我が原点・・・桂花池袋店

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午後一に池袋で商談を終え、ランチはふと目についた桂花で。

オーダーしたのは勿論太肉麺950円也。
二郎基準ではかなりの高額商品だが、これこそが我がラーメン・ライフの原点。

15の春、入学したばかりの高校で出会った同級生に誘われて初訪問、以降30歳ぐらいまでの長きにわたり我がラーメンランキングの1位に君臨し続けた。

大盛り不可、サイドメニューはサラダのみ、とにかく男気というかラーメンのみに拘るその不器用なまでに一本気な姿勢が個人的には好きだった。

ここはスープの濃淡に相当なブレがあり、もう二度と食べるかと思うような薄い日もあれば、濃厚で味に深みがありスープを完飲してもまだ飲み足りないような最高の当たりの日もある。
当たりの確率30%、ハズレ30%、普通40%。
体感的にはそんな割合である。

結局3~4回に一度は最高のアタリと出会ってしまうが故に、ズルズルと付き合ってしまった・・・そんな印象だ。

そんな桂花も昨年経営破綻、今は同郷の味千ラーメンの助力を得て経営再建中。切ないと言えば切ない。

そういえば民事再生法申請後初めて食べる気がするな。

破綻前から大盛りやサイドメニューは徐々に増えてはいたが、この日発見したのは何と細麺の替え玉がラインナップされていたこと!

止めてくれよ、カチカチの太麺こそが桂花最大のアイデンティティじゃないか!

かつては頑固一徹だった職人が加齢と共に丸くなり、そして作るものはだんだんと流行から掛け離れていく。
それで信念を曲げてつい流行りの要素を取り入れてしまった・・・。

そんな哀しいストーリーが頭をよぎった。
孤高を保て、大衆に迎合するな!

しかしもはや手遅れなのであろう。


ちなみにこの日は100点満点中70点という普通の出来の一杯だった。

その中途半端さがより一層の哀愁を感じさせ、俺の涙腺を刺激したのだった。