亜流以上、本流以下。・・・ラーメン大蒲田店

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元来肩は凝りやすいのだが、年に一度ぐらい肩凝りが最早肩凝りとは呼べない程に病的に悪化することがある。

マッサージに通い、塗り薬を塗りたくり、湿布を貼り、出来うる限りの対策を講じても数週間は症状が持続するのだ。

2013年4月、正にそのような激しい肩凝り期がやってきて、土曜日の昼下がりにマッサージの施術を受けた。

マッサージ店を出ると時刻は午後3時。
久し振りに大三元のカレーでも喰うかとてくてく歩くも折悪しく準備中の札。
店を覗くと親爺さんが出てきて「すいません、今閉めちゃってるもんで。」と申し訳なさそうに曰った。
「なんだと?カレーぐらい直ぐ出せるだろう!喰わせやがれ!」と暴れるような破天荒型の人間ではない俺は「また来ます。」と弱々しい愛想笑いを浮かべながら力なく呟くと、踵を返してとぼとぼと歩き始めた。

困ったな。
身体はすっかりとカレー・モードになっているのだが、家庭的でありながら深みのある味の大三元のカレーは他のカレーでは代替不可の極上品、他でカレーを食べたとしても、きっと満たされぬ虚しさが残るに違いないのだ。

そこで方向性を360°プラス180°変え、超久し振りにラーメン大蒲田店へ!

オーダーは小ラーメン麺硬め、豚、玉ねぎ、魚粉。トッピングは野菜多めのニンニクで!

久々なのであれもこれもと欲張っていたら、結構な値段と結構なボリュームになってしまった。

二郎系には珍しい堀切の縮れ麺、豚骨ダシの効いたスープには魚粉が良く合い、シャキシャキ野菜の食感もボリュームも申し分なく、玉ねぎの甘味も良いアクセントになっている。
一言で言えば非常に旨い。

流石は元直系だけあって、凡百のインスパイア系とは一線を画す上物である。

思いきった方向転換が奏効し、腹も心も充たされた。

何かに躓いた時は微調整で対処するのではなく、大きな方向転換が正解のこともある。

食事のみならず、仕事だって人生だって似たようなものかもしれない。