後片付け楽々フィッシング2013(その2)…4/14野毛屋

2013年4月14日。
 
自らの44回目の誕生日の食卓を、自らが釣り上げる4.4kgの真鯛で盛大に祝うべく、俺は1か月も前からチャーターボートを予約していたのである。
 
しかしね~。
 
「泣く子と地頭と天気には勝てない。」
これは多くの知性あるアングラーが受け入れている前提条件である。
 
誰の事も恨んじゃいないさ。
 
ただ好天に恵まれなかっただけ。
荒天にぶつかってしまっただけ。
 
小さなチャーターボートは前日の夕方に早々と欠航が決まった。
 
…。
 
……。
 
こうなったらあの男に、いや、あのお方に縋るしかない!
 
 
俺はタイヤを替えたばかりの愛車を駆って、緊急金沢八景詣でを敢行した。
 
俺の沖釣りの原点であるあの船宿へ!
 
この船で今日俺は生涯忘られぬ獲物を釣り上げるのだ!
満面の笑みの船長、本当はスゲエ嬉しいのだけれどクールな表情で中乗りエストシ君(仮名)が向けるカメラに収まる俺、そして同船者どもの羨望の眼差し。
 
いや~、悪いね!ほら、俺、もってるからさ!
 
 
しかし…。
 
 
クーラーを洗う必要はない。
魚を捌く必要もない。
料理を作らずに、外食だって可能。
後片付け楽々フィッシング。
 
我がホーム・グラウンドで2回連続の「後片付け楽々フィッシング」と相成りましたよ、ええ、ええ。
 
 
イメージ 1
~我が戦闘席から平潟湾を望む~
 
【釣果】
7時20分出船、15時30分沖揚がり
外道:ドチザメ
 
【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L 
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE1号、ハリス:フロロ5号
 
【本日の総括】
12人で釣りして船中1枚のみ。
 
船中バラしはそこそこあったようだが、俺は1日通して本命のアタリは1回のみ、外道ですら1打数1安という凄まじい貧打で、暴風・シケ海と併せ、単なる修行となってしまった一日であった。
 
まあでもメモリアル・デイだからと言って気張る事がそもそも間違いなのであって、オーディナリー・デイズの一日であると捉えればこの時期この船この釣りモノで、普通にあり得る物語がこの日も進行しただけなのであった。
 
様々な偶然が重なったこの釣行、でも右隣には「羽田かみや」を始めあちこちの船でやたらと会うT山さん、左隣にはおこがましくも拙ブログとも相互リンクを貼って頂いているウルトラ・スーパー・エキスパートのcalmさん、俺が大好きな船で縁ある方々と釣りを楽しめた訳で、やっぱり何かに導かれた一日だった思わないでもない。
 
職業漁師でないからこそ言える訳だが、自分にとって“釣り”とは“魚を釣る事”だけではなく、“魚を釣るプロセス”を楽しむ事なのだと改めて思った。
 
今日の修行は次に釣れるであろう最高の一枚をより彩る為のスパイスなのだ。