2013年初釣り…1/12平塚・庄三郎丸

2012年は1/2に羽田かみや。
2011年は1/2に野毛屋。
2010年は1/2に野毛屋。
 
3年連続で1/2に初釣りを済ませていたのだが、今年は元日から旅行に出掛けていたので初釣りが例年より10日も遅れてしまった。
 
で、遅ればせながら初釣りである。
 
いや~、迷いに迷った。
 
「1年の計は元旦にあり」というならば、アングラーにとっては「1年の計は初釣りにあり」と言っても過言ではない。
 
釣りたい獲物、食べたい獲物、行きたい船宿、会いたい船長、そんなあれやこれやといった思いが交錯する。
なにしろ“初釣り”は一回こっきりだし、この3連休で俺が釣りにいけるのも1日のみ。
 
金曜の昼頃からそわそわし始め、寝る段階になっても行先を決められず、当日朝4時前に起きてからも悩み、結局のところ昨年の釣り納めと同じくアマダイを選択してしまった。
 
とにかく決めた。
決めた以上は釣ることだけを考えればよいのだ。
 
 
すっかり通い慣れた平塚新港の庄三郎丸。
アマダイは今日も2隻出し、今日はイケメン船長の22号船ではなく、ヤクザ船長(仮名)操船の12号船に乗り込んだ。
 
片舷8人の16人乗船とストレス無く釣りができるギリギリの人数、釣座は左舷ミヨシ4番手、つまりは完全なる胴の間である。
しかし、数少ないアマダイ釣りの経験から言うと、この釣りに関しては釣座の有利不利が全くない上に、釣り方に関しても「コレ!」と言える方法論はない(「誘いが大事」と言われる割には、置き竿の方が有利な状況を結構見る)ように思うので、何の問題もないのであった。
 
 
イメージ 1
晴天、べた凪。
 
初釣りには願ってもないコンディションである。
 
イメージ 2
 
2013年初フィッシュは外道の定番ガンゾウビラメであったが、8時頃に誘い上げてる途中に竿が止められ、そのまま聞き上げていったら“ゴンゴン”という強い引きに変わり、37㎝のそこそこ良型をいきなりゲットした。
 
数が釣れる魚ではないので、早々にご対面出来てまずは一安心。
 
この日は外道の活性もイマイチで、アタリ少な目。
そして底荒れしているのか仕掛けを上げるとハリスやオキアミにヘドロのような物が付着していることが多く、とにかくまめに仕掛けを上げてエサのチェックと交換を度々行った。
 
そして仕掛けを落とすと、竿先に神経を集中しつつ、ゆっくりとした誘い上げと誘い下げを黙々と繰り返す。静かな釣りである。
 
食味は最高ながらも釣り自体はつまらないと思っていたアマダイだが、80~100m下に潜む魚を小さなオキアミ1尾で狙う繊細かつ潔い攻め方、良型の引きはなかなかのものなので油断は禁物だし、本命以外にも釣れてくる外道にも美味しい魚が多く、やればやるほどに面白くなってきた。
 
改めて思うことは釣りはどんな種目でもつまらないものは無いということ。
むしろ面白過ぎること、種目が多過ぎること、そしてやればやるほど金がかかり過ぎることが欠点と言えるだろう。
 
いつもは徐々に西側のポイントを探っていくことが多いのだが、この日ヤクザ船長は終日平塚~大磯間に留まった。
 
前回二宮沖90mダチで51㎝の大型を仕留めた記憶新しい俺としては、もう少し西も攻めて欲しいところだったのだが、結果的には庄三郎丸の2隻のアマダイ船のポイント選びは大正解だったようだ。
 
帰宅後に主要な相模湾の船のアマダイの釣果を調べたところ、やはり底潮が濁っていたようで、茅ヶ崎も二宮も不発だったようだ。
やるな、ヤクザ船長。
 
穏やかだった海だが13時頃から突如強烈な南西風が吹き荒れ、あっという間に海は真っ白のグダグダ、こうなるとタナのキープやらアタリの感知やら、この釣りで最も重要なことが何も出来なくなる。
 
一人脱落、二人脱落、三人脱落、四人脱落…。
徐々に竿を出してる人数が減ってきて、見かねたヤクザ船長も「お前ら、気合いみせんかい!」と客を恫喝することなく、10分早く沖あがりを告げた。
 
俺のクーラーにはアマダイ8尾にアカボラ3尾にオキトラギス3尾ムシガレイ1尾が入っており、十分すぎる釣果、初釣りは上々の成果を残して終えることが出来た。
 
 
【釣果】
7時出船、13時50分沖揚がり
アマダイ8尾(外道:サバ、ガンゾウビラメ、トラギス、アカボラ、ムシガレイ、カサゴ)
 
【タックル】
ロッド:alpha tackle AIRBORN STICK30T-200
リール:SHIMANO SCORPION XT 1501-7
ライン:PE1号、オモリ:40号
 
【本日の総括】
港に着いて船を降り、道具をもって歩き出すと
「お客人!お客人!」と血相を変えたヤクザ船長が俺を追いかけてきた。
 
あわわわ。俺なんか粗相でもした?まさか堅気の人間相手に指詰めろとか言わないだろうな?
 
ビビリながら身構えると。
「お客人!お客人が当船で最多のアマダイをお釣りなさったんで、宿の方で写真を撮らせておくんなさい。」(スイマセン、勝手なイメージで言葉遣いが実際と異なってます)とのことであった。
 
ヤクザ船長船は1~8尾、イケメン船長船は1~10尾と苦戦した他船を尻目に庄三郎丸2隻のアマダイ船は概ね好調だった。
良かった。
 
イメージ 3
 
8尾中30㎝オーバーは写真の37㎝と33㎝の2尾。
このぐらいのサイズになると、昆布〆は歯ごたえのある絶品となり、皮目は松笠揚げで美味しく食べられるギリギリサイズ。(前回の51㎝の獲物は刺身としゃぶしゃぶは旨かったが、松笠揚げは厳しかった)
 
大型1尾釣れるよりも、中型で数まとめた方が食べる事だけ考えれば最高かもしれない。
 
しかし数ではなく型に拘ることこそがこの釣りの醍醐味(その辺は俺の大好きなアオリや真鯛と同様で、だからこそこの釣りに急速にはまったのかもしれない)、残り少ないアマダイ・シーズン、大物を追い求めて平塚通いを続けようと改めて思った。