面白いことに、アジは周りでポツポツ釣れ続けているというのに、頭に血が昇っていた約1時間の間ただの1尾も釣れなかった。
釣りって本当にメンタルなゲームだなぁと、後になってから他人事みたいに思った。
 
 
 
台風が近づいているとは思えないぐらい無風の穏やかな海で、波もなかった。
しかし異常な湿度の高さだけが、台風の接近を思わせた。
熱中症になりそうな過酷な環境である。
 
後半になってからようやく気分も落ち着き、すると魚もペース良く釣れるようになってきた。
 
集中して出遅れた分を取り戻さなくてはならない。
 
私は一心不乱にコマセを巻き、アジを掛け、リールを巻き、抜き上げ、血抜きをし、コマセを詰め、再投入し、タナ取りし、一心不乱にコマセを巻き、アジを掛け…という無慈悲な無限ループアジ釣りマシーンと化し、黙々と釣果を伸ばしていたのであった。
 
 
【釣果】
6時50分出船、12時30分沖揚がり
アジ45尾(外道:ゴマサバ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle エアボーン・スティック 60F-200
リール:SHIMANO OCEAカルカッタ301HG
ライン:PE2号
 
【本日の総括】
型は大中小の混じりながら、中心となったのは20~25㎝ぐらいの脂ノリノリの中アジ。
刺身で良し、塩焼きで良し、干物にも最適な一番嬉しいサイズである。
 
イメージ 1
冷凍庫には先月末に野毛屋で釣ったアジで作った干物が沢山残っているのだが、この日更に大量の干物が追加投入された。
しかし冷凍保存が可能な上に、実家からも最も喜ばれるのがこのアジの干物であり、釣れ過ぎても困らないのがこの獲物の最大の魅力である。
 
イメージ 2
中アジの脂のノリは凄まじく、3枚に卸してから皮を剥いでいると両手がべたべたになるほど。
脂がのったタチウオも炙ると最高に旨いので、試しに2尾だけ炙ってみたら、これが最高!
もちろん刺身でも最高に旨く、アジの底力には釣るたび/食べるたびに驚くばかりだ。
 
さあ、しばらく美味しい干物には困らないだけの十分なストックが出来たので、来週は去りゆく夏を惜しんだ釣りをやるとしよう。